★目次★
こんにちは、Pick-Up!アフリカです。今回は、エジプトってどんな国?の後編として、ピラミッドや歴史建築物などで有名なエジプトの観光地や、渡航する際に気になる治安状況、交通手段、文化、ビザの取得方法、意外なギャップなどについて解説していきます。
特に渡航される方にとって有益な情報となっていますので、ぜひご覧ください!
前編をまだご覧になっていない方は、こちらもあわせてご覧ください↓

★現地渡航者によるエジプトの「意外なギャップ」
真面目なお話に入る前に、渡航経験のある日本人たちから、エジプトに対して持っていたイメージとのギャップを聞いてみました⬇️

★エジプトの代表的な観光地例
ギザの3大ピラミッド・スフィンクス(政府サイト)

エジプトと言えば、必ず行っておきたいのは古代エジプトを象徴するこの遺跡でしょう。市街地の中に区画された砂漠があり、その中にピラミッドやスフィンクスが佇んでいます。
ラクダや馬に乗ってピラミッドの周りを周遊したり、ピラミッドの中の部屋に入ったりできます(別料金)。
ピラミッド観光(馬に乗るツアー、入場料など)については、こちらのブログも参考にしてみてください。

<アクセス>
カイロ空港からタクシーやバスで約1時間、地下鉄でギザ駅(Giza)まで行き、そこからバスに乗り換える方法など、様々です。
詳しくはこちらのサイトなどをご参照ください。
イスラム地区/イスラミック・カイロ(Google Map)
カイロ中心部に位置するイスラム地区(イスラミック・カイロ)は、イスラム時代以降(10世紀〜)の宮殿、モスク、学校(マドラサ)などが密集して残るエリアです。
このエリアでは、旧市街とカイロ発祥の地であるオールド・カイロの両方を楽しむことができます。600超のモスクや1000以上のミナレット(尖塔)を擁するため、「千の塔の都」と呼ばれています(参考)。



↑ハーン・ハリーリ市場(Khan el-Khalili)。中世から続くバザールで、銅製品、織物、香料、土産物などが並びます。歴史と生きた生活が混じる空間です。
エジプト考古学博物館/Egyptian Museum in Cairo(公式サイト)
中東地域において最も古い考古学博物館であるエジプト考古学博物館は、1835年に当時のエジプト総督の命令を受けてから、収蔵品の増加などに伴って建設のしなおしが繰り返され、1902年に正式にオープンしました(参考)。


コジマ先生、アフリカへ行く。(ブログ)によると、こちらの博物館は一つ一つの展示物のインパクトが大きく、まるで博物館自体が巨大な古代遺跡かのように感じられるそうです。エジプトに行った際はこの博物館には必ず行くべきだとオススメする人も多く、ぜひ行ってみてほしいスポットです。
ちなみに、エジプト考古学博物館に収蔵されていたツタンカーメンの展示は、2025年11月に全館オープンした大エジプト博物館(The Great Egyptian Museum、GEM)に移されました。
こちらの新しい博物館は、ツタンカーメン王の墓を再現した展示室が目玉だそう。見応えがあるそうです(参考)。
★治安
外務省の海外安全ホームページによると、エジプトは25年11月時点で危険レベル1〜3になっています。


首都・カイロ付近はレベル1となっており、治安は比較的安定しているようです。
【レベル3(渡航中止勧告)地域について】
エジプトでは、2011年にムバラク大統領が辞任して以降、軍・治安・司法機関、コプト・キリスト教徒及びこれら関係施設に対するテロや攻撃未遂事案が続発しており、シナイ半島などではテロリスト掃討作戦が展開されています。
また、西方砂漠などでは隣国からの不法入国者の活動や武器の密輸などを防ぐ体制が取られているとのことです。
【首都・カイロの治安】
2013年7月の政変以降にエジプトで発生したテロ・誘拐事件の中で、日本人を対象としたものはありません。
しかし、テロ事件はカイロ市内やカイロ近郊でも発生しており、2018年12月には、ギザ市のピラミッドエリア周辺で外国人観光客が死傷する爆発事件が発生したそうです(外務省)。
エジプトに渡航する際は、必ずたびレジに登録するか在留届を提出し、最新の情報を得られるようにしておくことが大切です。
また、エジプトではスリやひったくり、違法薬物関係の犯罪が多いとされています。
殺傷力の高い銃器(自動小銃やライフル)の違法所持が多く、銃器・刃物を使用した殺傷事件も多いようです。こうした殺傷事件の原因は、(金額の多寡にかかわらず)金銭を巡るトラブル、言葉のやりとりで侮辱を受けたこと、面目をつぶされたことなどが原因だそうですので、渡航の際は十分気をつける必要があります。
また、治安とは関係ないですが、ぼったくり(特にタクシーやオート3輪タクシー(トゥクトゥク)など)が多い国として有名です。
タクシーなどを利用する際にぼったくりを避ける方法は、以下の「交通手段」をご覧ください。一般的に買い物やツアーなどのぼったくりを避ける方法として、可能であれば現地の知人と一緒に行動したり、電話などで値段を聞いておいたりすることをオススメします。
※2021年のエジプトにおける犯罪検挙数は2600万件(参考)、2024年の日本における犯罪検挙数は約29万件とのこと(参考)。
★交通手段
大使館の情報によると、エジプトの交通手段には以下のものがあるそうです。

①鉄道
長距離列車(エジプト国鉄とも呼ばれる。普通の電車で、時刻や料金が決まったもの)、路面電車(大都市のみ利用可能)、地下鉄(メトロ)の3種類があります。安価。
支払い方法:こちらのサイトによると、エジプト国鉄の切手は、公式サイトで事前購入する場合はクレジットカードが基本。現地で買う場合はエジプトポンド(現金)あるいはクレジットカードが基本。路面電車、メトロは現金が基本なようです(参考)。
②長距離・短距離バス
予約などができないため、その場で乗車券を購入する形になります。安価。
短距離バスは英語が通じないことが多く、利用はオススメできないそうです。
支払い方法:現金のみ(参考)。
③タクシー・オート3輪タクシー(トゥクトゥク)
上記の手段と比べると、やや高め。タクシーは基本的に個人経営となっており、値段交渉が必要となってくるため、交渉の必要がないUber(配車アプリ)を利用することがオススメされています。
支払い方法:Uberを除き、現金払い(参考)。Uberはクレジットカード対応。
※オート3輪タクシーは、普通車と比べ安価ではありますが、荷物の盗難やひったくり、不審者の乗り込みなどのリスクが高く、安全面から使用しないことをオススメします(参考)。
※エジプトは交通ルールが無いと言っても過言ではないほど、無法状態で強引な運転をする人が多いため、タクシーはシートベルトを着用するなど、できる限りの安全対策をしてください。実際、筆者が首都の混雑エリアでタクシーで通った時、車線という概念がなく、道路に車が5列くらいになって走っていたのですが、たくさんの車がボコボコに傷ついていました。
★文化
イスラム文化と渡航の際の注意点
エジプトは国民の9割がイスラム教徒です。

★ラマダン月
年に30日間、ラマダン月(断食をする期間)があります。
ラマダンとは、イスラム教の五行の一つで、日の出から日没まで断食することを指します。
この時期は、日中にレストランや観光施設が閉まっていることがあるため、観光する際は十分注意が必要です。
2026年2月17日(火)頃から3月19日(木)頃までと予測されています。
ラマダンの時期は毎年11日ほど早まっていて不確定なので、ラマダンの時期を調べてから、旅行のスケジュールを組むことをお勧めします。
ちなみに、筆者がエジプト旅行をした24年3月はラマダン月と被ってしまい、営業時間が短縮されたバザールやレストランに行けずに終わってしまいました。

★写真撮影について
街中を撮影する場合は、現地の方に断りなく勝手にカメラやスマホを向けてはいけません。特に、宗教上の理由から、撮影者が女性であっても現地女性を被写体として撮影することは控えてください。
モスクやキリスト教修道院では宗教関係者を撮影しない、軍事施設も一切撮影禁止です。万が一、大規模な集会に遭遇しても、撮影をしてはいけません。(参考)
★服装
宗教施設(モスクや教会)に入場する時は、文化的・宗教的背景から男女共に露出度の高い服装(ノースリーブ、胸元が開いたシャツ、短パン)を避けるようにしてください(詳しくはこちらもご参照ください。)
また、夏場はサンダルや夏用スニーカー、日傘や帽子、サングラス、胸元に巻くスカーフ(乾燥気候から喉を守るため)など、冬は朝晩で気温差が激しいので、羽織る上着を忘れずに。
エジプトの食文化
★スパイスやハーブを多用するアクセントたっぷりの料理
→日本料理は出汁が命ですが、エジプトではクミン、コリアンダー、シナモン、ニンニク、タマネギ、ナッツ、レモン、ゴマなどが基本的な調味料として使われます。
★大皿に盛ったご飯をみんなで分ける、共有型の食事スタイル
→エジプトではパンが主食となることが多く、各々がパンを持って、真ん中にドーンと盛った料理(おかず)を取って食べることが多いようです。(参考)
★エジプトの国民食① コシャリ 〜オールワンインボウル〜
→米・マカロニ・スパゲッティ・バーミセリ・豆の上に、トマトソースやお好みの具材を乗せ、酸味や辛味の効いたソースと混ぜて食べる「コシャリ」という料理が有名です。

★エジプトの国民食② エイシ(アエーシ) 〜平たいパン〜
エジプトに行くと必ずといって良いほど出てくる、小麦の味をそのまま感じられる窯焼きパン。「命のパン」という意味があります。

中が空洞になっているため、下に紹介した「ターメイヤ」をはじめ何でも入れて食べるようです(参考)。
★エジプトの国民食③ ターメイヤ 〜そら豆コロッケ〜
潰したそら豆にクミンやコリアンダー、パセリ、ニンニクなどを加えて揚げるスナック料理(参考)。

↑作り方はこちらから
中東の他の国々ではひよこ豆を使った同様の揚げ物がポピュラーですが、エジプトではそら豆を使うそうです。
★ビザの取得方法
外務省によると、エジプトのビザ取得には3つの方法があります。
- 事前にエジプト大使館で申請・取得
- エジプト到着時に、カイロ空港などで取得(アライバルビザ)⇦おすすめ!
- エジプト内務省のオンラインポータルで事前にe-Visaを申請・取得し、クレジットカード決済をする。
一番おすすめなのは2番のアライバルビザをカイロ空港で取得する方法。30日間有効で25ドルと、最も安価にゲットできるビザがこれです。ただし、米ドルでないと支払いができないそうなので、注意が必要(25年11月時点)。
ビザの購入方法はとても簡単で、空港の窓口でたったの30秒で取得できちゃいます。
詳しくはエジプト入国のブログをご参照ください↓

おわりに
いかがでしたでしょうか?
前編よりも少し踏み入ったエジプトの情報をまとめてみました。特に、渡航する方にとって有益な記事になっていたら幸いです。
他にもアフリカの幅広い情報を発信していきますので、リクエスト・ご意見などがありましたらお気軽にお寄せください!
Pick-Up! アフリカを運営しているレックスバート・コミュニケーションズ株式会社では日本企業のアフリカ進出をサポートしています。
気軽にお問合せ、ご相談ください!

ご相談・お問い合わせ
アフリカ・ルワンダへのビジネス進出をご検討の際は、当サイトの運営に関わっているレックスバート・コミュニケーションズ株式会社までご相談・お問い合わせください。





