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2026年のサッカーW杯への出場を目前にナイジェリアに敗れ、26年W杯の夢が絶たれたガボン。

国名「ガボン」とはポルトガル語で「フード付きの外套」という意味の「ガバオン」が由来だとされています。(ポルトガルの探検家が15世紀にガボンに到達した時に名付けられました。)

一体どんな国なのでしょうか?

アフリカ中央の西岸に位置するガボン

アフリカの中央西部、赤道直下に位置するガボンは、西側は大西洋(ギニア湾)に面し、ギニア・カメルーン・コンゴと国境を接しています(Britannica)。

ガボンの基本情報

国名ガボン共和国(Gabonese Republic)
面積267,667平方キロメートル(日本の約3分の2)
首都リーブルビル(Libreville)
人口254万人(2024年、世銀)
民族ファン、プヌ、ミエネ、テケ、コタなど約50の民族(参考
言語仏語(公用語)
宗教キリスト教(約75%、うちローマ・カトリック教徒は40%以上)、イスラム教(約10%)、伝統的宗教・その他(約15%)
時差UTC+1、JST-8(日本より8時間遅れ)
※これらの情報は外務省の国別基礎データから抜粋、修正を加えたものになります。

国旗とその意味

植民地宗主国であるフランスから独立する直前・1960年に、従来のフランス国旗(トリコロール)からこの国旗に改正しました。

ガボンの国旗

緑色はガボンに広がる森林地帯(国土の85%以上を占める)を、黄色はガボンを横切る赤道を、青色は西側に面する大西洋の沿岸を象徴しています(Britannica)。

首都リーブルビル

ガボンの首都は、ギニア湾沿いの河口に位置する、リーブルビル(フランス語でLibreville=自由な町という意味)という都市です。政治、商業、教育の中心地です。

丘陵の上にあり、港を見下ろせます。旧ヨーロッパ人居住区は近代的な外観で、主要な行政機関や商業施設が集まる地区となっています。

リーブルビルの外観も、ぜひYouTubeなどでチェックしてみてください。

人口

ガボンの人口は254万人で、日本の約3分の2も国土面積があるため、人口密度は非常に小さいです。

首都リーブルビルに約90万人が集中していると推定されており、首都の人口密度は約 4,760人/km²、首都圏を除く地域では、人口密度は1平方キロメートルあたり数人程度にとどまります。(World Population Review)。

平均年齢は約22歳で、人口の60%以上が25歳未満と若者人口が多く、人口増加率は年2%台と推定されています。(Common Wealth)。

ガボンには約50の民族グループがあります。また、先住民族のピグミーと呼ばれる、熱帯雨林に住む小柄な狩猟採集民がいます。2017年のデータでは、ガボンで暮らすピグミーは約1万6,000人だったそうです(IWGIA)。

★ピグミーってどんな人々?★
ピグミーとは、アフリカやアジアの熱帯雨林で移動しながら暮らす狩猟採集民です。平均身長が低い(部族によるが、男性の平均身長は142〜161cm程度)ことが特徴とされ、その背景には遺伝的要因や生活環境など、複合的な要因があると考えられています。

彼らの外部社会との接触は限定的です。しかし、20世紀以降は、国による定住化政策、貨幣経済の浸透、外国企業を含む伐採事業や自然保護政策の影響などで、生活スタイルの変容が見られているそうです(定住化、農業中心の生活など)。

参考:ナショナルグラフィック松浦直毅准教授の研究Science Directより

「アフリカのエデン」と呼ばれる自然環境

ガボンは国土の8割以上を熱帯雨林が占め、多様な生物が生息しているため、「アフリカのエデン」(エデン=人類の始祖アダムとイブが暮らしていた楽園)「アフリカの緑の宝石」などと呼ばれます(Common Wealth)。

ガボンの自然環境

ガボンの大部分は、高温多雨の熱帯雨林気候に属します(内陸部の一部はサバンナ気候)。

どのくらい雨が降るかというと、降水量の多い首都・リーブルビルでは、年間で約2,800〜3,000mmの雨量です(東京の約2倍)。

乾季(6〜8月)は曇天が多く、朝夕はひんやりとします。雨季(9月〜5月)は高温多湿です。気温は平均24℃〜31℃とのことです(大使館)。

観光

ガボンには、ケニアやボツワナといった観光大国ほどのエコツーリズムのインフラが備わっているわけではありませんが、13もの自然豊かな国立公園があり、あわせて国土面積の10%を占めるそうです(参考)。

その中でも有名なのが、ロペ国立公園(Lopé National Park)。唯一世界遺産として登録されており、1万5千年前の氷河期に中央アフリカ地域で形成されたサバナが保存されているそうです。

車でのサファリやトレッキングツアーに参加して、ゴリラやチンパンジー、ゾウ、マンドリル、ヒョウなど様々な動物を見ることができます(詳しくはこちら)。

マンドリル
マンドリル
ヒョウ ガボン
ヒョウ

言語

ガボンの公用語はフランス語です。

最初にガボンに渡来したのはポルトガル人でしたが、その後オランダ、フランス、スペイン、イギリスが進出しました。次第にギニア湾周辺の影響力を高めたフランスが、現在のガボンの地域も含めて植民地宗主国となりました。

その名残として政府、教育、ビジネス、メディア全てにおいて、フランス語が主要言語として今も使われているそうです。(参考

しかし、ガボンは多民族国家ですので、それぞれの民族の言語も家庭では話されているようです(Common Wealth)。

治安

ガボンの海外安全マップ

ガボンの治安は、レベル1と、周辺国と比べると比較的危険度が低い状態です(2025年12月時点)。

2016年には大統領選挙の結果に不満を持った人々による暴動が起きましたが、25年4月の選挙は平穏に終わり、現在は民主化プロセスが着実に進んでいるそうです。

しかし、都市部(特に首都のリーブルビル)では、一般犯罪(侵入事案、ひったくり、暴行など)や薬物関連事案が多数発生しており、過去に日本人が被害に遭ったケースもあったそうなので、注意が必要です(詳しくは外務省の海外安全ホームページを参照)。

スポーツ

ガボンで最も人気なスポーツはサッカーで、ナショナルチーム「パンテール(Les Panthères)」はアフリカ大陸の主要大会・アフリカネーションズカップ(AFCON)に9回出場しています(参考)。

2017年にはAFCONをガボンで初単独開催するなど、存在感を示しています。多くのガボン人選手が、欧州のクラブチームで活躍しているそうです(外務省)。

★合わせて読みたい★
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歴史・政治的背景

ガボンは「アフリカの年」である1960年にフランスから独立し、共和制を採っています。その後、内戦や大規模な武力衝突は経験していませんが、選挙をめぐる政治的な揺れは時折見られました

独立後は長らくオマール・ボンゴ氏が大統領を務め、約40年以上にわたって政治の中心にありました。その後、その息子にあたるアリ・ボンゴ氏が大統領に就任し、政権を引き継ぎました。

2023年に行われた大統領選挙でアリ・ボンゴ氏が再選しましたが、選挙結果への不満を背景に軍の一部部隊がクーデターを起こし、暫定政権が樹立されました。クーデターを主導したオリギ・ンゲマ氏は、政治の安定化と民主的プロセスの再構築を掲げ、2025年4月の選挙で正式に大統領に就任しました(外務省)。

日本はガボンの主要な援助国

日本はガボンの独立当時から良好な関係を保ち、25年には万博やTICAD9(第9回アフリカ開発会議)に際して副大統領や外相が来日しています。

在ガボン邦人は63人、在日ガボン人は34人(2024年時点)です(外務省より)。

日本はガボンにとって主要な協力国で、2022年の援助額はフランスに次ぐ2位の327万ドル(5億円超)でした。

日本は文化的な側面の援助にも力を入れており、毎年柔道大会や空手大会を開催しているそうです(外務省)。

経済

ガボンの経済は天然資源への依存度が非常に高い構造をしており、特に石油、鉱物(マンガン)、木材が主要な収入源となっている国です。

2024年の名目GDPは約208億ドル。一人当たりGDPは9,202ドルで、アフリカ大陸の中ではセーシェル、モーリシャスに次ぐ3位に躍り出ています(JETRO)。

GDP成長率は3.1%(2024年予測値、アフリカ内32位)と推定されています。

一人当たりのGDPは多いものの、ガボンは限られた雇用機会と緩やかな成長により貧困層は増加しており、ガボン国民の3分の1以上が貧困状態にあるそうです。

また、失業率も労働人口の20%と高い水準にあります。

(参考:世界銀行アフリカビジネスパートナーズLloyds Bank

インフラ・生活事情

☆電化率

IMFレポートによると、ガボンの全国の電力アクセス率は約92%(2024年)と高く、サブサハラ地域全体の平均51%を大きく上回っています。

ただし、この電化率は都市部でほぼ100%に近い一方、農村部では約30%と大きな格差があります。電力料金は相対的に高く、コストの面で課題が残っています。

☆インターネット普及率

インターネット普及率は約71.9%に達していますが、インターネット料金は187カ国中153位と高額であることが、格差を生み出しているようです。

☆その他のインフラ

【交通インフラ】

IMFによると、ガボンの交通・輸送インフラは首都を除き脆弱で、輸送関連のボトルネックが原因で経済活動全体に支障をきたしているそうです。

例えば、2023年には鉄道の運行停止が2回発生し、輸出拠点である港へのマンガン・木材の輸送に影響を及ぼしました。また、鉄鉱石を増産する計画があるものの、鉄道の輸送能力不足が足かせとなり遅れが生じているとのことです。

【水道・電気・ガス】

水道と電気は、国営のSEEGという企業が供給しているそうです。使用するには前もって窓口に行き、前納金を支払うシステムになっているようです。

ガスは、日本と異なり都市ガスのようなサービスがありません

そのため、マーケットなどで個人個人がガス・コンロを購入して備え付ける必要があります(大使館)。このスタイルの不便なところは、ガスを使い切る度に買い替えが必要な点です。

食文化

ガボンの主食で多く食べられるのは、アフリカ各地で見られるキャッサバです。

★キャッサバとは★
芋の一種であるキャッサバは、原産は中南米です。熱帯〜亜熱帯で栽培され、枯れ地や痩せ地などの貧困地帯であっても栽培が可能という、優秀な農作物です。
キャッサバとは
日本ではタピオカの原料として知られていますが、アフリカでは重要な主食としてウガリに使われたり、煮たり揚げたりして食べられています。ジャガイモやさつまいものような味気はなく、甘みはあまり感じられないことが多いです。。
キャッサバは毒が入っているそうで、天日干しせずに生のまま牛が食べると死んでしまうようです。(参考

ウガリについてはこちらもチェック↓
アフリカの主食ウガリってどんな味?作り方や国ごとの違い、食べ方を紹介!

ガボンでは「マニョック」という、発酵させたキャッサバの粉をバナナの皮に包んで茹でた、酸っぱいお餅のようなものが国民に親しまれているそうです(JICA海外協力隊の世界日記より)。他にも、お米やプランテン(食用バナナ)も食べられています。
おかずとしては、ジビエ肉や魚、イモムシなど幅広い生物が食されているようです(食用のイモムシはYouTubeでもチェックしてみてください)。


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