★目次★
カラフルで目を引くアフリカ布。実はその模様一つひとつに、歴史や人々の想いが込められています。この記事では、アフリカ布の基本情報から、模様の意味、手に入れ方までを、はじめての人にもやさしく紹介します。
今回は、アフリカ布についてご紹介します!
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アフリカ布とは?
カラフルで大胆な模様が目を引く「アフリカ布」。
実はこの布、アフリカ全土で同じ名前・同じ種類というわけではありません。
西アフリカ地域では「パーニュ(Pagne)」と呼ばれ、フランス語で「腰巻布」を意味します。一方、東アフリカ地域では「キテンゲ(Kitenge)」と呼ばれ、スワヒリ語で単に「布」を指す言葉です。
また、布の種類も異なり、アフリカ布には大きく分けてワックスプリント(手や機械でろうけつ染めされた布)、ファンシープリント(模様がデジタルでプリントされた布)、カンガやレソのようなパネル柄布などの種類があります。その他にも、藍染や泥染めなど地域独自の染め布もあり、使われる技法やデザインによってさまざまなバリエーションがあります。
呼び名は違っても、日常着から民族衣装、インテリアや雑貨まで、暮らしに深く根付いている存在であることは共通しています。
アフリカ布の代表格が、アフリカンバティック(ワックスプリント)です。
ワックスプリント


※参考:https://www.perfect-space.jp/onelife/41225
ワックスプリントのルーツは、インドネシアのジャワ更紗(バティック)です。
本来は手作業でろうけつ染めされていたこの技法を、19世紀にオランダ人が工業生産化しました。こうして生まれた「プリント更紗」が、19世紀末頃からヨーロッパ経由でアフリカへ輸出され、爆発的な人気を博します。
現在では 「ワックス(wax)」や「ダッチワックス」 の名で広く流通し、「本物のアフリカ布」として高く評価されています。
ワックスプリントの特徴
◎ろう(ワックス)を使った染色技法
→溶かしたろうで模様を描き、染色すると、ろうを塗った部分だけ色が入らず模様が浮かび上がります。ろうを落とした後、木版ブロックなどで何度も染色を重ね、複雑で奥行きのある柄を表現します。
◎全面に連続する総柄デザイン
◎カラフルで大胆な色使い
◎モチーフは、伝統文様から花・動物・幾何学模様まで多種多様。ユニークでPOPな柄も多く見られます。
上質なコットン生地を使用し、手間ひまかけて染められたワックスプリントは、表も裏も同じように柄がくっきりしているのが特徴です。アフリカの強い日差しや乾燥した気候にも耐える丈夫さがあり、色落ちしにくく、洗濯機で洗える実用性の高さも魅力です。
ファンシープリント

20世紀中頃になると、アフリカンプリントはヨーロッパ以外の国でも生産されるようになります。そこで登場したのが 「ファンシープリント」 です。
ファンシープリントの特徴
ファンシープリントは、ジャワ更紗(バティック)の模様をデジタルプリントで再現した布。
ワックスプリントと比べると、以下のような特徴があります。
◎価格が安い
◎生産効率が高い
◎色落ちしやすい
◎生地や染色の耐久性が低い
1960年前後、アフリカ諸国の独立とともに価格競争が進み、安価なファンシープリントが急速に普及しました。実は日本でも、1950年代から1980年代前半にかけてアフリカ布が生産されていたと言われています。
カンガという布も

※参考:https://kanga-ya-katikati.com/about-kanga/469/
アフリカンバティックが「総柄」であるのに対し、カンガ(Kanga)は少し違います。カンガは、生地の端にデザインやスワヒリ語のことわざが入った「パネル柄」が特徴です。
19世紀にケニア沿岸部のスワヒリ族によって考案され、東アフリカを中心に広まりました。別名 「レソ(Lesso)」 とも呼ばれています。
アフリカ布はどこで作られている?
「アフリカ布=すべてアフリカ産」と思われがちですが、実はそうではありません。
現在流通しているアフリカ布は、ナイジェリア、ケニアといったアフリカ諸国に加え、中国、インドなど、アフリカ大陸外で生産されたものも多く含まれています。
布の端に産地やメーカー名が書かれていることもあるので、ぜひチェックしてみてください。市場では、商人に直接話を聞いてみるのもおすすめです。
また、素材もさまざまで、綿100%のものもあれば、化繊混合のものもあります。触り心地や厚みを確かめながら、自分のお気に入りを探してみましょう。
アフリカ布はバティックだけじゃない
地域によっては、日本の藍染に似た布や、泥染めによる伝統布なども存在します。
現地を訪れた際には、ぜひ市場を歩いて、自分だけのお気に入りの一枚を見つけてみてください。
アフリカ布の模様に込められた意味
アフリカ布の柄は、さまざまな名前や意味を持っています。柄ごとにことわざが込められていたり、花や動物、幾何学模様といった身近なモチーフに、それぞれ象徴的な意味が与えられていたりします。人々は時に、言葉にしにくい気持ちを布を身にまとうことで表現してきたと言われています。
また、時代とともに柄の名前や意味は変化しており、アフリカ布は人々の暮らしとともに意味を持ち続けている文化なのです。
アフリカ布を使った製品いろいろ
アフリカ布は、生地としてだけでなく、さまざまな製品に姿を変えて楽しまれています。ファッションからインテリアまで、取り入れ方の幅が広いのも魅力のひとつです。
★服
シャツ、スカート、ワンピースなど、アフリカ布を使った服はデザインも形もさまざま。サイズ展開も豊富で、大人向けはもちろん、子ども服として販売されているものもあります。大胆な柄を主役にした服は、一枚着るだけでコーディネートが華やかになります。
★カバン
トートバッグや斜めがけバッグなど、日常使いしやすいカバンも人気です。サイズは大きめのものから小ぶりなものまで幅広く、用途に合わせて選べます。アフリカ布が好きな人の中には、日本でもトートバッグとして取り入れている方が多い印象です。
★アクセサリー
シュシュやヘアバンドなどのアクセサリーは、どのお店でも多くの種類が並んでいます。比較的取り入れやすく、コーディネートのアクセントにもなるため、女性へのお土産としてもおすすめです。
★ポーチ
服やアクセサリーは少しハードルが高い、という方には、ポーチがおすすめです。柄やサイズ、形のバリエーションが豊富で、日常使いしやすいアイテムです。小物からアフリカ布を取り入れてみたい方にぴったりです。
★テーブルクロス
アフリカ布の生地を購入し、テーブルクロスとして使っている方もいます。食卓に取り入れるだけで、一気に空間が明るくなり、存在感も抜群。インテリアのアクセントとしても楽しめます。
★カーテン
中には、アフリカ布をカーテンとして使っている例も。分厚めの生地を選ぶと、柄の美しさがより引き立ちます。部屋の雰囲気をガラッと変えたいときにおすすめの使い方です。
アフリカ布を手に入れる方法
アフリカ布は、実は日本でも、そして現地アフリカでも手に入れることができます。旅の記念や日常使いなど、目的に合わせて探し方を変えてみるのもおすすめです。
日本で手に入れる
日本国内にも、アフリカ布を扱うショップは数多く存在します。多くの場合、生地そのものよりも、服やポーチ、バッグなどの完成品を中心に販売しています。
ハンドメイドショップや、アフリカで活動するNPO・団体の公式オンラインショップなどを覗いてみると、背景ストーリーとともに商品を選ぶことができます。
アフリカ現地で手に入れる
アフリカ現地では、市場やお土産屋、アフリカ布専門店などで購入できます。
販売形態は主に、2種類あります。
・〇m × 〇m単位で販売される生地
・シャツや小物など、すでに製品化されたもの
生地を購入した場合、自分で裁縫することもできますが、市場や街中にはテイラーさん(仕立て屋)が多くいます。お気に入りの生地を選び、オーダーメイドで服や小物を作ってもらうことも可能です。
市場で生地を選び、自分だけの一着を仕立ててもらう体験は、旅の中でも特別な思い出になるでしょう。制作には数時間から1週間ほどかかることが多いため、滞在中に作りたい場合は早めに依頼するのがおすすめです。
私が依頼したテイラーさんでは以下の値段でした(2023年12月時点)。私は、KISEKIというボランティア・インターンプログラムでお世話になっていたテイラーさんにお願いしたので料金表がありましたが、町のテイラーさんは料金表など持っていない可能性があるので、値段交渉をする必要があるかもしれません。
私の場合、シャツが約1,000円、ポーチが約500円でした(生地代別)。

時間が限られている場合は、お土産屋などですでに完成された服やアクセサリー、ポーチを探してみるのも一つの手です。同じ形でも柄のバリエーションが豊富で、「誰にどの柄を渡そうかな」と選ぶ時間そのものが楽しく感じられます。お土産にもぴったりです。
おわりに
いかがでしたか?華やかで柄が特徴的なアフリカ布。皆様の生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか?
参考:
・パーフェクトスペース: アフリカンバティック生地図鑑|カラフルな柄と伝統技法の魅力解説
・カンガ屋 katikati: アフリカンプリント(キテンゲ、パーニュ)とカンガの違い / アフリカ布種類
・RICCI EVERYDAY: アフリカンプリント生産過程のご紹介

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