Pick-Up! アフリカ運営メンバーの一人です! 国際開発について勉強しており、特にインフラに関心があります。 南アフリカに1年住んでいました。 X→@pick_up_minami

海外に渡航する際は、日本とは異なる感染症や病気にかかるリスクがあります。特にアフリカでは、黄熱病やマラリアなど、日本ではあまり馴染みのない感染症が流行している地域も少なくありません。そのため、渡航前のワクチン接種はとても重要です。

今回は、私自身が2023年から2024年の1年間南アフリカ共和国に渡航する前に実際に接種したワクチンについて紹介します。南アフリカだけでなく、アフリカ大陸内の他の国に行こうと思った際にも有効でしたのでぜひ参考ください。

これからアフリカ渡航を予定している方や、ワクチン接種を検討している方の参考になれば嬉しいです。


接種したワクチン

ここでは、アフリカ渡航にあたって私が接種したワクチンの種類を紹介します。

接種費用は、合計でおよそ10万円でした。

黄熱病(1回)

【必須度】 ★★★★★
黄熱病流行国への入国時に接種が義務付けられている国あり。アフリカ周遊予定がある場合は必須。

⇩イエローカード対象国⇩

※参考:日本旅行医学会, http://jstm.gr.jp/infection/%E9%BB%84%E7%86%B1%E7%97%85/

【費用】 約15,000〜20,000円
※指定医療機関でのみ接種可能

【副反応】
接種部位の腫れ・痛み、軽い発熱や倦怠感などの可能性。(私はありませんでした)

黄熱病を予防するためのワクチンです。アフリカでは、黄熱病の感染リスクがある国への入国時に、ワクチン接種が義務付けられている場合があります。接種後に発行される「イエローカード(黄熱病予防接種証明書)」は、入国審査などで提示を求められることがあるため、パスポートと一緒に常に携帯しておくと安心です。

私の場合、渡航先の南アフリカでは黄熱病ワクチンの接種は必須ではありませんでした。しかし、周辺国への旅行やトランジットで黄熱病流行国を経由する可能性を考え、事前に接種しました。

アフリカ大陸内を複数国移動する予定がある方は、入国条件が急に変わることもあるため、必ず接種しておくことをおすすめします。

狂犬病(3回)

【必須度】 ★★★☆☆
狂犬病の疑いのある動物にかまれた場合に結局ワクチンを打たなければならないため 必須ではないが、長期滞在・地方滞在・動物との接触可能性がある場合は推奨

【費用】 約10,000〜15,000円(1回)

【副反応】
注射部位の痛み、腫れ、軽度の発熱や頭痛など。重篤な副反応はまれ。(私はありませんでした)

致死率がほぼ100%とも言われる狂犬病を予防するためのワクチンです。狂犬病は、発症すると有効な治療法がなく、予防が何よりも重要とされています。

アフリカでは、野犬や放し飼いの家畜などが十分に管理されていないまま生活圏にいることも多く、動物との予期せぬ接触による感染リスクが高いと言えます。

なお、事前にワクチンを接種していても安心はできません。

動物に噛まれたり、引っ掻かれたり、傷口を舐められたりした場合は、必ず速やかに医療機関を受診し、追加の狂犬病ワクチン接種を受ける必要があります。

参考:狂犬病 | ワクチンで予防できる疾患

A型肝炎(1回)

【必須度】 ★★★★
必須ではないものの、アフリカ渡航者には基本的に推奨されるワクチン。

【費用】約7,000円(1回)

【副反応】
注射部位の痛みや腫れ、倦怠感や頭痛など。私の場合は数日間、腕の痛みが続いた。

A型肝炎を予防するためのワクチンです。アフリカでは、生水や生野菜、十分に加熱されていない食事などを通じて感染するリスクがあり、渡航者にとって注意が必要な感染症の一つです。

私の場合、1回あたりの注射液の量が多く、接種後は腕がかなり痛くなった記憶があります。

参考:A型肝炎[予防接種のご案内] – 横浜市

B型肝炎(2回)

【必須度】 ★★★★
必須ではないが、長期滞在・留学・インターン・ボランティアなどを予定している人には強く推奨

【費用】 約5,000~6,000円(1回)

【副反応】
注射部位の痛みや腫れ、軽い発熱、倦怠感など。多くの場合、数日以内に治まる。(私はありませんでした)

B型肝炎を予防するためのワクチンです。B型肝炎は、血液や体液を介して感染する感染症で、医療行為や怪我、衛生環境が十分でない状況下での治療などを通じて感染するリスクがあります。

アフリカでは、医療体制や衛生環境が地域によって大きく異なるため、長期滞在や現地で医療機関を利用する可能性がある場合は特に重要なワクチンです。

参考:B型肝炎ワクチンの接種について

破傷風(1回)

【必須度】 ★★★★
必須ではないが、長期滞在や屋外活動が多い人には特に推奨

【費用】 約3,000〜5,000円
※過去に接種歴がある場合は追加接種のみで済むことが多い

【副反応】
注射部位の痛みや腫れ、発熱やだるさを感じることがある。

破傷風を予防するためのワクチンです。破傷風は、土やほこりに含まれる菌が傷口から侵入することで感染し、ささいな切り傷や擦り傷からでも発症する可能性があります。

アフリカでは、舗装されていない道路や屋外での活動も多く、転倒や怪我のリスクが高い環境に身を置くことも少なくありません。そのため、渡航前にこれまでのワクチン接種歴を確認し、必要に応じて接種することが重要です。

参考:破傷風ワクチン(トキソイド) – 東京ビジネスクリニックトラベル外来【公式】

腸チフス(1回)

【必須度】 ★★★☆☆
必須ではないが、長期滞在や地方滞在、屋台など現地の食事を楽しみたい人には推奨

【費用】 約8,000〜10,000円

【副反応】
注射部位の痛みや腫れ、軽い発熱や筋肉痛など。多くの場合は数日以内に治まる。(私はありませんでした)

腸チフスを予防するためのワクチンです。腸チフスは、汚染された水や食べ物を介して感染する感染症で、高熱や腹痛、下痢などの症状を引き起こします。

アフリカでは、地域によっては上下水道の整備が十分でない場所もあり、生水や屋台の食事などから感染するリスクがあります。食事に気をつけていても完全に防ぐことは難しいため、ワクチン接種による予防が有効です。

参考:腸チフスワクチン

おたふく(2回)

【必須度】 ★★☆☆☆
必須ではないが、長期滞在や集団生活を送る予定がある人には推奨

【費用】 約5,000〜8,000円

【副反応】
注射部位の痛みや腫れ、軽い発熱など。まれに耳下腺の腫れが出ることがある。

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)を予防するためのワクチンです。発熱や耳下腺の腫れを引き起こす感染症で、大人が感染すると重症化しやすいことが知られています。

アフリカに限らず海外では、日本ほど予防接種が普及していない地域もあり、集団生活や人との距離が近い環境では感染リスクが高まります。特に長期滞在や留学、ボランティアなどを予定している場合は、事前に免疫をつけておくと安心です。

参考:

おたふくかぜワクチン

ポリオ(1回)

【必須度】 ★★★☆☆
流行国に渡航の可能性がある人には推奨。流行国の情報はこちらから→https://worldpopulationreview.com/country-rankings/countries-with-polio

【費用】 約8,000〜10,000円
※追加接種の場合が多い

【副反応】
注射部位の痛みや腫れ、軽い発熱など。重い副反応はまれ。(私はありませんでした)

ポリオ(急性灰白髄炎)を予防するためのワクチンです。ポリオは、汚染された水や食べ物を介して感染し、ごくまれに手足の麻痺など重い後遺症を残すことがあります。

日本では定期予防接種として幼少期に接種している人がほとんどですが、免疫が弱まっている場合や、流行国・リスク国へ渡航する場合には追加接種が推奨されることがあります。

参考:ポリオ(急性灰白髄炎) – 高崎市公式ホームページ

水痘(1回)

【必須度】 ★★☆☆☆
必須ではないが、接種歴が不明な人や長期滞在・集団生活を予定している人には推奨

【費用】 約5,000〜8,000円
※追加接種の場合が多い

【副反応】
注射部位の痛みや腫れ、軽い発熱など。まれに軽い発疹が出ることがある。(私はありませんでした)

水痘(水ぼうそう)を予防するためのワクチンです。水痘は特徴的な発疹が発生する感染症で、大人が感染すると重症化しやすいことが知られています。

日本では子どもの頃にかかった、もしくは予防接種を受けている人も多いですが、抗体が十分でない場合や接種歴が不明な場合には追加接種が推奨されることがあります。

参考:水痘(みずぼうそう)予防接種

接種した感想

私は、合計で約15本のワクチンを、1回につき5本ずつ、計3回に分けて病院で接種しました。1度に複数本打つため、右手に2本、左手に3本のように、両腕を使って受けました。

ワクチンによっては、新型コロナウイルスワクチンのように腕が痛くて上がらなくなるものもありました。また、私は経験しませんでしたが、接種後に発熱や倦怠感など体調不良が出る場合もあるそうです。ワクチン接種は十分な免疫力が作られるまで1か月など間隔を空けて打たなければいけないものもあるので、渡航の少なくとも1か月前からしっかり計画して接種スケジュールには余裕を持つことをおすすめします。

さらに、私の場合は小さい頃に接種済みのワクチンを未接種と誤って判断され、重複して接種してしまったこともありました。健康上の問題はないそうですが、あまり気分の良いものではありませんでした。

そのため、母子手帳やマイナポータルなどで自分のワクチン歴をしっかり確認し、医師と相談した上で接種するワクチンを決めることが大切です。

おすすめトラベルクリニック

首都圏に住む学生の方には、国立国際医療研究センター病院のトラベルクリニックがおすすめです。こちらのクリニックには学割制度があり、学生は通常より少し安くワクチンを受けることができます。

全国には他にも多くのトラベルクリニックがあります。料金・対応ワクチン・アクセスなどを事前に調べ、自分に合ったクリニックを選ぶことが大切です。

おわりに

いかがでしたか?

私は医師と相談の上、できるだけ多くのワクチンを接種したため、かなりの本数になりました。しかし、必ずしもすべてのワクチンを打つ必要はなく、自分の渡航スタイルや予算に合わせて調整することも可能です。

ワクチンを打ったからといって感染症に絶対ならないわけではありませんが、健康を守る安心感は大きく、精神的にも心強いと感じました。

予算や接種歴を医師と十分に相談し、準備を整えた上で、アフリカライフを思い切り楽しみましょう。

参考:

料金:https://travelclinic.jihs.go.jp/011/vaccineprice_R8.1.15.pdf

ご相談・お問い合わせ

レックスバート・コミュニケーションズ株式会社が運営するPick-Up! アフリカでは、今後もアフリカに関する様々な情報をご紹介していきます。

記事に関するご感想やご質問、アフリカについてのご相談、記事掲載のご依頼も受け付けております。

お気軽にお問い合わせください!


コメントを残す