★目次★
こんにちは、Pick-Up!アフリカです。
2026年サッカーW杯初出場が決定し、世界が注目するカーボベルデ。
人口わずか50万人余りの島国ですが、豊かな自然と独自の文化を持つこの国は、観光地としても人気が高まっています。
今回の記事では、基本データから感染症リスク、観光スポットまで、カーボベルデに関する情報をまとめました!
北西アフリカに位置する火山群島の国家、カーボベルデ
カーボベルデは、アフリカ大陸の西海岸から約620km離れた、アフリカ大陸西岸沖に位置する群島国家です。
9つの有人島と1つの無人島から構成されており、最も近い国は西アフリカ地域のセネガルです(Britannica)。
カーボベルデの基本情報
| 国名 | カーボベルデ共和国(Republic of Cabo Verde) |
| 面積 | 4,033平方キロメートル(日本の滋賀県程度) |
| 首都 | プライア(サンティアゴ島の都市) |
| 人口 | 約52.5万人(2024年、世銀) |
| 民族 | ポルトガル人とアフリカ人の混血が約70%。 |
| 言語 | ポルトガル語(公用語)、ポルトガル語系クレオール語※クレオール語とは二つ以上の言語が混ざってできた言語のこと。 |
| 宗教 | 72.5%がカトリックのキリスト教(Britannica) |
| 時差 | 日本より-10時間、イギリス(グリニッジ標準時)より-1時間 |
※これらの情報は外務省の国別基礎データから抜粋、修正を加えたものになります。
国名と国旗の由来
国名「カーボベルデ(Cabo Verde)」は、アフリカ最西端の岬(現在のセネガル領内の半島)がカーボベルデと呼ばれていた(※英語圏では「ケープベルデ(Cape Verde)と一般的に呼ばれていた)ことに由来しているそうです。
カーボベルデの現在の国旗は、1991年の自由選挙で民主派勢力が与党に勝った後に、一党制や社会主義、パン=アフリカ主義からの脱却を象徴するものとして新しく作られました。

10の黄色い星は、大西洋に浮かぶカーボベルデの10の島々を表しています。白・赤・白の横縞は、国家建設への道における平和と国民の決意を示しています。
また、国旗に使われている赤、白、青の色はカーボベルデと歴史的・民族的な繋がりが強いポルトガルと米国との関係を表しているそうです(Britannica)。
※ポルトガルはカーボベルデの旧植民地宗主国であること、米国はカーボベルデ人が19世紀から労働者として移住した先(ニューイングランド)であったことが、繋がりの深さと関係していると考えられます(Britannica、New England Historical Society)。
首都・プライアはどんなところ?
プライアは、カーボベルデの島の中でも南部に位置するサンティアゴ島(Santiago)の南岸にある港湾都市です。
港では農作物(バナナ・コーヒー・サトウキビなど)が運ばれており、海底ケーブルの陸揚げ拠点にもなっているとのこと(Britannica)。
プライアの街並みも、ぜひYouTubeでチェックしてみてください。
人口・民族
カーボベルデの人口は2024年時点でわずか約52.5万人(世銀)。栃木県宇都宮市の人口とほぼ同じくらいです(参考)。
人口の圧倒的多数はヨーロッパ系とアフリカ系の混血で、メスティーソ族(mestiço)、クリオーロ族(crioulo)と呼ばれます。他にもアフリカ系の少数民族やヨーロッパ系の少数民族(ポルトガル、イタリア、フランスなど)、ユダヤ系にルーツを持つ人々もいるようです(Britannica)。
地形と気候
カーボベルデの10の島のうち、東側は砂地で平坦な島々、西側は岩の多い山がちな島になっています。
気候は穏やかで安定しており、平均気温は22度から27度前後と比較的温暖な気候(大使館)です。
しかし、極度に乾燥しているのも大きな特徴で、恒久的な水路がないため、周期的な干ばつと慢性的な水不足が問題となっています。
雨が降るときは集中豪雨となることも多く、浸食、洪水、ダムの破壊など、甚大な被害が出ているそうです(Britannica)。
言語
カーボベルデは植民地宗主国だったポルトガルの影響を大きく受けており、公用語もポルトガル語です。ポルトガル語はフォーマルな場で使われており、日常会話ではポルトガル語系のクレオール語(ポルトガル語とその他の言語が混ざったもの)が多く使われているそうです(Britannica)。
観光
海に囲まれ、山がちになった島もあるカーボベルデでは、マリンスポーツやトレッキングが人気です。特に観光客の多い島は、首都・プライアがあるサンティアゴ島、リゾートビーチが有名なサル島などです。


サル島は「塩」という意味で、塩分濃度の高い塩湖があり、人が浮くことができるほどだそうです。
サンティアゴ島には、かつて奴隷貿易の要所として栄えたポルトガル人居住地があり、ここには要塞跡や教会跡などが残っているそうです。
ヨーロッパからの直行便があるため、ヨーロッパからの観光客が多いようです(大使館)。
治安


外務省の海外安全ホームページによると、カーボベルデはレベル1〜4のどれにも該当せず、比較的治安が良いと判断されているようです。(同じ分類には、例えば中国(ウイグル自治区・チベット自治区以外)、ベトナム、台湾、韓国などが含まれます)。
外務省によると、カーボベルデで反政府組織や国際テロ組織の活動は確認されておらず、今まで日本人を標的としたテロ・誘拐事件も発生していないとのことです。
一方で、近年はスリやひったくり、強盗などの犯罪が増加している他、都市部での集団抗争事件等が発生しているため、夜間の外出や人通りの少ない場所の通行を控えるように心がける必要があります。
感染症のリスクについて
カーボベルデで気をつけるべき病気は主に、蚊を介して感染する病気と食中毒とのことです。
【蚊を介して感染する病気と対策方法】
マラリアは近年減りました(輸入マラリアは未だに年間数十件発生)が、デング熱(2024年は年間1万件超え)、ジカ熱、チクングニア熱、黄熱病などは、雨季(8月から11月)を中心に、非常に多く発生しているとのことです(外務省)。
対策としては、長袖長ズボンの服を選ぶこと、蚊除け(ディート30%以上またはイカリジン15%配合がおすすめ)を使用すること、などが挙げられます。
【食中毒について】
腸チフスは他のアフリカ大陸の国々から持ち込まれることがありますが、基本的に流行していないようです。
しかし、カーボベルデでは観光客が食中毒になるケースが多発しているそうです。
食中毒を避けるためには、なまものや調理後に時間が経った食べ物を食べないよう心がける必要があります(外務省)。
スポーツ
カーボベルデで最も人気なスポーツはサッカーで、2026年W杯への初出場が決まりました。6月には、スペイン、ウルグアイ、サウジアラビアと試合をする予定です(FIFA)。
カーボベルデでは、庶民からプロを目指す人々まで、幅広くサッカーが浸透しているようです(Britannica)。
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サッカーの他にも、バスケットボールや長距離走、水泳、マリンスポーツなどが有名だそうです(Britannica)。
歴史・内政
大航海時代の15世紀、ポルトガル人がカーボベルデに移住し、熱帯地域で最も古いヨーロッパ都市を建設しました。砂糖の栽培が行われた他、三角貿易の発達に伴い、奴隷や象牙、銃器などの重要な貿易拠点となりました。
19世紀には奴隷貿易が終焉を迎えると同時に、干ばつが深刻化し、カーボベルデの島々の繁栄が衰退していきました。これに伴い、カーボベルデから南下し、サントメ・プリンシペに移住するケースが多く見られたとのことです(Britannica)。
15世紀以降、ポルトガルの植民地だったカーボベルデは、1879年にポルトガル領ギニアと行政統合されました。その後、長年の独立闘争を経て1975年に独立を果たし、一党支配による民政体制(社会主義を色濃く反映した政策が印象的)が作られました。
1990年には一党制から複数政党制への移行が行われ、以後5年に一度大統領選挙が行われているようです(Britannica)。
経済
【経済規模、貧困率】
2024年のカーボベルデの一人当たりGDPは5,329米ドルです。一人当たりGDPが5000ドル台を出している他の国は、アルジェリア、ベトナムなどです。
国内の主要産業は農業(バナナ、サトウキビ)、漁業(マグロ、ロブスター)です。
1990年代、カーボベルデでは経済難が大きな問題となっていましたが、2016年以降は観光業が発展したそうです(Britannica)。
2023年時点で経済成長率は5.15%(世銀)です。
【貿易】
カーボベルデの主な貿易相手国はポルトガル、スペイン、イタリア、米国で、輸出額(4,389万米ドル、2023年)に比べ、輸入額(9億1,760万米ドル、同年)が20倍以上となっています。
主な輸入品目は鉱物燃料、機械類、穀物で、輸出品目は肉類、魚介類、衣料品だそうです(外務省)。
インフラ・生活事情
【ライフライン】
国全体の公共水道網の普及率は69%(都市部は74.7%、農村部は57.3%)で、都市部では基本的に上下水道が備わっていますが、飲用には適していないためミネラルウォーターを使うことが勧められています(大使館)。
カーボベルデの電化率は2023年時点で98.6%、インターネット普及率は74%とのことです(世銀)。
【交通インフラ】
カーボベルデでは雨期(8〜10月)には、洪水や土砂崩れ等が発生して道路が通行不可能になることがあるそうです。また、現地の運転マナーがあまり良くないため、運転はなるべく避けることがおすすめされています(外務省)。
日本はカーボベルデの主要な援助国
外務省によると、2021年時点で、日本はカーボベルデに対する援助国のうち、4位の援助額(764万米ドル)を誇っています。
(1位から順に、ルクセンブルク、ボルトガル、ハンガリー、日本、スペイン)。
日本は1978年からカーボベルデに対して食糧援助を継続して行ってきたそうです(参考)。その背景には、島嶼国であるカーボベルデでは耕作できる土地が少なく、食料自給率が低いこと、深刻な干ばつ、近年においてはロシアのウクライナ侵略に伴う穀物価格の上昇などが挙げられます(参考)。
食文化
カーボベルデでは、植民地宗主国であったポルトガルの食文化の影響が色濃く、ニンニクやオリーブオイルを使って素材本来の味を引き出す料理が多いとのことです(外務省)。
代表的な料理には、タコなどの海鮮を使ったサラダ、Cachupa(カチューパ)と呼ばれるトウモロコシ・豆・根菜の煮込みスープ、魚のスープなどがあります(参考)。

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