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本日は10月11月の人気記事トップ5をご紹介します。


5位:フランス語圏アフリカの道のり【Pick-Up! アフリカ Vol. 226:2021年10月19日配信】

第5位には、フランス語圏アフリカにおける「脱フランス化」について書かれた記事がランクインしました。

アフリカは主に英語圏とフランス語圏の二つに分かれており、これらの言語が大きく影響を与えています。しかし、フランス語圏であったルワンダの英語圏参入や中国のアフリカ進出により、フランス語圏の影響が衰退しつつあります。

このような状況を踏まえて、フランスは**Nouveau Sommet Afrique-France**(アフリカ-フランス新サミット)を開催したとこちらの記事では書かれています。各国の起業家や研修者らが様々な議題について意見交換を行うことで、フランスとフランス語圏アフリカの関係を再構築・強化することを狙いとしています。

しかし、フランス語圏アフリカにおいてフランス語へのアクセスが限られていることやアフリカでの言語の競争が激化していることが原因で、フランス語圏アフリカの中にはフランスから抜け出し、英語圏参入を目指している国があるとのことです。フランス語圏の繁栄には陰りが見え始めているとのことです。

こちらの記事によると、このような思想や価値観、伝統といった文化的側面の話し合いによる外交はうまくいかないのではないかとのことです。同じような文化的外交は1950年代にも行われていますが、失敗に終わっています。脱植民地化の思想を持つアフリカの人々は、フランスのマクロン大統領が新植民地政策を続けたことを非難しており、フランスの介入をよしとしていない節があります。しかしフランス側は、自分たちの文化には価値があると考え、文化的製品と引き換えに外交を求めていました。そのため、アフリカ側の嫌悪感をフランスが理解しない限り、この関係はうまくいかないのではないかと書かれています。

フランス側とアフリカ側の意見を交換しているのにも関わず、こんぽんてきな考え方はすれ違っているように感じられます。アフリカとフランスのこれからの関係に目が離せません。

4位:南アフリカ:年間1000万トンの食品ロス【Pick-Up! アフリカ Vol. 210:2021年8月24日配信】

第4位には、南アフリカでの食品ロスへの対策についての記事がランクインしました。

世界中の人々に食料を供給するためには、2050年までに食品生産量を70%増やさなければならないとされています。しかし、生産された食料の3分の1が毎年捨てられており、その問題は食料の需要を満たすことだけではなく、ゴミとなったあとの処理の方法、気候変動や温暖化の原因にまで及びます。

南アフリカでは毎年1030万トンの可食食品が廃棄されており、この数字は食料生産量の34%、純輸出国であることを考えると損失と廃棄物で45%に相当します。そんな中で食品ロスや廃棄を減少すべく、立ち上がっている企業や取り組みがここでは紹介されています。

こちらの記事では、紹介されていないフードロスへの解決法が書かれています。それは、捨てるはずであった食べ物を肥料にするというものです。紹介されているイノベーションは、他のキッチン用品と並べておくことができ、メンテナンスが簡単で、洗練されたデザインの商品で、アフリカの人々に普及させようとしています。

フードロスの問題は、南アフリカにとどまらず世界各国で解決していくことが大切になります。また新たな情報が入り次第共有していきます。

3位:南ア:多くの学生を大学教育にアクセスさせるための新たな提案【Pick-Up! アフリカ Vol. 49(投稿:2020年11月30日)】

第3位には、より多くの若者を大学に入学させるための教育機関同士の相互連携に関する記事がランクインしました。

南アフリカの大学進学率は23.80%と155ヶ国中103位を記録しています。そこで、大学進学率を上げるために、高校からだけではなく、TVET(技術職業訓練教育)セクターから大学に移行できるような仕組みを取り入れるとしています。

しかしこちらの記事で主張されているのは、南アフリカにおける基礎教育システムと成績評価基準はひどいものであり、現在高校に通っている生徒は大学レベルの能力を兼ね備えていないとのことです。それにも関わらず、合格ボーダーは30%と非常に低く、政府が票を得るために引き下げられてきました。

このような傾向から、私は大学進学率の数字だけを見て軽率に大学進学を進めるのは得策ではないと感じました。今後、南アフリカの教育システム改善が求められると考えられます。

2位:アフリカ、医療従事者の頭脳流出問題について【Pick-Up! アフリカ Vol. 89:2021年1月25日配信】

第2位には、アフリカでの医療従事者の頭脳流出問題についての記事がランクインしました。

頭脳流出とは、高技能労働者が自国を離れ他国に移住することを指します。アフリカでは、医療従事者の不足が深刻であるにも関わらず、好待遇・好環境の地に移ってしまっているとのことです。今回の記事では、アフリカの医療知識を備えた人を積極的に受け入れているとして非難を浴びているということまで示されています。

こちらの記事では、コロナ禍で露呈したアフリカの医療の脆弱さについて示されているとともに、その原因の一つとして頭脳流出があげられています。

新型コロナウイルスの影響で、西洋諸国の中には海外からの医療従事者を受け入れる動きがでています。特にアフリカからの医療従事者を多く受け入れており、アメリカでは2020年の3月末に8,600人にも及ぶエジプト人を雇ったとのことです。

今回ランクインした記事でも触れられていますが、アフリカでは一人当たりの医者を育成するのに2万1千ドルから5万9千ドルかかっており、それが他の国へ流出するとなるとアフリカだけでも年間で20億ドルの損失が埋めれているとのことです。

アフリカでの頭脳流出問題、医療従事者の不足はどのように解決していくのか、このコロナ禍・ポストコロナ社会においても非常に大切なトピックだと考えられます。

1位:ルワンダICT教育の取り組み、現状・成果・課題は?【Pick-Up! アフリカ Vol. 128:2021年3月15日配信】

10月11月で1位となったのは、以前からもランキング入りしていたルワンダのICT教育に関する記事です。

ICT教育の発展が著しいルワンダでの取り組みや今後の課題についてなどが書かれています。

その後の進展として、こちらの記事を紹介します。

Airtel AfricaとUNICEFが5年間のパートナーシップを組むことを決めたとのことです。Airtel Africaは、アフリカの14か国、主に東、中央、西アフリカで電気通信とモバイルマネーサービスを提供する多国籍企業です。このパートナーシップにより13ヶ国の間で、学校にインターネットを導入し、無料でアクセスできる学習のプラットフォームを確立することで、テクノロジーを用いた教育を加速させようとしています。アフリカの子供たちに質の高いデジタル教育を平等に提供することにより、すべての子供たちがその能力を発揮できるようにさせています。

この中にはルワンダも含まれており、今後の展開に期待が寄せられます。


以上、10月11月の人気記事トップ5でした!

10月11月もPick-Up!アフリカをご覧いただきありがとうございました。

12月以降も投稿してまいりますので、ぜひご覧ください!

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