「ナイジェリアのインターネット、世界で一番アフォーダブルではない」:レポート

英題:Report: Nigeria has the least affordable Internet in the World

記事リンク:https://techpoint.africa/2021/02/25/nigeria-affordable-internet-2021/

内容と背景:

国連ブロードバンド委員会(UN Broadband Commission)はインターネット1Gに対し、月収の2%の価格であることを推奨し、この線をaffordableなものと位置付けています。しかし、毎年発表されるレポートではアフリカの国々において確実にインターネットの価格は低くなっているものの、まだ全ての国民が満足にアクセスできるものになっていないことが読めます。

また、モバイルインターネットなのか、あるいは自宅などまで引かれているインターネットなのかでも、国によって価格に大きな差があります。

携帯電話・スマートフォンの所持率が非常に高い中では、モバイルインターネットの価格はアフォーダブルでも、自宅まで引く方はそうもいかないという国も少なくはありません。

今日の記事では、月収に対するインターネット価格の占める価格で行われているアフォーダビリティー調査に対し、時給との比較をしています。ナイジェリアでのインターネットの普及率が高まっていることに触れつつも、SurfShark社のDigital Quality of Life Reportにて85カ国中、85位のあフォーだビリティーだったと伝えています。85カ国の中では、アフリカからは南アフリカ(34位)、チュニジア(64位)、アルジェリア(66位)、モロッコ(71位)、ケニア(74位)、ナイジェリア(85位)の6カ国だけが調査対象になりました。この順位からも見えるように、半分より下の順位にアフリカの国々がいることがわかります。

レポートでは、時給換算した際に、1G分のモバイルインターネット費用を賄うにはどれくらいの時間働かないといけないか?というのを調査しているのですが、ナイジェリアでは27分55秒働具必要があるようです。調査された国の平均が10分であることと比較するとナイジェリアでのモバイルインターネット1Gにかけなければいけない労力が大きいことが見て取れます。

また、ブロードバンド回線の場合も調査されています。レポートの平均がアフォーダブルで一番安いブロードバンド回線を家に引くためには48分しか要しないのに対し、ナイジェリアでは33時間42分の労働分の費用を必要とするようです。

この調査で分かったことは、調査対象となった国のうち、実に63カ国(75%)で平均をうわまっているということです。しかし、アフリカのICTガバナンスに関する調査を行なっている、アフリカ発のシンクタンク、Research ICT Africa(RIA)によると、2014年から2019年の間で、モバイッルデータの価格が75%下がったとの情報も紹介されており、課題はまだあるものの、以前との比較では、よくなっていることがわかるようになっています。

さらに記事で紹介しているのは、裕福な国が必ずしもアフォーダブルな価格でインターネットを提供しているとは限らないという面白い見解です。ナイジェリアではどうやら現在インフレを起こしているようで、インターネットの価格が高くなっていると指摘しています。また、スウェーデンやデンマーク、ノルウェーなどの北欧の国々を例に出し、1時間50分前後の労働時間を必要としていると紹介しています。

記事では最後に、ナイジェリアでのブロードバンドのサブスクリプション数の増加に伴う浸透率が約45%に達したことを共有しつつ、この背景とさまざまな調査で出てくる数字とがうまく噛み合っていないことに多くの関係者が疑問を持っているとしています。しかし、今回紹介したレポート(81位)の他にも、エコノミスト・インテリジェンス・ユニットがFacebookの委託で行っているInclusive Internet Indexではナイジェリアのインターネットのアフォーダビリティーを100カ国中25位としているものの、その質に関しては81位としており、インターネットの質と価格の関係が一つのナイジェリアの課題として認識しているようにも伺えます。

昨年配信しました記事では、Smart Africa Allianceの理事会で価格の50%削減への取り組みが参加各国首脳陣からあったように大きな課題として取り組まれている、取り組まれようとしていることが伺えます。

特にコロナ禍において、インターネットインフラの整備と価格の適正価格化はとても大きな課題として注目されているので今後も同様の記事・話題をお届けしていきます。

関連記事には今回の記事で出てきましたレポートや団体、そしてその他にも同様の取り組みを行っている団体や彼らのレポートを載せていますので、ご興味ある方はぜひ比較などのためにご活用ください。


関連記事:

  1. アフリカの高額なインターネット価格、いつアフォーダブルになる?【Pick-Up! アフリカ Vol. 65:2020年12月19日配信】Link
  2. アフリカでのインターネットインフラ構築;Safaricom,Google,Facebookの最新動向【面白記事 Vol. 105: 2020年8月11日配信】Link
  3. 「Digital Quality of Life Index 2020」Link
  4. 「The Inclusive Internet Index 2020」 – Link
  5. Research ICT Africa (RIA)Link
  6. 「Affordability Report 2020」Link
  7. 「Alliance for Affordable Internet(A4AI)」Link
  8. 「Internet Society」 Link

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