水曜日→「テクノロジー」、「イノベーション」、「スタートアップ」。 土曜日→「ビジネス環境」、「地域経済」。 それぞれを取り巻く環境に関連する記事を担当。 Twitter: @samuelima18

皆さん、こんばんは!

今年も年末に一歩一歩近付いていますが、アフリカにとって2021年がアフリカ大陸自由貿易(AfCFTA)のインプリメンテーションと言う大きな課題が待っています。

税制の統一など様々な課題がある中で、それに逆行するような、動きがあったのでお届けします。

アフリカでは、アフリカ大陸としての自由貿易を実現していくことはもちろんのこと、それぞれの国の間で、そしてそれぞれの国が加盟している地域経済体間での貿易の自由化の実現が推奨されていますし、それぞれの国々が取り組んでいます。しかし、コロナの影響もあり、元々予定されていたこれらの動きが予定通りに進んでいないと言う事実もあります。

今日共有します記事などを通して、自由貿易実現に向け何が起きているのか少しでも情報を得られるソースになればと思います。

お楽しみください!


東アフリカ:EAC諸国、COMESAとSADC加盟国との税を課す

英題:『East Africa: EAC Partner States Slap Taxes On Comesa, SADC』

記事リンク:https://allafrica.com/stories/202010090147.html

内容と背景:

最初にご共有する記事は、東アフリカ共同体(East Africa Community: EAC)、東南部アフリカ市場共同体(Common Market for Eastern and Southern Africa: COMESA)、南部アフリカ開発共同体(Southern African Development Community: SADC)の3つの地域経済区間での貿易における、税に関する取り組みです。これまで土曜日にお送りしてきました、アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)の一つの課題になると言われている、関税に関してどう影響するのか気になるニュースです。

EAC、COMESA、SADCはそれぞれ違った地域経済区間ではあるものの、合計37か国が入っていることから、ほとんどAfCFTAと同様の大きな規模のものであるだけでなく、EACの国々は、COMESAあるいは、SADCのどちらかにも加盟していることがほとんど、と言う事実があります。タンザニアに限っては、これら三つ全てに加盟しているのです。

記事では、この3経済区域間での自由貿易に向けた話し合いが行われていたことに触れ、最初は2008年12月までに設定されていた貿易に税を課すことが、2019年12月まで延長され、その後どうなっているのか、貿易関係者間で関税に関しては、どの割合が適応されるのかはっきりしていなかった中で、先月中旬にEACの産業大臣らが公式文書にて、域外共通関税が引き続き適応されることを正式に伝えたと伝えています。と言うことで、当分はこの3地域経済間での自由貿易が実現しないことを意味しています。

なお、衣類や生地、革製品、食用油、コーヒーやココア、紅茶、肉製品、そして鉄製品などは引き続き共通関税の対象になるようです。しかし、それぞれの国では算出されない原料などに関しては、低い税率での輸出入ができるよう調整し続けるようです。各国が、そして地域経済でのCOVID19の影響からの特に貿易を通した経済の回復を図る中で、今回の動きがどのような影響を及ぼすのか気になるところです。

また、EACの国々の間では関税が35~60%と高めに設定されていることから、今回の3地域経済区間の間での動きが、EAC内での税金の割合の見直しの話し合いに繋がるのではないかと期待もされているようです。

関連記事では、COMESA、SADCそれぞれの地域経済区間での経済回復策に関する記事も共有しています。これからアフリカの様々な地域との貿易や、進出をご検討なさっている皆さん是非目を通してみてください。

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関連記事:

  1. Comesa pushes for a regional post Covid-19 economic recovery plan」 – Link
  2. 「SADC Member States step up efforts to mitigate impact of COVID-19」Link
  3. 「東南部アフリカ市場共同体」Link
  4. 「南部アフリカ開発共同体」Link
  5. 「コラム Vol.1:「アフリカ」という見方 」Link

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EAC(東アフリカ共同体)は園芸作物や革製品への付加価値の欠如により大きな損失を被っている!

英題:『EAC losing billions due to poor value addition in horticulture, leather goods』

記事リンク:https://www.newtimes.co.rw/news/eac-losing-billions-due-poor-value-addition-horticulture-leather-goods

内容と背景:

続いては、東アフリカ地域での園芸作物、革製品への付加価値をつけるための投資の少なさがこの地域の貿易、あるいは経済に大きなマイナスを及ぼしていると言う記事をご共有させていただきます。

東アフリカビジネス委員会(East Africa Business Council: EABC)とドイツ国際協力公社(GIZ)と共同で「Building the Leather, Fruits and Vegetable value chains in the East African Community」と言うレポートを発表しました。レポートの中では、特に園芸作物と革製品を介した貿易の可能性に触れており、同分野が大きな可能性を持っているにもかかわらず、海外からの安価な中古の革製品の輸入により、それぞれの国の同分野が影響を受けているとの調査結果が導き出されたと記事では共有しています。

こちらのレポートではこの影響を小さくするためには、一つ、付加価値をもたらすような取り組みを支えることの必要性をあげています。特に園芸作物や革製品の加工ができるようになることで、その付加価値をうみ、より高価に製品が売れるようになるよう促すことをあげています。

そしてもう一つは、先の記事でもあげましたように、とても高く設定されている関税を低くする、あるいは撤廃することです。製品にもよりますが、35〜60%の間に設定されている税を低くすることで、東アフリカの国の間での貿易をより活発にし、自国内だけでなく、国外にもマーケットを見つける環境を作ることで、この域外からの製品に対抗できるようにとのススメです。

また、関連記事にはAfCFTAの成功が関税以外の課題が解決されないことでは同取り組みの進捗が妨げられるとする旨の記事を共有しています。関税は間違いなく大きな地域経済における、あるいは自由貿易を実現するための議題の一つではあるものの、その後には自国産業を守ることにも繋がる課題が見えてくることが予測されます。また、人やものがスムーズに動くための環境整備も必要になってくることから、記事で示しているように、自国製品、産業の中で付加価値をつけるサポートをすることで、自由貿易のより大きな恩恵を受けられる状況が作れるのかが鍵を持つようです。

上の記事などとも合わせてこちらも読んでみてください。

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関連記事:

  1. ‘Non-tariff barriers could slow down AfCFTA if not addressed’」 – Link
  2. 「Trade ministers chart final road to AfCFTA」Link
  3. 「The African Continental Free Trade Area: development accelerator or more of the same?」Link
  4. 「Roundup: Potential of AfCFTA cannot be realized without adequate quality infrastructure」Link
  5. East Africa: Investment in Value Addition to Boost EAC Export Earnings」 – Link
  6. 「East Africa losing revenue due to low investments in value addition」Link

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