日本ルワンダビジネスコミュニティ(JRBC)運営メンバーの一人です。面白記事では主に、教育・社会福祉・ヘルスケアなどなどを担当させていただきます!


みなさん、こんばんは。いつも面白記事をご覧いただきありがとうございます。

本日はアフリカでのAI・テクノロジーによる医療革命について書かれた記事を2つご紹介します。
記事1では、アフリカをはじめとする低所得国の医療現場こそが、これから最もAI技術を使いこなし、躍進していくのではないかと言及している記事。
記事2では、テクノロジーでヘルスケアを一新する、アフリカeヘルステックの資金調達の動向について最新の情報をお伝えします。

今週も面白記事は毎日更新予定です。今週もぜひお楽しみください!


記事1:低所得国の健康に革命を起こす人工知能

Artificial intelligence to revolutionise health in lower-income countries

記事リンク:https://www.newtimes.co.rw/news/artificial-intelligence-revolutionise-health-lower-income-countries

内容と背景

本日ははじめにアフリカの医療現場におけるAIのインパクトについて最新のレポートを元に書かれた記事をご紹介します。

Novartis FoundationとMicrosoftが支援する新しいレポート“Reimagining Global Health through Artificial Intelligence: The Roadmap to AI Maturity”では、低所得国が人工知能(AI)を強力に活用して、パンデミックの最中および発生後に医療システムを強化していることがわかりました。また、低所得国の特にアフリカ諸国が、AI対応の医療技術で先進国よりも勝るパフォーマンスをする可能性があることを示唆しています。

アフリカの医療従事者の不足は深刻であり、人口1,000人当たり医師数が0.1に満たない国が多くあります。ルワンダではこの課題に対して、機械学習を使用して音声やフリーテキストを使用して患者と対話する人工知能チャットボットのソリューションを導入し、1人の医師が最大60,000人にサービスを提供することができたということです。

ルワンダ政府は、民間セクターのパートナーである上記のソリューション提供元のBabylon Healthと協力して、12歳以上のすべての人にデジタル健康相談へのアクセスを提供しています。これには、ルワンダの成人人口の30%以上がサインアップしており、このパートナーシップにより、AIを利用したトリアージおよび症状チェッカープラットフォームの導入も見込まれます。

このような医療現場へのAIなどを含む最新技術の導入の背景には、様々な要因が考えられます。

インフラが整っていない分、ルワンダのドローンなどの技術の活用が受け入れられやすく、大きなインパクトとなるほか、アフリカの人口における若年層の割合が影響していることも要因として考えられます。

アフリカは人口の6割以上が25歳以下の若者で構成されています。それだけ国民のICTに対しての苦手意識は諸外国に比べて低く、国民への最新技術の浸透が早いのかもしれません。

日本ではいまだにあまり普及が進んでいないモバイル決済サービスなどもアフリカではすんなりと受け入れられています。

人口とICT技術の相関についても、日本は世界最速で超高齢化社会を迎え、2025年には国民の5人に1人が75歳以上になると言われています。20代のスマートフォン所持率は100%であることに対し、70歳以上の所持率は5割程度にとどまっていることから、ICT技術を活用したヘルステックの国民への普及にも課題が残っています。

この記事で言及されているように、アフリカが確実にこれからのグローバルなヘルステック分野を牽引していく存在になるのではないかと改めて感じました。

関連記事:

  1. AI could drive health systems in lower-income countries – report – Link
  2. Babyl’s chatbot to enhance digital healthcare platform - Link
  3. 超高齢社会における ICT活用の在り方 - Link
  4. Lower-Income Countries Could Soon Leapfrog High-Income Countries, Novartis Foundation, Microsoft Backed Report Says - Link
  5. 70歳以上のスマートフォン所持率が5割を突破、女性20〜24歳は100%に【ドコモ調べ】- Lin
  6. 注目のアフリカ遠隔医療に関する記事-南アフリカの糖尿病遠隔医療、共同投資を得る。他、ケニアの話題【面白記事 Vol. 107: 2020年8月13日配信】- Link


記事2:アフリカのEヘルステック資金調達の動向

内容と背景

続いてアフリカのヘルステック分野から、スタートアップ企業の最新情報を2つご紹介します。

カメルーンのeヘルス企業Healthlaneが$ 240万の資金を調達

リンク:https://disrupt-africa.com/2020/09/cameroonian-e-health-startup-healthlane-raises-2-4m-funding/

ユーザーを質の高い手頃な価格のヘルスケアサービスと結びつけるカメルーンのeヘルススタートアップHealthlaneは、ユーザーベースを拡大し、新しい機能を追加するためにY Combinatorを通して240万ドルの資金を調達しました。Healthlaneは、ユーザーがそのモバイルアプリ経由でカメルーンとナイジェリア間以上の医療従事者とのアポイントメントを予約することができる仕組みとなっていて、そのユーザーベースはすでに60,000以上に成長しているようです。

ケープタウンのeヘルススタートアップが英国のNHSとの契約を確保

記事リンク:https://disrupt-africa.com/2020/09/cape-town-e-health-startup-secures-contract-from-uks-nhs/

Signappsメッセージングプラットフォームを提供する南アフリカのeヘルススタートアップHealthcentは、英国のNational Health Services(NHS)との契約を獲得し、NHSへの臨床通信の管理のためのサービスとしてのソフトウェア(SaaS)通信プラットフォームを提供しています。

ヘルスケアプロバイダーは、Signappsを使用して患者の臨床情報を伝達・共有します。これにより、医師によるリアルタイムでの適切な対応が可能になるだけでなく、チーム間のロジスティックや管理の問題に関するコミュニケーションを容易にできるそうです。 

NHSトラストは、300万ポンド(400万米ドル)のリスト値を持つフレームワーク契約を通じてSignappsのサービスを調達し2年間実行されます。

今回は2つのEヘルススタートアップ企業をご紹介しましたが、他にもたくさんのスタートアップ企業が資金調達を成功させているようです。Disrupt Africaが6月に発表したHigh Tech Health:Exploring the African E-health Startup Ecosystem Report 2020のレポートによると、COVIDの影響により、過去5年間にこのセクターに投入された資金の半分以上が2020年の前半に取引されたということです。

COVIDの影響で以前にも増して存在感を増しているヘルステック市場。
これからも、アフリカならではのポテンシャルを生かしたスタートアップ企業がどんどん出てくるのではないでしょうか。引き続き新着情報をチェックしてお伝えできればと思います。

関連記事:
アフリカのHealthTechスタートアップが史上最高数に!【面白記事 Vol. 95: 2020年7月30日配信】- Link


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