こんにちは!Pick-Up!アフリカです。

アフリカ渡航の際、どうしても気になるのがフライトの利便性や航空会社の信頼性ですよね。

特にアフリカ大陸内でフライトを使用する際は、利用できる航空会社も限られているため、利用者たちにどのような評価をされているのか知っておきたいところです。

この記事では、アフリカ大陸内を移動する際によく使う航空会社(国際線に限定)のレビューをまとめました。

ぜひ渡航のご参考にしてみてください!

※当記事のレビューは、日本の日本におけるサービスの質を基準に据えずに、アフリカの航空会社の中で相対的に比べた評価を記載しています。

※記載した使用感は、あくまでPick-Up!アフリカスタッフが使用した航路・便に限っての評価となりますので、航路や便によって変わる可能性があります。

日本→アフリカ大陸へ渡航する際はこちらもチェック!!

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<今回レビューした航空会社>

①エチオピア航空(Ethiopian Airlines

<スタッフが使用した航路>

・成田(日本)→アディスアベバ(エチオピア)→キガリ(ルワンダ)の往復

・成田→インド(ムンバイ)→エチオピア→ルワンダ

・ダルエスサラーム(タンザニア)→アディスアベバ(エチオピア)→ルアンダ(アンゴラ)の往復

・ケープタウン(南アフリカ)→アディスアベバ(エチオピア)

・キガリ(ルワンダ)→アディスアベバ(エチオピア)

項目評価データ・利用者のコメント
安全性<事故歴>
比較的良好な安全性を誇っている。2019年にはボーイング737 MAX 8号機の墜落事故が発生し、乗客157人が死亡したが、それ以降目立った事故はないとされる(参考)。
定時運行率平均遅延時間:9分
15分以上の遅延率:8%
キャンセル率:0.01%
2025年7月28日時点
価格の手頃さ
FSC(フルサービスキャリア)の中では安い方
同じ航路を通るカタール航空などと比べると、年間平均でほとんどの場合、エチオピア航空の方が安い 。
年間を通して比較的安定した価格で予約できる。
機内サービス機内食:美味しくないと感じる人が多い。魚とお肉の中から選ぶことが多い。
エンタメ:個人用のスクリーンあり。
CAの対応:ブランケットが来ない場合がある。気さくでそこまで畏まっていない、笑顔で雰囲気の良いCAが多い。
快適性座席の広さ:普通。広くはない。
清潔さ:日本航空と比べるとやや劣る。アフリカ大陸内の移動では、途中降車する乗客が多くなる(例:ルワンダ・エチオピア間のフライトで、途中のウガンダで降りる乗客が多い)のだが、その際に清掃が行き届いていないことがある。
予約・チェックインのしやすさチェックイン方法:オンラインチェックインは出発の48時間前から2時間前まで可能。
手続きの簡便さ:普通。
荷物対応荷物対応は普通。通常、受託手荷物は23kg×2、機内持ち込み手荷物は7kg×1まで。
乗継の利便性トランジットのしやすさ:アディスアベバに向かう際に一度仁川空港に降りるが、日本語を話せるスタッフがいるため安心。ハブ空港であるアディスアベバ空港はあまり大きくないため、比較的乗り継ぎがしやすい。
ハブ空港の評価:治安は悪くないが、空港内のお店で万引きしている人を見かけたことはある。質の高いお土産などはあまり売っていない。荷物はしっかり見ておくこと。


<エチオピア航空の機内食>

<アディスアベバ空港の様子>

②ケニア航空(Kenya Airways

<スタッフが使用した航路>

・キガリ(ルワンダ)→ナイロビ(ケニア)→ダルエスサラーム(タンザニア)

・ナイロビ(ケニア)→キガリ(ルワンダ)

項目評価データ・利用者のコメント
安全性<事故歴>
2000年および2007年には乗客100名以上が死亡する墜落事故が起こったが、その後致命的な事故は起こっていないとされる。
航空安全評価サイト「AirlineRatings.com」では、最高評価の7つ星を獲得。
定時運行率平均遅延時間:42分
15分以上の遅延率:49%
キャンセル率:0.52%
2025年7月28日時点
価格
同じ経路の中で安い方。LCCの感覚。
アフリカ大陸内の移動に関しては、他の航空会社とあまり変わらないか安めの価格設定。
機内サービス機内食:短時間の移動では、機内食はなかった。
エンタメ:個人用のスクリーンあり。
CAの対応:普通。
快適性座席の広さ:一般的なシートよりもやや狭め
清潔さ:普通。
予約・チェックインのしやすさ予約:Trip.comを介して予約した際、簡単に予約できた。
チェックイン方法:国際線では出発の30時間前からオンラインチェックインが可能だが、遅延することが多く(使用したスタッフは2名とも大幅な遅延を経験)、事前にチェックインしてもあまり意味がないこともある。
荷物対応荷物のルール:アフリカ大陸内およびアメリカ合衆国以外の国への移動の場合は、23kg×2の受託手荷物。
荷物の扱いや対応:普通。
乗継の利便性トランジットのしやすさ:問題なく1〜2時間でトランジットできる。
ハブ空港の評価:ベンチをあまり見かけなかったので、カフェなどで時間を潰すのがおすすめ。
カスタマーサポート△(使用する空港のスタッフ体制にもよる)遅延・欠便時の対応:
<スタッフ①の経験談>
キガリ(ルワンダ)→ナイロビ(ケニア)行きのフライトを取ったところ、離陸の数時間前(真夜中)に遅延のお知らせが来た。結局遅延ではなくフライトキャンセルになったが、キガリの空港にいるケニア航空のスタッフが1人だったこともあり、乗客への対応が速やかに行われず、立腹した客から優先して近い時間のフライトに誘導していた。
<スタッフ②の経験談>
キガリからマラウイに行く際にフライトが遅延したので、フライトをキャンセルして陸路で移動することに。
払い戻しを依頼するためにルワンダの首都にあるケニア航空の支店へ行ったが、対応してもらえず、本社に直接メールを送って払い戻してもらった。

<ケニア航空の機体と機内>

<ケニアのジョモ・ケニヤッタ空港(ナイロビ)>

<ケニア航空の機内食(軽食)>

③エジプト航空(Egyptair

<スタッフが使用した航路>

・キガリ(ルワンダ)→カイロ(エジプト)→カサブランカ(モロッコ) 

・バルセロナ(スペイン)→カイロ(エジプト)

項目評価データ・利用者のコメント
安全性<事故歴>
2016年に乗客66名が死亡する墜落事故が発生。2011年には火災事故が発生(死者なし)(参考)。
航空安全評価サイト「AirlineRatings.com」では、安全性評価が7点中2点となっている。
定時運行率平均遅延時間:19分
15分以上の遅延率:16%
キャンセル率:0.10%
2025年7月28日時点
価格ヨーロッパからエジプトを経由してアフリカに飛ぶ時は、他の航空会社より安価。
機内サービス機内食:口に合わないと感じる方が多い印象。ラマダンの時期は、軽食が配られるもののかなり質素(コッペパン2個とジュースなど)。ラマダンの時期でなくてもあまり美味しくない。
エンタメ:スクリーンがある機体と、ない機体がある。
CAの対応:枕とブランケットは予め置いてある席もあるが、使用したスタッフの席にはなかったため、寒くてブランケットを頼んだが、数が足りないと断られた。男性CAが多い。
快適性座席の広さ:機体によって異なる。狭い方の機体は日本の新幹線よりも狭く感じた。
清潔さ:清潔感はある。スタッフが乗った時は床にゴミが散乱していた。
予約・チェックインのしやすさチェックイン方法:オンラインチェックイン不可だった。予約ページも使いにくい。
手続きの簡便さ:普通。
荷物対応◯〜△荷物のルール:便によって異なるが、スタッフ使用時は23kg×1の受託手荷物、8kg×1の機内持ち込み手荷物。
荷物の扱いや対応:預入のスーツケースが壊れた状態で帰ってきた(賠償手続きは行わなかったため、対応については不明)。
乗継の利便性トランジットのしやすさ:トランジット時間が長いとストップオーバー制度で無料で空港近くのホテルに宿泊できる。通常25$かかる観光ビザなしで入国することも可能。
ハブ空港の評価:カイロ国際空港はラウンジが小さい。乗り継ぎが面倒で、階段が多い。店の数も少ないので、時間を潰すのにはあまり向いていない。
カスタマーサポートキガリ(ルワンダ)→カイロ(エジプト)→カサブランカ(モロッコ)のフライトで、カイロ→カサブランカ行きの便が数時間遅延したが、特に問題なくトランジットできた。

<エジプト航空の機体>

<エジプト航空の機内>

⇧スクリーンのある機体と無い機体のどちらも使われています。

<エジプト航空の機内食>

<カイロ空港の様子>

④ルワンダ航空(RwandAir

<スタッフが使用した航路>

・アディスアベバ(エチオピア)→キガリ(ルワンダ)

項目評価データ・利用者のコメント
安全性<事故歴>
2009年に乗客1名が死亡するターミナルビルへの衝突事故があったものの、その後致命的な事故はないとされる。
航空安全評価サイト「AirlineRatings.com」では、最高評価の7つ星を獲得。
定時運行率平均遅延時間:9分
15分以上の遅延率:7%
キャンセル率:0.45%
2025年7月28日時点
価格ケニア航空やエチオピア航空に比べると若干高い。
機内サービス機内食:普通。エンタメ:個人用のスクリーンなし。CAの対応:普通。
快適性座席の広さ:狭い。クッション性はなし。清潔さ:普通。
予約・チェックインのしやすさチェックイン方法:ルワンダ航空で予約したことがないため、不明。
荷物対応ルワンダ航空で予約したことがないため、不明。
乗継の利便性ルワンダを経由する航路は滅多にないが、空港が小さいので分かりやすい。
カスタマーサポート500円くらいの値段で荷物を段ボールに詰め、預入してくれるサービスあり。空港の写真を撮っていると警備員に捕まるのでセキュリティは厳しい。
エジプト航空のフライトを使用してルワンダ空港に降りた際、スーツケースが壊れていたので窓口に聞いたところ、あまり親切には対応してくれなかった。

<ルワンダ航空の機体>

<ルワンダ航空の機内>

<ルワンダ航空の機内食>

<ルワンダのキガリ国際空港>

荷物を入れるバッグを持ち合わせておらず困っていたところ、500円くらいの値段で荷物を段ボールに詰め、預入してくれました。

スタッフの優しさに感動しました。

⑤ASKY(アスカイ)航空(ASKY Airlines

ASKY航空(アスカイ航空)は、トーゴの首都ロメに本拠を置く西アフリカの航空会社で、2010年に運航を開始してから、西アフリカと中央アフリカを中心とし、アフリカ大陸を繋ぐネットワークを構築しています。

<スタッフが使用した航路>

ヨハネスブルグ(南アフリカ)→ロメ(トーゴ)→コトヌー(ベナン)

項目評価データ・利用者のコメント
安全性<事故歴>
航空安全評価サイト「AirlineRatings.com」において、ASKY航空は最高評価の7つ星を獲得。致命的な事故も起こっていないとされる。
定時運行率平均遅延時間:5分
15分以上の遅延率:4%
キャンセル率:0.71%
2025年7月28日時点
価格同じ航路を通る航空会社の中では、年間を通してほとんどエチオピア航空の方が安い。
機内サービス機内食:品数が少なく、簡素なものが多い。パスタ・ライスなどがあるが、味付けは日本人に馴染みがないものであった。
エンタメ:なし。
CAの対応:接客は日本人からすると不愛想に感じられるかもしれない。
快適性座席の広さ:狭く、前・隣との距離は近い。
清潔さ:機体全体の清潔感が低く感じた
予約・チェックインのしやすさチェックイン方法:オンラインチェックインも可能であるとのことであったが、スタッフは空港カウンターでチェックインした。
荷物対応荷物のルール:チケットや飛行機により異なるが、基本的には預け荷物23kg×2、機内手荷物7kg×1。
乗継の利便性トランジットのしやすさ:ロメ(トーゴ)でのトランジットは非常に混雑しており、またカウンターも少ないためかなり時間がかかる
ハブ空港の評価:あまり洗練されている感覚はなかった。また、Wi-Fiが使えなかった
カスタマーサポート遅延・欠便時の対応(あれば):空港のPCに異常があり、チェックインがスムーズにいかなかった時にはアナウンスもなく、状況の把握が難しかった。チケットの発券ができないから、と心もとない手書きの航空券を渡してくれた。

<ASKY航空の機体と機内食>

<ロメ=トーコアン空港(トーゴ)の様子>

まとめ:レビュー比較早見表

今回は、以下の5つの航空会社をレビューしました。

詳しいレビューや体験談も下に細かく書きましたので、ぜひご覧ください。

安全性遅延率価格の手頃さ機内サービスと快適さ手続きと乗継の利便性荷物対応
①エチオピア航空Ethiopian Airlines
②ケニア航空Kenya Airways
③エジプト航空Egyptair△〜◯△〜◯
④ルワンダ航空RwandaAir◯〜◎△〜◯
⑤ASKY航空ASKY Airlines

おわりに

いかがでしたでしょうか?日本からアフリカ大陸に渡航する際に使うことのできる航空会社は、世界でもトップクラスの航空会社のものが多いため、値段は張ることが多い一方で、LCCと比べると安心感は増すと思われます。

乗る便や航路によってサービスや遅延率に違いはあると思いますが、我々の体験談が少しでも役に立ったら嬉しい限りです。

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