★目次★
こんにちは!Pick-Up!アフリカです。
アフリカに渡航する際、どうしても気になるのがフライトの利便性や航空会社の信頼性ですよね。
日本からアフリカで移動する際や、アフリカ大陸内でフライトを使用する際は、利用できる航空会社も限られているため、利用者たちにどのような評価をされているのか知っておきたいところです。
この記事では日本からアフリカ大陸へ渡航する際によく使う航空会社に焦点を当て、渡航経験のあるスタッフたちでレビューをまとめました!(アフリカ大陸内の移動に焦点を当てたレビュー記事も近日公開予定です!)
ぜひ渡航のご参考にしてみてください!
※当記事は、日本におけるサービスの質と比較した時の使用感をもとにレビューしていますので、厳しい評価になっている部分もございます。
※記載した使用感は、あくまでPick-Up!アフリカスタッフが使用した航路・便に限っての評価となりますので、航路や便によって変わる可能性があります。
①エチオピア航空(Ethiopian Airlines)
エチオピア航空は、エチオピアのアディスアベバに拠点を置く、アフリカ大陸で最大の航空会社です。アフリカの70都市を含む142の国際旅客・貨物路線に就航しています。
スターアライアンスにも加盟しており、大陸外から大陸内への移動、大陸内での移動のどちらにおいても、アディスアベバ空港が経由地のハブ空港として頻繁に使われています。
<スタッフが使用した航路>
・成田(日本)→アディスアベバ(エチオピア)→キガリ(ルワンダ)の往復
・成田→インド(ムンバイ)→エチオピア→ルワンダ
・ダルエスサラーム(タンザニア)→アディスアベバ(エチオピア)→ルアンダ(アンゴラ)の往復
・ケープタウン(南アフリカ)→アディスアベバ(エチオピア)
・キガリ(ルワンダ)→アディスアベバ(エチオピア)
項目 | 評価 | データ・利用者のコメント |
安全性 | ◯ | <事故歴> 比較的良好な安全性を誇っている。 2019年にはボーイング737 MAX 8号機の墜落事故が発生し、乗客157人が死亡したが、それ以降目立った事故はないとされる(参考)。 |
定時運行率 | ◎ | 平均遅延時間:9分 15分以上の遅延率:8% キャンセル率:0% (2025年6月3日時点) |
価格の手頃さ | 〇 FSC(フルサービスキャリア)の中では安い方 | 同じ航路を通るカタール航空などと比べると、年間を通してほとんどエチオピア航空の方が安い。年間を通して比較的安定した価格で予約できる。 |
機内サービス | △ | 機内食:口に合わないと感じる方が多い印象を受ける。魚とお肉の中から選ぶことが多い。 エンタメ:個人用スクリーンあり。 CAの対応:ブランケットが来ない場合がある。気さくでそこまで畏まっていない、笑顔で雰囲気の良いCAが多い。 |
快適性 | ◯ | 座席の広さ:一般的な広さのシート。広くはない。 清潔さ:日本航空と比べるとやや劣る。アフリカ大陸内の移動では、途中降車する乗客が多くなる(例:ルワンダ・エチオピア間のフライトで、途中のウガンダで降りる乗客が多い)のだが、その際に清掃が行き届いていないことがある。 |
予約・チェックインのしやすさ | ◯ | チェックイン方法:オンラインチェックインは出発の48時間前から2時間前まで可能。 手続きの簡便さ:普通。 |
荷物対応 | ◯ | 荷物対応は普通。通常、受託手荷物は23kg×2、機内持ち込み手荷物は7kg×1まで。 |
乗継の利便性 | ◯ | トランジットのしやすさ:アディスアベバに向かう際に一度仁川空港に降りるが、日本語を話せるスタッフがいるため安心してトランジットできる。 ハブ空港であるアディスアベバ空港はあまり大きくないため、比較的乗り継ぎがしやすい。 ハブ空港の評価:治安は悪くないが、空港内のお店で万引きしている人を見かけたことはある。質の高いお土産などはあまり売っていない。荷物はしっかりみておくこと。 |
<エチオピア航空の機内食>



<アディスアベバ空港の様子>

②カタール航空(QATAR Airways)
カタール航空は、世界トップレベルの航空会社の一つです。ドーハ(カタールの首都)を拠点とするハマド空港を経由して運航しています。世界の170以上の目的地に就航しています。
※カタール航空はJALやアフリカの航空会社とコードシェアをしているため、日本からアフリカ大陸へ移動する際、使われる機体はカタール航空、JAL、アフリカの航空会社(ルワンダ航空など)全てのケースがあり、航路などによって変わります。そのため、機内サービスの質にバラツキがあります。
<スタッフが使用した航路>
・日本→ドーハ(JALの機体)→ルワンダ(ルワンダ航空の機体)
・ナイロビ(ケニア)→ドーハ(カタール)→イスタンブール空港(トルコ)(カタール航空の機体)
項目 | 評価 | データ・利用者のコメント |
安全性 | ◎ | <事故歴> AirlineRatings.comが発表した2025年の「世界で最も安全な航空会社」ランキングで3位にランクイン。1994年の運航開始以来、致命的な事故は起きていないとされる。 |
定時運行率 | ◯ | 平均遅延時間:20分 15分以上の遅延率:17% キャンセル率:0.17% (2025年6月3日時点) |
価格の手頃さ | △ 同じ経路の中で高い方 | 昨今はエチオピア航空とカタール航空の価格差が無くなってきた。 ハイシーズンはカタール航空の方が高く、ローシズンは同じか安めなことが多い。 |
機内サービス | ◎ | 機内食:JALの運行のため日本食。ハーゲンダッツが出ることも。カタール航空の機体の場合も、機内食が美味しい。 エンタメ:JALの機体はもちろんGood。ルワンダ航空の機体はスクリーンなし。カタール航空の機体もGood。 CAの対応:Good。 |
快適性 | ◎ | 座席の広さ:JALとカタール航空の機体は広め。 清潔さ:清潔。カタール航空の機体はアロマのような良い香りがする。 |
予約・チェックインのしやすさ | ◯ (JALと他のアフリカ航空会社とのコードシェア便は△) | チェックイン方法:航路によって、24時間以内にオンラインチェックインが可能な場合と、オンラインチェックインができないことがある。 手続きの簡便さ:共同運航のため、チェックインカウンターで異なる航空会社の社員が対応する場合は混乱が生じて少々時間がかかることも。(日本から出国するために羽田空港でチェックインする時に、カタール航空でない社員が対応したため、トラブルになり時間がかかったことがある。) |
荷物対応 | ◎ | 荷物の扱いや対応:問題なし。受託手荷物の扱いもきちんとしている。 機内持ち込み手荷物は7kg×1。受託手荷物はエコノミーライトの場合は23kg×1、エコノミークラシックの場合は23kg×2(いずれもアフリカ大陸に離発着する際に限る) |
乗継の利便性 | ◎ | トランジットのしやすさ:場合によっては羽田空港で離発着することが最大の魅力(成田空港の場合もある)。トランジット時間が長い場合、格安で空港近くのホテルを予約できるストップオーバーの制度がGood。 ハブ空港の評価:ハマド国際空港は英SKYTRAX社が発表している「World Aiports Awards 2025」で第2位。大きなテディベアがトレンドマークの空港は設備もサービスも充実している。 |
<カタール航空の機体と機内>


<カタール航空の機内食>




<ハマド(ドーハ)国際空港の様子>


<コードシェア便でJALの機体に乗った場合>



③シンガポール航空(Singapore Airlines)
シンガポール航空は、シンガポールのチャンギを拠点とする世界トップクラスの航空会社です。スターアライアンスにも加盟しており、Skytraxの「世界のベストエアライン」の1位を度々受賞しています。
<スタッフが使用した航路>
・ヨハネスブルグ(南アフリカ)→チャンギ(シンガポール)→ホーチミン(ベトナム)
項目 | 評価 | データ・利用者のコメント |
安全性 | ◯ | <事故歴> AirlineRatings.comが発表した2024年の「世界で最も安全な航空会社」ランキングでは、シンガポール航空は13位にランクイン(参考)。 事故はあまりないようですが、例外として2024年5月に乱気流事故が起こり、1名の乗客が死亡、数十名が負傷しました。 |
定時運行率 | ◯ | 平均遅延時間:24分 15分以上の遅延率:20% キャンセル率:0.00% (2025年6月3日時点) |
価格の手頃さ | △ | カタール、エミレーツと同等に高価格。日付、時間帯によっては安いチケットが買える。 |
機内サービス | ◎ | 機内食:メイン料理からデザートまで充実していた。とても美味しい。 エンタメ:映画、ドラマ、ゲームなどが充実している。 CAの対応:非常に良い。 |
快適性 | ◎ | 座席の広さ:十分な広さ(日本航空と同じくらい) 清潔さ:ゴミひとつ落ちておらず、トイレも綺麗。 |
荷物対応 | ◎ | 荷物のルール:機内手荷物7kg、受託手荷物30kg。 荷物の扱いや対応:スムーズ。 |
乗継の利便性 | ◎ | トランジットのしやすさ:空港内にモノレールがあり、移動は楽。大きいので迷う可能性もあるが、英語で表記されているので分かりやすい。 シンガポール空港はハブ空港としても知られ、施設も充実しているので楽しめる。施設内に人工的に作られた大きな滝がある。お土産屋さんも充実しているのであきることなく滞在できる。 |
<シンガポール航空の機内>


<シンガポール航空の機内食>


④エティハド航空(Etihad Airways)
エティハド航空は、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビを拠点とする航空会社です。2003年に設立された比較的新しい会社ですが、40カ国以上、100以上の目的地に就航しています。
<スタッフが使用した航路>
ヨハネスブルグ(南アフリカ)→アブダビ(アラブ首長国連邦)→イスタンブール(トルコ)(エティハド航空の機体を使用)
項目 | 評価 | データ・利用者のコメント |
安全性 | ◎ | <事故歴> 乗客が死傷するような目立った事故率はこれまでになく、高い安全性を誇っています(参考)。 |
定時運行率 | ◯ | 平均遅延時間:23分 15分以上の遅延率:19% キャンセル率:0.37% (2025年6月3日時点) |
価格 | △ | 同じ経路でエチオピア航空、ターキッシュエアラインズ、カタール航空が運航しているが、年間を通してほとんどエチオピア航空の方が安い。 |
機内サービス | ◎ | 機内食:2〜3種類ほどから選べる。照り焼きチキンがおいしい。 エンタメ:映画など豊富にある。 CAの対応:丁寧な接客。 |
快適性 | ◯ | 座席の広さ:一般的な広さのシート。 清潔さ:全体的な清潔感は高いが、配られたブランケットがかなり汚く、洗っていないのではないかと不信感があった(他サイトの口コミではこのようなケースは見られませんでしたので、レアケースと思われる)。 |
予約・チェックインのしやすさ | ◎ | チェックイン方法:オンラインでチェックイン可能。 手続きの簡便さ:基本的にすべての手続きがネットで済むため非常に快適。 |
荷物対応 | ◯ | 荷物のルール:チケットや飛行機により異なるが、基本的には預け荷物23kg×2、機内手荷物7kg×1 ※引用:エティハド公式HP |
乗継の利便性 | ◯ | トランジットのしやすさ:手続きはスムーズで非常に快適。 ハブ空港の評価:最高の空港。レストランやショッピングできる店も多く、時間を潰すのに困らない。また、Wi-Fiは無料で時間無制限に利用でき、どの席にもコンセントがついている。 |
<エティハド航空の機内>


<エティハド航空の機内食>


⑤エミレーツ航空(Emirates)
エミレーツ航空は、アラブ首長国連邦のドバイに拠点を置く世界最高クラスの国際航空会社です。141の目的地に就航しています。
Skytraxの「世界ベストエアライン」の1位を数回受賞しており、Airline Ratingsによるベスト機内エンタメ賞も17年連続で受賞しています。
<スタッフが使用した航路>
ヨハネスブルグ(南アフリカ)→ドバイ(アラブ首長国連邦)→羽田(日本)
項目 | 評価 | データ・利用者のコメント |
安全性 | ◎ | <事故歴> AirlineRatings.comが発表した2025年の「世界で最も安全な航空会社」ランキングで、カタール航空と並び3位にランクイン。商業運航において致命的な事故を起こしていないとされる。 |
定時運行率 | ◯ | 平均遅延時間:27分 15分以上の遅延率:22% キャンセル率:0.15% (2025年6月4日時点) |
価格 | △ | 同じ経路の中でも高いことが多い。 |
機内サービス | ◎ | 機内食:他の航空会社と比べても美味しい。品数も多い。 エンタメ:映画など豊富にある。50ヶ国語に対応している。 CAの対応:丁寧な接客。 |
快適性 | ◎ | 座席の広さ:一般的なシート。 清潔さ:清潔感は非常に高く、またデザイン性を感じられる部分もあった。 |
予約・チェックインのしやすさ | ◎ | チェックイン方法:オンラインでチェックイン可能。 手続きの簡便さ:基本的にすべての手続きがネットで済むため非常に快適。 |
荷物対応 | ◯ | 荷物のルール:チケットや飛行機により、個数制と重量制に分かれる。(スタッフのフライトでは23kg×2、機内持ち込み7kg) ※引用:エミレーツ公式HP |
乗継の利便性 | ◯ | トランジットのしやすさ:ドバイ空港は非常に広く、モノレールで移動する必要があるため、移動が大変な可能性がある。手続きなどは比較的スムーズに進む。ハブ空港の評価:非常に広く、ご飯や買い物などたくさん種類があるため時間を潰すのには持て余さない。ただ、時間によっては人が多く、空港内も広いため、トランジットが難しく感じる可能性がある。 |
<エミレーツ航空の機内>



<エミレーツ航空の機内食>

まとめ:レビュー比較早見表
今回は、以下の5つの航空会社をレビューしました。
詳しいレビューや体験談も下に細かく書きましたので、ぜひご覧ください。
安全性遅延率 | 価格の手頃さ | 機内サービスと快適さ | 手続きと乗継の利便性 | 荷物対応 | |
①エチオピア航空(Ethiopian Airlines) | ◎ | ◯ | △〜◯ | ◯ | ◯ |
②カタール航空(Qatar Airways) | ◎ | △ | ◎ | ◯ | ◎ |
③シンガポール航空(Singapore Airlines) | ◯ | △ | ◎ | ◎ | ◎ |
④エティハド(Etihad Airways) | ◎ | △ | ◯〜◎ | ◯〜◎ | ◯ |
⑤エミレーツ(Emirates) | ◎ | △ | ◯〜◎ | ◯〜◎ | ◯ |
おわりに
いかがでしたでしょうか?日本からアフリカ大陸に渡航する際に使うことのできる航空会社は、世界でもトップクラスの航空会社のものが多いため、値段は張ることが多い一方で、LCCと比べると安心感は増すと思われます。
乗る便や航路によってサービスや遅延率に違いはあると思いますが、我々の体験談が少しでも役に立ったら嬉しい限りです。
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