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カメルーン関連の記事を執筆している外山です。
2025年4月から住んでいたカメルーンを、実は今年(2026年)の8月に離れました。
ただ、カメルーンでの生活はネタが多すぎて、まだまだ書き足りない!
ということで今回は、「カメルーンでマラリアに罹った件について」というテーマで、筆者が実際にカメルーンでマラリアに罹り、どのように対処したのかを紹介したいと思います。
微熱・倦怠感から高熱へ
カメルーンで生活していて、何度か体調を崩したことがありました。
例えば、露店のサンドイッチを食べて食中毒になったり、生焼け(であっただろう)牛肉を食べて胃腸炎になったり、原因不明の微熱が出たり……。
ただ、概ね健康的に生活してきたと思っています。
そんなカメルーン生活も終わりに近づいた2026年6月下旬、1週間ほど37度前後の微熱と軽い倦怠感が続いていました。また、下痢の症状もありました。
実は同月の上旬にも微熱が数日続いて職場を休んでいたため、「また休むのは気が引けるな」と思っていたほか、微熱も37度程度だったので、「気のせいだろう」と自分に言い聞かせて、普通の日常生活を送っていました。

↑微熱だった時の体温。ちなみに、当時はW杯の時期でした(笑)
ところが、そんな微熱の状態が1週間ほど続いたある土曜日の夜、熱が急激に上昇しました。
39度を超える熱が出て、「これはさすがに何かがおかしい」と察知。職場の医師に相談しました。
ウイルス検査機関へGO
医師に付き添っていただき、翌日、ヤウンデのTsinga地区(詳しくは、ヤウンデをエリア別に紹介したこちらの記事をご覧ください)にある検査機関で検査を受けました。
今回訪れたのは「GT Labo」という検査機関です。日本大使館も把握している検査機関で、外国人が多く住むBastos(バストス)やGolf(ゴルフ)地区からも、タクシーで15~20分ほどで到着する距離にあります。
「せっかく行ったのに、誰もいなかった!」という事態を避けるため、検査を受けたい旨を事前に電話かWhatsAppで伝えておくことをおすすめします。
ただ、ここはカメルーンです。
電話がつながらなかったり、電話に出てもらえなかったりすることもあります。筆者も何度か電話をかけたり、WhatsApp上で電話を試みたりして、ようやくGT Laboと連絡が取れました。
GT Laboの電話番号は「+237 6 96 92 00 31 / +237 6 96 92 00 31 / +237 6 91 53 03 21」と、3種類くらいあります(2026年6月現在)。
繋がるまで、それぞれの番号を試してみることをオススメいたします。筆者もそれぞれの番号に電話をかけたり、WhatsAppでメッセージを送ったりして、結局繋がるまで5分から10分くらいかかった気がします。
ヤウンデでマラリアの検査を受けるなら?
今回筆者が利用したGT Labo以外にも、マラリアの検査を受けられる医療機関があります。
例えば、Bastos地区にある「Groupe Medical St-Hilaire」(電話:679-05-04-04)があります。
また、筆者の知り合いの韓国人は、Centre des Urgences de Yaoundé(CURY)で検査すると話していました。
CURYには韓国の国際協力機関であるKOICAが関与しており、韓国版の海外協力隊ともいえる活動も行われていたと聞いています。そのため、韓国人の間ではCURYを利用する人もいるようです。
なお、カメルーンの医療事情や現地の医療機関については、外務省および在カメルーン日本国大使館の最新情報も必ず確認することをおすすめします(外務省の関連サイト)。
色々な検査を実施
本当はマラリアの検査だけでもよかったのかもしれません。
しかし、「マラリア以外の病気に罹っている可能性もあるのでは?」ということで、付き添っていただいた医師の助言もあり、採血や尿検査など、いくつかの検査を受けることにしました。
筆者が受けた検査項目は以下の通りです。
なお、筆者には専門的な医療知識がないため、以下ではフランス語の検査項目をAIで日本語にしています。日本語訳については、あくまで参考としてご覧ください。
| フランス語 | 日本語 |
| NUMÉRATION FORMULE SANGUINE (NFS) | 血球計算・血算(CBC) |
| C.R.P. | CRP(C反応性タンパク) |
| HÉMOPARASITES | 血液寄生虫検査(主にマラリア原虫など) |
| TRANSAMINASES (GOT) | GOT(AST:アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ) |
| TRANSAMINASES (GPT) | GPT(ALT:アラニンアミノトランスフェラーゼ) |
| GAMMA GT | γ-GT(γ-グルタミルトランスフェラーゼ) |
| URÉE SANGUINE | 血中尿素 |
| CRÉATININE (SANG) | 血中クレアチニン |
| IONOGRAMME SANGUIN (Na+ K+ Cl-) | 血中電解質検査(Na・K・Cl) |
| CHIMIE DES URINES | 尿生化学検査 |
| CULOT URINAIRE | 尿沈渣 |
| HEMOCULTURE | 血液培養 |
なお、GT Laboには本館と別館があり、筆者は別館で検査を受けました。
建物の衛生面については、個人的には「可もなく不可もなく」といった印象でした。採血の際には、新品の針を開封しているところが見えたので、その点では安心しました。
日曜日の午前中に検査を受けましたが、患者は筆者(と付き添っていただいた医師)のみでした。
検査のお値段
上記の検査を全て合わせて、75,000フラン(=約25,000円)でした。高い!
海外旅行保険などに加入していれば、検査費用の払い戻しを受けられる場合があります。実際、筆者も保険金を請求し、後日払い戻しを受けることができました。
ただし、いったん自分で立て替える必要があります。
しかもカードが使えない場合もあるため、カメルーン滞在中は現金を用意しておく必要があり、これが地味に面倒です……。
ちなみに、マラリアの検査(血液寄生虫検査)だけに限ると、4,000フラン(=約1,300円)でした。
検査の結果
検査結果は、翌日の午後に電話で伝えられました。
電話に出ると、
「あなた、マラリア陽性よ」
と言われました。
ほぼ微熱しか症状がなかった筆者は、「えぇ、本当ですか?」と何度も半信半疑で確認してしまい、検査をしてくれた医師から、「私が嘘をついていると思うわけ?」と言われてしまう始末でした(笑)。
検査結果には、「100 TPF/mm³」という数値が記載されていました。
この「TPF」は、検査上、熱帯熱マラリア原虫の数値を指す表記として使われているものです。
筆者の場合、幸いにも重症化することはなく、医師からも深刻な状態ではないとの説明を受けました。
周りでは、フランス人の知り合いがマラリアに罹ったことがあり、高熱と倦怠感で数日間苦しんだと言っていました。
そう考えると、筆者の場合はかなり「不幸中の幸い」だったのだと思います。
マラリアの薬
その後、薬局に行き、Artefanというマラリア治療薬を一箱購入しました。
価格は2,950フラン(約980円)。
一箱に3日分の薬が入っており、朝と夜に分けて服用するタイプでした。

↑購入したArtefanのマラリア治療薬。
※マラリアの治療薬は自己判断で選ぶのではなく、検査結果を踏まえて医師の指示に従って服用することが重要です。
考えられるマラリアの原因
マラリアは、マラリア原虫を保有するハマダラカに刺されることで感染します。

そのため、マラリアに罹った原因を考えるとなると、「いつ、どこで蚊に刺されたのか?」という話になります。
筆者が一番可能性が高いと考えているのは、夕方の屋外ジムで蚊に刺されたことです。
筆者は、自宅マンションにある屋外ジムでよく体を鍛えていました。
ただ、虫除けスプレーを使わなかったことに加え、蚊が活動する時間帯にトレーニングしていたこと、さらにTシャツや短パンでトレーニングしていたこともあり、ふくらはぎや腕を蚊に刺されることがよくありました。
その中に、マラリア原虫を保有していた蚊がいたのではないかと、今では考えています。
もちろん、実際にどの蚊に刺されたことが感染につながったのかを特定することはできません。
マラリアの予防策
言わずもがなですが、虫除けは重要です。
筆者は、「スプレーするのが面倒くさい」、「スプレーすると肌がベトベトする」…
といった理由で、虫除けスプレーをあまり利用していませんでした。……が、今思えば、ちゃんと使っておけばよかったですね。
虫除け剤以外にも、
- 長袖・長ズボンなどで肌の露出を減らす
- 就寝時には蚊帳を使用する
- 屋外で過ごす際には、蚊に刺されやすい時間帯や場所に注意する
といった対策を心がけるとよいでしょう。
また、渡航先や滞在期間によっては、マラリア予防薬(予防内服)が推奨される場合もあります。必要な薬や服用方法は渡航先や個人の状況によって異なるため、渡航前に医師やトラベルクリニックなどに相談するのがよいでしょう。
筆者の周囲では、ヤウンデに住んでいた日本人でマラリア予防薬を服用している人は、筆者の知る限りではいませんでした。ただ、「周りの日本人が飲んでいなかったから自分も必要ない」とは考えない方がよいでしょう。滞在地域や期間、渡航者自身の状況によって必要な対策は異なります。
最後に:マラリアは「ただの微熱」と侮らない
今回の経験で筆者が一番伝えたいのは、「熱が高くないから大丈夫」と思わないことです。
今回の筆者は、1週間ほど37度程度の微熱が続いていました。
「仕事を休むほどではない」、「疲れているだけだろう」と思って普通に生活していました。
ところが、その後39度を超える発熱があり、検査を受けたところマラリアが陽性でした。
したがって、カメルーンなどマラリア流行地域に滞在している場合、発熱があればマラリアの可能性を考え、早めに医療機関に相談することをおすすめします。
日本大使館に問い合わせれば、現地の医療サービスに関する情報を提供してもらえる場合もあります。
この記事が、これからカメルーン、特にヤウンデへの渡航・駐在を予定されている方の参考になれば幸いです。

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