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カメルーン・ヤウンデ在住の外山です。時間がだいぶ経過していまいましたが、今回の記事では、2026年4月25日に参加したヤウンデのマラソン大会の様子や感想を紹介いたします。このヤウンデでのマラソン、かなり運営が「テキトー」で、日本のマラソン大会で考えられないハプニングがたくさん発生しましたが、当方としてはこの「ノープレッシャー」な雰囲気が面白く、一緒に参加した友人と楽しい時間を過ごせました。ぜひ面白半分にご一読くださいますと幸いです。

↑スタート前に取った筆者の写真。Tシャツは、今回のマラソンの公式Tシャツです。
カメルーンのマラソン事情
筆者の知る限りではありますが、カメルーンで開催される大きなマラソン大会としては、カメルーンの経済の首都ドゥアラにて開催される「Marathon International de Douala」(ドゥアラ国際マラソン)と、首都ヤウンデで開催される「Semi-Marathon International Nkul Nnam Master Athletics」(以後、「Nkul Nnamマラソン」と略します)が挙げられます。
ヤウンデ在住の筆者が参加したのは後者の「Nkul Nnamマラソン」です。

↑大会の数日前に、ゼッケンを取るため会場に寄った際の様子。列の整理がなされておらず、体を押し込んだもの勝ちという、かなりカオスな状態でした。頑張ってゼッケンを取ったものはいいもの、そもそもゼッケンをつけずに当日走っている参加者もおり、「ゼッケンの意味とは…?」と考えさせらました。
Nkul Nnamマラソンとは?
前述の通り、首都ヤウンデで開催されるマラソン大会で、2026年は第6回目の開催でした。大会主催者はカメルーンの団体ですが、面白いことに、大会の運営やタイムキープはチュニジアにベースを構える企業が行い、またトルコ大使館が本大会のスポンサーをしていました。
走る距離については、10kmコースと20kmコースで別れており、どういう理由か分かりませんが、20kmコースは35歳以上のみの方が参加可能でした。
その他、子ども向けの3kmコースも用意されており、当日は子ども姿も多く見られました。
参加費については、10kmが1500フラン(500円ほど)、20kmが3500フラン(1000円ほど)、子ども向けコースが1000フラン(300円ほど)でした。

↑Nkun Nnamマラソンの大会ポスター。10km、20km(Masters版)そして子ども用の3kmコースに分かれており、なぜか20kmコースは35歳以上のみしか参加できない仕様でした。
走るコースについては、ヤウンデの中心地を走る仕様になっています。出発地点のヤウンデ市役所を出発し、バストス地区(ヤウンデの外国人が多く住む地区)方面へ走った後、ヤウンデの中心街に戻ってきて、最終的に出発地点の市役所でゴールする、というコースです。全長10kmのため、20kmコースを選択した出場者は2週することになります。

↑コースの道順。Start と Finishの場所となっている「Hôtel de ville de Yaoundé」は「ヤウンデ市役所」を指しています。「Hôtel de ville」はフランス語圏共通の単語で「市役所」を意味します。市役所はよく観光のランドマークになることもあるので、このフランス語の単語は知っていて損はないかもしれませんね。
Nkun Nnamマラソンに参加した感想
一向にスタートする気配のないマラソン
マラソン大会の開催前、大会主催者から「スタート時間は7時なので、6時半に来てください」と説明を受けていました。アフリカだから絶対に時間通りにスタートはしないだろう…と折り込み済みでしたが、万が一スタート時間に遅れるのも怖かったので、6時半ごろに会場に到着しました。
会場に到着後、ウォームアップが主催者の掛け声で行われ…ただ、これが長いこと。 2時間ぐらいウォームアップがじっくり行われ、最終的にスタートしたのは8時ごろでした。
8時には太陽がしっかり昇っていて、標高が比較的高くて涼しいと言われるヤウンデでも日向は暑く、大変でした。

↑集合場所であった市役所前の広場から、体操のため、市役所の駐車場へ移動させられた時の様子。
交通整理の皆無
これもアフリカ仕様なので、あまり期待していませんでしたが、スタート前のウォームアップ中に、大会主催者に「一応、交通整理はされるんですよね」と聞くと、元気に「Bien sûr !(もちろん!)」と返事が返ってきました。
ただ、実際にスタートすると、全然交通整理はされておらず、車やバイクがぶんぶん通る中で走らされるという、危険極まりない仕様(笑)。それに加え、コースの道順が全く示されていないので、前の走っている人を見失うと、迷子になってしまう環境でした。一応、大会関係者が自転車に乗ってランナーの様子を監視していますが、全くランナーの数と走る距離に対して、相応の大会関係者を投入できておらず、何度か迷子になりそうな時がありました。幸いにも、筆者は観客に道順を聞いたりすることで迷子にならずに済みましたが、一緒に参加した友人の中には迷子になった人もいました(笑)
坂の多さ
筆者の別の記事でも紹介させていただきましたが、高原に位置するヤウンデは坂の多さで有名です。

特に、今回のマラソンコースでは何度か坂を登るシーンがあり、例えば「Nouvelle Route Bastos」(JICAの事務所が位置する通り)を登ったり、またマラソンの最後の方では中心街から市役所まで2km〜3kmほど上り坂を登ることとなりました。この上り坂がかなりキツく、息が本当に切れてしまいます。
上り坂があるということは、下り坂ももちろんあります。筆者は、この下り坂のせいで横っ腹が痛くなってしまい、7km地点で歩かざるを得なくなってしまいました…
コース途中にトイレ・給水所なし
こちらも、そもそも期待していませんでしたが、コースの途中にトイレも、給水所もありませんでした。スタート前に小ぶりのペットボトルの水が配られ、「これで走ってる時はどうにかしてね」というスタイルです。10kmならどうにかなりますが、20kmを走ったランナーの方は、よくこの環境で走れるな…と脱帽した次第です。
穴だらけの歩道・水浸しの車道
ヤウンデではあるあるですが、歩道が整備されていることは珍しく、歩道があったとしても、穴だらけで走るのに適していないことが殆どです。そのため、大会中は車がブンブン通る中、車道を走らざるを得ませんでした。たまにギリギリを通る車もおり、危険な思いをしたものです。
また、中心街に家電屋が多く集まる「ケネディー通り」という通りがありますが、ここは下水道システムが(筆者の知る限り)ここ半年くらい破裂しており、道路が水浸しの状況が続いています。
マラソン当日はこの通りもコースに含まれていたわけですが、あちこちで水たまりがあり、いちいちスローダウンしないといけないなど、かなり走りずらい環境でした(汗)

↑水浸しのケネディー通りの様子(車窓から)。雨が降っていなくても、下水道が破裂しているため、あちこち水浸しです。
珍しいアジア人参加者
今回のマラソン大会の参加者はほぼ全員がカメルーン人で、その他数えられる程度(10人前後でしょうか)の外国人参加者がいました。その中でも、アジア人の参加者はカメルーン人にとって珍しいらしく、大会を取材していた複数のメディアからインタビューを受ける機会がありました。一つはネット上(6:23ごろに筆者のインタビューシーンが映っています)に上がっていますが、そのほかのメディアについては、結局オンエアされたのか、わかっていません…もしかしたら割愛されたかもしれません(悲)。

↑CRTV(カメルーンの国営放送)のインタビューを受ける筆者
最後に
いかがだったでしょうか?かなり運営がテキトーなNkun Nnamマラソンでしたが、今回カメルーン在住の日本人や他の外国人の友人、そしてカメルーン人の知り合いと参加し、この「フリースタイル」なマラソンを楽しむことができました。途中で横っ腹が痛くなったり、迷子になりそうになったり(また実際に友人の中には迷子になったり…)とハプニングもありましたが、それも含めて楽しい経験となりました。この記事を読んで、ぜひ笑っていただけたら幸いです。なお、2026年8月には、前述の「Marathon International de Douala」(ドゥアラ国際マラソン)が、舞台を移してヤウンデでもマラソンを開催するそうで、ご関心のある方はぜひ!(情報はこちらから)

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