11のスタートアップ、アフリカの子どもたちの未来を準備する

These 11 startups are preparing African kids for the future

記事リンク:https://techpoint.africa/2021/05/27/edtech-startups-childrens-day/ 

内容と背景:

本日は教育×テクノロジーの分野、Edtechに関する記事をご紹介します。
アフリカでは新たなEdtechを提案するスタートアップ企業がどんどん台頭してきています。

このセクターは一貫して成長しており、Briter Bridgesのレポートによると、2020 年第 1 四半期の時点でアフリカ大陸には 210 を超えるスタートアップが存在すると示されています。

アフリカにおけるEdtechの始まりは1960年頃まで遡ります。当時はラジオやテレビを用いて教師を訓練したり、生徒に教育を提供したりしていたそうです。その後、90年代からは、コンピューターが使われるようになり、AISI (Africa Information Society Initiative) や OLPC (One Laptop Per Child)などのイニシアチブが台頭するようになってきました。

しかし、当時は有望視されたこのイニシアチブも、インフラ面が足かせとなり、国民には浸透しなかったほか、一人一台のパソコンを持つことを目指したOLPCでは、価格や電力の問題により多くの学校で実施することができないという結果になりました。

そこでゲームチェンジャーとなったのは、モバイル マネープロバイダー ( M-Pesaなど) でした。これらの企業が教育コンテンツの提供を開始し、一般の人々にも広く使われ始めたことがきっかけとなり、モバイル テクノロジ ー(Mラーニング) が、教育分野におけるトップのリソースの 1 つになったということです(関連記事1)。

現在ではアフリカ初のスタートアップ企業が増えてきて、アフリカの人々にとって最良のサービスの提供を行うことにそれぞれの企業が注力しているということが理解できます。

しかし、4億5000万人の子どものうち、Edtechによる教育機会を確保できている子どもは1900万人ほどであるということも指摘されています(関連記事2)。アフリカの課題でもある、インターネットへの接続率(24%)、電力の普及率(世界の87%に対しアフリカの平均は43%)、1日の出費から見た生活水準の低さ(アフリカの全人口の約85%が5.50ドル/日以下で生活している)などが根底にあるようです(関連記事3)。

今回の記事の中でも紹介されているように、インターネットアクセスはEdtechを享受する上で重要なファクターになります。デジタル接続にアクセスできる生徒の割合を示すTechpoint Intelligenceのデータによると、ガンビアは学齢期の子どもの中でデジタル接続ができる人の割合が最も高く、65% であることがわかります。

一方、ナイジェリアでは、アフリカの他のどの国よりも多くのエドテック スタートアップがあるにもかかわらず、自宅でインターネットにアクセスできる学齢期の子供はわずか 3% であるということです。

この記事では、アフリカで活躍しているとされる多くのスタートアップとそのビジネス内容が掲載されています。多くのスタートアップがアフリカの教育にコミットするためにテクノロジーを用いて台頭してきていることが理解できます。

しかし、その恩恵を享受できているのはいまだに少数の子ども達だけであるということが課題視されているということがわかりました。

基盤となるインフラ面などを整えていくことが、喫緊の課題であるということは言うまでもありません。

関連・参考記事:

  1. EdTech: how technology is changing education in Africa – Link
  2. Why the COVID Crisis Is Not EdTech’s Moment in Africa – Link
  3. アフリカのEdtech業界の最大の刺客はあのアフリカで大人気&有名アプリ?他、教育系記事【面白記事 Vol. 65: 2020年6月22日配信】 – Link
  4. ケニアのスタートアップ企業、アフリカ全土で質の高い手頃な教育を受けるための事業で140万ドルを調達 – Link


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