こんにちは!南アフリカに1年間留学している者です。

南アフリカに着いてから4か月ちょっとが経ち、この国について少しずつ知ることができたところで、南アフリカってどんな国なのか?危険?治安は?など、皆さんの気になるところをご紹介したいと思います

南アフリカの基本情報

国名南アフリカ共和国(Republic of South Africa)
面積122万平方キロメートル
首都ケープタウン、プレトリア、ブルームフォンテイン
人口6,004万人(2021年:世銀)
民族黒人(81%)、白人(7.7%)、カラード(混血)(8.8%)、アジア系(2.5%)(2022年南ア統計局)
言語英語、アフリカーンス語、バンツー諸語(ズールー語、ソト語ほか)の合計11が公用語
宗教キリスト教(人口の約80%)、ヒンズー教、イスラム教等
※これらの情報は外務省の国別基礎データから抜粋して、少し書き換えたものです

~国旗~

南アフリカの国旗は、赤・白・緑・黄色・黒・青の六色が使われています。新国旗の概念自体は1990年にネルソン・マンデラによって提案されており、1994年4月27日に制定されました。おもしろいことに、公式には国旗の色には意味がないそうです。その背景について見ていきましょう。

1994年4月27日、南アフリカでは全人種が参加する歴史的な選挙の最中でした。この選挙後、ネルソン・マンデラが大統領に就任することから、この選挙をアパルトヘイトの完全な終焉とする考え方があります。そしてこの時期、白人たちは黒人解放運動を主導したANC(African National Congress)の旗の色である、黒・緑・黄色が新国旗に使用されるのではないかと懸念していました。そのため、国旗のデザイン時、白人たちの懸念をも考慮し、全ての要素を調和させる形でデザインされたとされています。

初めは臨時政府が使用していた国旗でしたが、非常に好評だったことから、そのまま新国旗として採用されたとのことです。現在では新国旗制定日の4月27日が自由の日として国民の祝日となっています。(参考

~面積・人口~

体感、すべてがすごっっっく広いです。ショッピングモールや学校、遊園地といった施設はもちろんのこと、各個人の自宅も日本じゃありえないくらい広いです。私が通っている大学はキャンパスが7つもあるそうで、しかも一つ一つが迷子になるくらい広いです。家は1階建ての一軒家が多く(縦に伸ばす必要がないからでしょうか…)、大きな庭とプールがついているのが当たり前です。こういった一軒家が集合住宅街のようになっているところが多く見受けられます。

ただ、これは「街」の様子です。一歩街から出れば、誰も使っていないようなだだっ広い土地をたくさん見ることができます。また、地域によっても異なり、ケープタウンはもう少し混雑していて、密集している感じがしました。

数字で見ても、面積が日本の約3.2倍、人口が半分くらいなので人口密度が圧倒的に低いですね。東京は人が多い、と言う外国人の気持ちがわかった気がします。

~首都~

面白いところは首都が3つもある、ということですね。司法をブルームフォンテインが、立法をケープタウンが、行政をプレトリアがそれぞれ請け負っているそうです。ヨハネスブルグは大きな都市ですが、首都ではありません。1910年にイギリスがその自治領として南アフリカ連邦を成立させたときに、権力が一ヶ所に集中しすぎないように分けられたことが由来とのことです。ただブルームフォンテインは4ヵ月経った今でもあまり馴染みがないです。(参考

~民族~

私がいるヨハネスブルグやプレトリアの付近(内陸側)は黒人が多く、ケープタウン(南西)付近には比較的白人が多いそうです。奴隷貿易や植民地時代にヨーロッパから人々が物資補給のためにたどり着いたのがケープタウンだからだと思います。様々な民族が入り混じっているとはいえ、黒人は黒人同士、白人は白人同士で行動している印象があります。また、白人はマーケットが大好きなど、ここには白人が立ち寄りやすい、ここには黒人が立ち寄りやすい、といった趣向?があるような気がします。

~言語~

公用語が11個もあり、多くの人が2か国語以上話すことができるイメージです。周りでは英語とアフリカーンス語を話す人が多く、中には10か国語以上話せるという人も。アフリカーンス語は、17世紀にオランダ人入植者によってもたらされたオランダ語の派生と言われています。そのため、オランダ人の友達は「アフリカーンス語理解できるよー」と言っていました。

また、コサ語と呼ばれる非常に発音が独特な言語があります。クリック音と呼ばれる、子供の頃みんなやったことあるような、上あごと唇を使って出す「カッ、コッ」みたいな感じの音です。初めて聞いたときはすごく大きな音が出せることにとても驚きました。

他にもいっぱいあるのですが、なんせいっぱいあるのであんまりよくわかっていません。

~気候~

気候は場所によって様々です。ヨハネスブルグ(内陸)の方はもう暑いくらいかと思えば、ケープタウン(南西の海沿い)はまだコートが必要だったり。ケープタウンの辺りのケープ半島は大西洋とインド洋の交わる点で、大西洋は冷たく、インド洋は温かいことから、接している海洋によってその地域の気温などが変わるようです。

私の住むプレトリアの天気はといえば、冬の一番寒い時は最低気温が5℃くらい、最高気温が12℃とかでした。ただ、とにかく乾燥していて湿度がないので、朝夜はかなり冷え込む代わりに、昼は太陽が出ていればまだ過ごしやすいです。

春が近づくと最高気温が20℃以上になり始め、最低気温が15℃前後、最高気温が25℃〜30℃くらいです。昼は暑くて日差しが強く、朝夜はまだ少し冷え込むという感じです。また、とにかく雨が降らず、7〜9月は雨を見ることはありませんでした。10月くらいになるとスコールのような、一気に土砂降りになって数時間で止むみたいなことが多くなりました。

また、南アフリカはやはり気候変動の影響をかなり受けているらしく、去年の冬はこんなに寒くなかったよ、などとよく言われました。過去記事では気候変動について多くの記事を取り上げています。ダーバンでの大規模な洪水や、気候変動への取り組みなど、興味のある方はぜひご覧ください。

<合わせて読みたい>

~観光~

主な観光地は

・ケープタウン

・ヨハネスブルグ

・ダーバン

だと思います。この中でも断トツでおすすめなのがケープタウンです。ヨーロッパ風な街並みに、海と山と壮大な自然に心揺さぶられること間違いなしです。

今後、観光については詳しい記事を書く予定です!お楽しみに!

~歴史~

オランダ・イギリスによる支配、二度に及ぶボーア戦争、アパルトヘイトなど、南アフリカには複雑な過去があります。こういった過去が多様性溢れる南アフリカを構築していることはいうまでもありません。

歴史についても今後改めて記事を執筆予定ですので、お待ちください!

~治安~

常に気を付けて行動しなければいけないです。特に

・夜に歩き回らない

・1人で歩かない

・スマホなど、高価なものを持っていることを外で見せない

・周りに注意を配る

といったことはよく言われます。

外務省の海外安全ホームページでもレベル1の「十分注意」が国土のほとんどに発令されており、ダーバン・ヨハネスブルグ・プレトリアの一部ではレベル2の「不要不急の渡航中止」が発令されています。

そのため、車移動が基本です。学生でも車を持っていることが多く、親から教えてもらって運転できるようになったという人が多いように思います。公共交通機関については次回のPart.2で紹介予定ですが、あまり優れていないと言えるでしょう。

また、私は現在まだ学生でお金もなく、学校に守られているため、犯罪の機会に遭いにくいのかもしれません。ただ、とにかく日本人は見た目で明らかに「外国人」だとわかってしまうため、危険な状況に巻き込まれる可能性は高いでしょう。南アフリカに住んでいる日本人の方は、同じルーティーンを繰り返していると狙われやすくなるため気を付けている、とおっしゃっていました。

物乞いされることもあります。そういう時はとにかく無視します。聞く耳を持たないように、不用意に目を合わせないようにすることが事件に巻き込まれないコツだと思います。

しかし、南アフリカはとにかく治安が悪い!犯罪率が高い!というのは少しさみしい気がします。人目の多いところを通ったり、危険と言われるところを避けたりと用心すること、またなぜそこが危険な場所になってしまったのかを考えながら行動するのがいいのではないでしょうか。

~親日性~

個人的な感想になりますが、おおむね好感を持てる、という感じだと思います。日本から来たと伝えると、「へ~日本から来たんだ~!」というリアクションをされたり、「日本行ったことあるよ!」という人がいたりして驚きます。

ただ、多くの日本人が南アフリカのことを良く知らないように、日本のことをよく知らない人がほとんどだと思います。空手、寿司などがせいぜいでしょうか。だいたい中国人と間違えられて「你好(ニーハオ)」と挨拶されますね。

また、差別がないわけではないというのも確かなようです。日本人だからなのか、アジア人だからなのかは定かではないのですが、日本人が差別された経験があるという話を聞いたことがあります。

~計画停電~

南アフリカはロードシェディング(Loadshedding)と呼ばれる計画停電がほとんど毎日のようにあります。機嫌がいいと1日2時間、発電所の修理なんかをし始めると1日12時間とか平気で電気が止まります。最大で48時間止まったこともあります。

そのため、発電機を設置している施設が多いです。ショッピングモールや学校といった施設などでは発電機のおかげで一瞬消えるものの、すぐに再開します。また、自宅に発電機がある人も。

基本的に”Loadshedding – ESP EskomSePush”というアプリで電気が止まる時間はわかるようになっているのですが、予定していた時間に来なかったり、逆に予期せず来たりすることもあります。

とにかくインフラは改善の余地ありで、断水もたまに起こります。水道管を修理していないから劣化しているという話を聞いたことがあります。

南アフリカの電力会社についてはこちらの記事でも触れられています。興味のある方は是非!

<合わせて読みたい>

終わりに

また上記で書かれた情報は、「お金持ちの南アフリカ人の話」がベースとなっていることがほとんどだということがとても重要になります。南アフリカでは貧富の格差が激しく、そういった問題も南アフリカに渡航した私の観点から今後記事にしていきたいと思っています。

Pick-Up!アフリカのXでは、南アフリカの様子を写真付きで投稿しているので、気になる方はぜひご覧ください!

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