カメルーン在住の某邦人です。カメルーンや仏語圏アフリカに関する情報を発信していきます。どうぞよろしくお願いいたします。

「距離が10kmではない、10kmマラソン」…!?
「車とバイクと『共に』走れるマラソン」…!?
「途中でお腹を壊したら、アウトなマラソン」…!?

カメルーンに関する記事を執筆している外山です。

2026年7月18日、私はカメルーンの首都ヤウンデで開催された「Yaoundé Cultural Marathon」に参加しました。今回は、そんなヤウンデのマラソン大会の様子を、実際に走ってみた体験から紹介します。

そもそも「Yaoundé Cultural Marathon」とは?

今回出場したマラソン大会は「Yaoundé Cultural Marathon」。
「スポーツ、文化、人々が一緒になったマラソン大会を開催する」というテーマのもと、このような大会名になったんだそうです。

Yaoundé Cultural Marathonのポスター

↑大会のポスター(公式Facebookアカウントより)。英語圏出身の主催者ということもあり、大会ではフランス語よりも英語がメインで使われていました。ポスターもオシャレにデザインされていますが、公式ホームページも、かなり作りが凝っています(笑)

主催者の「Toghu Marathoner」ことAfowiri Kizito Fondzenyuy氏は、カメルーンの英語圏出身で、東京マラソンを含めた世界中のマラソン大会に出場経験のある方でした。しかも、東京マラソンで「Toghu」という民族衣装を着てマラソンを完走した、としてギネス世界記録にも認定されたそうです。この「Toghu」を着て走ることから、同氏は「Toghu Marathoner」とは呼ばれているとのこと。

ギネス世界記録を受賞しているAfowiri Kizito Fondzenyuy氏

↑ギネスの賞状を持つAfowiri Kizito Fondzenyuy氏。ご本人のホームページより抜粋。

Afowiri Kizito Fondzenyuy氏との集合写真

↑Afowiri Kizito Fondzenyuy氏との集合写真。身につけている衣装が「Toghu」と呼ばれる民族衣装。

種目

種目は以下の4通りに分かれており、筆者は10kmコースに出場しました。

キッズ部門2km
ランニング部門①5km
ランニング部門②10km
インクルーシブ部門障がいの有無に関わらず参加できる種目。

ちなみに、今回支払った参加費は5,000フラン(約1,700円)。前回参加した別大会の参加費が1,500フラン(500円ほど)だったので、「5,000フランか……結構するな」と思いました。前回の大会が1,500フランだったので、単純に3倍以上する計算です。(そもそも、前回の大会が破格すぎなのかもしれませんが汗)。

別大会の紹介記事はこちら

会場へ行ってみる

登録&ゼッケンの回収

集合場所はヤウンデの中心地にある「National Museum of Yaounde (Le Musee National de Yaounde)」。ヤウンデの歴史・文化的な資料が保存されている博物館で、観光スポットにもなっています。

博物館の前に広場があり、ここで当日の登録とゼッケンの回収を行いました。

National Museum of Yaounde

↑集合場所の博物館前の広場。奥に見える白い建物が博物館(National Museum of Yaounde)です。

ちなみに、この広場はよくイベント会場としても使用されており、日本やアニメ文化に関する祭典「K-mer Otaku Festival」も同広場で開催されます。

「K-mer Otaku Festival」の公式インスタグラム

↑「K-mer Otaku Festival」の公式インスタグラム。カメルーンでも、日本のアニメや文化の根強いファンがいることが伺えます。

ちなみに、2026年は日本大使館も出展し、折り紙や書道といったアート系のワークショップや日本食の体験コーナーを設けていました。動画はこちら

コース

ヤウンデの中心街を回るコースです。集合場所の「National Museum of Yaounde 」を出発し、ヤウンデの中心街およそ5kmをグルッと周回するコースです。10km部門の参加者は2周することになります。

ただ、1周が微妙に5kmを超えていて(6.5kmくらいだったと記憶しています)、1周目を走り終えるころ「この調子だと、2周したら、10kmを超えてしまうのでは?」と思っていました。

ところが、2周目は4kmほどのショートカットコースが用意されていて、運営チーム的には合計10kmになるよう計算していたようです。

ただ、アップルウォッチのデータを見る限り、結局2周合計で10.7km走りました。それでも微妙に10kmを超えていますが、そこはご愛嬌ということで(笑)

5kmコースに参加した人は、もしかしたら6.5kmくらい走らされたのでは、と思います(笑)

↑アップルウォッチのデータ。10.71km走ったそうです…

Yaoundé Cultural Marathonのコース概要

実際に走ってみた

前回参加したマラソン大会に比べると、良いポイントもある一方で、相変わらずツッコミたくなるポイントもありました。

Good ポイント

(ほぼ)時間通りにスタート

事前から大会側から送られた案内メールには「8時にレーススタート」と書いてありました。

「カメルーンの大会だし、きっと予定よりかなり遅れるだろう」と勝手に予想していましたが、なんと8:30にレースがスタート。私のこれまでのカメルーン生活の感覚からすると、30分以内の遅れなら「ほぼ時間通り」です(笑)

一緒に参加した韓国人の友人たちは、あえてスタート時間が遅れることを想定して遅く来ていましたが、スタート時間にギリギリ間に合ったくらいでした(笑)。

Yaoundé Cultural Marathonのスタート地点

↑レースのスタート前。「ガチ勢」でない筆者は、後ろの方でスタンバイ。

給水所がある

1周目の終盤に給水所があり、ペットボトルのお水が配られました。
前回の大会では、給水所がありませんでしたので、嬉しかったです。

フレンドリーな主催者

アジア出身の筆者や筆者の友人たちが参加しているのが嬉しいらしく、主催者の「Toghu Marathoner」からは、頻繁に「楽しんでいるか!?」とお声かけいただり、写真撮影に応じてくれたりしました。運営チームのスタッフからも、「参加してくれてありがとう」とお礼を何度も言われました。

主催者のToghu Marathonerとゴール後にセルフィー

↑ゴール後に、主催者とセルフィー。

アップダウンが前回の大会と比べて少なめ

前回参加した大会では、アップダウンが複数回あり、かなり脚や心肺に負担がありました。ヤウンデなので、坂があるのは仕方ないことなのですが、今回の大会ではアップダウンの回数が思いのほか控えめでした。

スタート地点近くのヒルトンホテルの横の急な坂を下った後、残りは平坦な道、もしくは緩やかな上り坂でしたので、比較的快適でした。

参加賞のメダルが全員分あり

前回の大会でも参加賞のメダルはありましたが、全員分用意されておらず、筆者や友人たちはメダルを受け取ることができませんでした。

今回の大会ではメダルが全員分用意されていたほか、ゴールする際にメダルを主催者の「Toghu Marathoner」から直接かけていただき、嬉しかったです。

ツッコミポイント

案内メールに、参加者のメアドが丸見え

主催者から参加者宛のメールが、参加者のメアドが全て丸見えの状態で送られました。BCCではなく、宛先に参加者のメアドが書かれている形です。プライバシーの観点から難ありですね…

Tシャツが無料ではない

残念ながら、前回の大会ではオリジナルTシャツがもれなく無料でもらえたのに対して、今回の大会のTシャツは有料でした(泣)。「友人と筆者で2人分を買うから、値段を負けてくれ!」と交渉し、タンクトップを1着5,000フランのところ、3,000フランで購入しました。

ただ、クオリティは高くなく、生地が固く、着心地に関しては改良の余地があります…

Yaoundé Cultural Marathonの大会タンクトップ

↑購入した大会限定タンクトップ。着心地がすごく硬いです!

大会の事前案内メールが前日の夜中に来る

大会の集合場所や集合時間に関する案内メールが、まさかの大会前日の夜中(23時ごろ)に来ました。こんな重要な情報は、もっと前もって通知して欲しかったと思います…

車・バイクが普通に走っている

前回の大会もそうだったので、心構えはできていましたが… 今回の大会も、車やバイクが普通に通っているところを走る形でした。

大通りや大きい交差点にて、ビュンビュン走る車やバイクに気をつけながら走るのは、なかなか大変なことです。純粋に走ることに集中できる日本などのマラソン大会と比べると、ヤウンデでは車やバイクにも注意を払わなければならず、別の意味で集中力を使います(笑)。

交通規制が引かれていないカメルーンのマラソン大会

↑最初の300メートルは交通規制が敷かれて走りやすかったのですが…

↑ブレて大変申し訳ないのですが、この動画から車やバイクを避けて走らざるを得ない、このスリリングな感じをご体験いただけるかと思います(笑)

距離が微妙に違う

こちらも前述の通り、走った距離が微妙に10kmを超えていました。他の参加者も同様のことを言っていたので、筆者のApple Watchがバグっているわけではないと思います…

トイレなし

これは大きな問題かもしれません。集合場所の広場には、当然ながら(?)仮設トイレはありません。では、参加者はどうしていたのか。

男性参加者の一部は、広場の端にある人目につきにくい芝生へ……。

私も「万が一、途中でトイレに行きたくなったらどうしよう」と考え、芯を抜いたトイレットペーパーを短パンのポケットに忍ばせて走りました(笑)。

まとめ

カメルーン・ヤウンデでのマラソン大会の雰囲気を味わっていただけましたでしょうか?

今回も色々とツッコミどころの多いマラソン大会でしたが、筆者にとっては、これくらい緩くて、かしこまっていないスタイルが好きだな、と改めて感じました。先進国のキッチリしたマラソンだと「タイムはどれくらいで走ろう…」、「自己ベスト更新できなかった…」と、色々自分にプレッシャーがかかると思います。

ただ、ヤウンデのマラソンは、ある意味運営が「フリースタイル」だからこそ、自分自身もタイムなど気にせず、自由に純粋に走るのを楽しめたと思います。(車・バイクに気をつけないといけない、というストレスはありますが!)

そもそも、ヤウンデのような大都市で道路を使ってマラソン大会を開催するだけでも、相当な準備が必要なはずです。色々とツッコミどころはありましたが(笑)、こんな大会をヤウンデで開催してくれた主催者・運営チームには感謝しています。

Yaoundé Cultural Marathonの表彰台

↑表彰台の上で記念撮影。ヤウンデで走ると、靴が茶色になります😆「アフリカあるある」かもしれません。

カメルーンで買えるタピオカミルクティー

↑大会後のご褒美にタピオカミルクティー

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