Pick-Up! アフリカ運営メンバーの一人です!主に、物流と貿易・環境と気候変動などなどを担当させていただきます!

こんにちは!Pick-up!アフリカです。

今回は、アフリカでの米の生産についてご紹介します。


元記事:

https://amp.rfi.fr/en/africa/20220605-how-countries-like-japan-can-help-africa-navigate-ukraine-wheat-ban

African countries look at Japan to navigate Ukraine wheat ban

アフリカにおける食糧不足の現状

現在アフリカでは、食糧不足が問題となっています。こちらの記事には、西アフリカでは飢餓に苦しんでいる人の数が2700万人にも昇る、と書かれています。2015年から2022年の間でこの数字は4倍に拡大しており、この問題は無視できない状況になっています。

食糧不足は、干ばつ、洪水、紛争、そしてコロナの経済的影響により、何百万人もの人々が土地から追い出されることなどによって引き起こされています。

また、ロシアとウクライナの戦争の影響で、今後小麦不足に見舞われると予想されています。以前投稿したこちらの記事では、ウクライナとロシアが小麦の生産大国であることから、小麦の輸出が妨げられることで、価格の高騰が見込まれるとしています。価格高騰によって、低所得者はちゃんとした食事を得ることができなくなってしまうかもしれません。

アフリカへ、日本の米技術の提供

今回ピックアップした記事では、このような状況に対して、アフリカ諸国が日本の米事業に目を向けるべきだとしています。

米の生産量が多い日本は、その知識や強みを生かして、アフリカ大陸内での米の生産を増やす手助けをすることができるとしています。それにより、小麦に変わった食糧供給方法をアフリカが身につけ、食糧危機を脱することができると考えています。

以前から、アフリカで米の生産を進めようとする動きはありました。こちらの記事によると、そもそも1960年代には、中国や台湾から水田技術が伝えられていました。しかし、気候の違いや政治状況の不安定さからあまり定着しなかったとのことです。

特にJICAは様々な機関とこの取り組みを進めており、2018年までにサハラ以南のアフリカの1400万トンから米の生産量を2倍増するという最初の目標を達成し、3,100万トンの目標を上回ったとのことです。

具体的には、タンザニアとセネガルで日本からアフリカへの農業支援が行われています。

タンザニアは、アフリカで三番目に多い米の生産国であるにも関わらず、アジアからの無関税米が市場に殺到することで地元農民に打撃を与えたことが問題になっていました。この問題を解決するには、国内生産を潤沢にし、品質をあげる必要があります。そのため、JDBCは農業省の管轄下に7つのトレーニングセンターを設立し、国内の様々な気候に合わせたトレーニングを提供していく計画を立てているとのことです。

一方、セネガルでは、北部の川からの水源を生かし、米の二毛作を進めています。JICAと特に灌漑部門で協力し、米の生産性と品質向上を目指しています。

アフリカの土地にあった品種、ネリカ米

現在、アフリカに合わせたネリカ米という品種をアフリカに広めようとする動きがあります。

こちらの記事によると、ネリカ米は高収量のアジアイネと病気などに強いアフリカイネを交配することによって作られたそうです。ネリカ米は、生育期間が短く、短い雨季での栽培や、干ばつのリスクを回避できる、耐乾性・耐病性が高く、アフリカ特有の高温で乾燥した気候にも負けない、従来のアフリカ稲よりも収量が高いという点でアフリカの米生産に適しているとされています。

日本は1996年以降、開発資金の援助や研究者や専門家を派遣し、品種開発・改良を行っています。

しかし、ネリカ米の生産にはいささか問題があるようです。元々米を育てていなかった地域で生産を広げようとしていることもあり、米の生産に対する知識が足りていないということです。また、田植えから精米までの機材を持たない農家にはその手段の確保も必要になります。日本はこのような点からもサポートしていく必要があります。

アフリカにおける米農業の展望

現在、アフリカでの米需要は高まっています。こちらの記事によりますと、1990年頃には約800万トンだった米の消費量は、2008年には1400万トンに増えているとのことです。食糧不足の観点からも、今後、アフリカでの米の需要はさらに拡大すると予想されます。

アフリカの国々は、増える米の需要に対して、輸入でまかなっています。生産と消費のギャップを減らすために大陸内で生産できるようになることが求められます。アフリカに合った品種を米の生産に強い国の技術を使って生産できるようになることが、アフリカでコメ農業を広めるために重要になって来るのではないでしょうか。

参考記事:

West Africa faces its worst food crisis in ten years, with over 27 million people already suffering from hunger-Link

Africa: Tanzania Set to Be Africa’s Rice Hub-Link

Africa experiencing an increasing demand for rice consumptionLink

Averting an African food crisis in the wake of the Ukraine war-Link

Africa: Potential Solution to Africa’s Food Crisis-Link

次の世紀のアフリカを維持するために奇跡の穀物を育てる-Link

ネリカ(New Rice for Africa)の可能性-Link

第1回 えっ、アフリカで米づくり? しかも畑で?-Link

ネリカ(NERICA)-Link

ロシア-ウクライナ紛争がアフリカに与える影響は?【Pick-Up! アフリカ Vol.13:2022年3月4日配信】-Link

ご相談・お問い合わせ

アフリカ・ルワンダへのビジネス進出をご検討の際は、当サイトの運営に関わっているレックスバート・コミュニケーションズ株式会社までご相談・お問い合わせください。

コメントを残す