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アフリカ、アラブ、アジア、ヨーロッパ、ラテンアメリカの文化的遺跡がUNESCOの世界遺産リストに登録される

Cultural sites in Africa, Arab Region, Asia, Europe, and Latin America inscribed on UNESCO’s World Heritage List

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Cultural sites in Africa, Arab Region, Asia, Europe, and Latin America inscribed on UNESCO’s World Heritage List – UNESCO World Heritage Centre

みなさんこんにちは!

いつもPick-Up!アフリカをご覧くださいまして、ありがとうございます。

本日はアフリカの世界遺産事情についてのトピックをお届けします!

日本では2019年7月までに文化遺産が19件、自然遺産が4件の合計で23件が世界遺産に登録されていましたが、先日新たに日本の「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」と「北海道・北東北の縄文遺跡群」が、それぞれ世界自然遺産と世界文化遺産に登録されました。

アフリカ大陸では、これまで53件の文化遺産、38件の自然遺産、5件の複合遺産、合わせて96件がUNESCOの世界遺産に登録されています。この数は全世界遺産のわずか9%を占めるにとどまり、UNESCOはアフリカ世界遺産基金(AWHF: African World Heritage Fund)と協力して、アフリカからの登録数を増やす試みをしていました。

そして、7月24日のUNESCOの発表によると、アフリカ地域からもコートジボワール北部のスーダン様式のモスクが世界遺産リストに新たに追加されました。

この遺産は、Tengréla(テングレラ)、Kouto(クート)、Sorobango(ソロバンゴ)、Samatiguila(サマティギューラ)、M’Bengué(ムベンゲ)、Kong(コング)とKaouara(カウアラ)というコートジボワールの北部地域に位置する、8つのスーダン様式のモスクからなっています。

UNESCOより

これらのモスクは、西アフリカのサバンナ地域に特有のスーダン風の建築様式をとっています。この様式は14世紀頃にマリ帝国のジェンネという町でうまれ、16世紀に砂漠地帯からスーダンのサバンナへと広まり、その過程でより湿潤な気候に適応するために、より低く、より頑丈な壁を持つように変化していったと考えられています。モスクは現地の建築資材を用いて地元の建築家によってつくられ、そこにはグルとマンデの文化圏の建築文化の影響や、中東の建築文化の影響もみられます。

これらは、イスラム教とイスラム文化の拡大を促したサブサハラアフリカ交易を示す重要な証拠であり、イスラム教の建築様式と現地の建築様式が融合した特徴的なスタイルを反映しており、建築的、歴史的、宗教的、文化的に価値があると評価されたことで、今回の世界遺産登録に至りました。

https://whc.unesco.org/en/list/1648/gallery/

世界遺産は、「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約(通称:世界遺産条約)」に基づいて決定されます。世界遺産条約は「文化遺産や自然遺産を人類全体のための遺産として損傷、破壊などの脅威から保護し、保存していくために、国際的な協力及び援助の体制を確立することを目的とした条約(外務省より)」です。登録された遺産に対しては各国が保護義務を負いますが、保護が不可能な場合には遺産保有国は世界遺産基金に国際的援助を求めることができます。こうして世界遺産に登録された遺跡は、国や国際社会からの保護を受けることができるようになります。

そのため、国の財政状況や法整備やインフラの整備が遅れているアフリカ諸国においては、貴重な文化や歴史的建造物等を守るためには世界遺産に登録されることが有効な手立てであると考えられます。

実際、世界遺産に登録されたことによって自然環境や遺跡や住民の生活が守られている事例があります。

中央アフリカ世界遺産森林イニシアティブ(CAWHFI:Central Africa World Heritage Forest Initiative)がその一例です。

推定面積162万㎢の中央アフリカの森林には多様な生物が生息しており、気候調節や炭素隔離の重要な役割も果たしています。また、3000万人以上の住民たちの生活の場ともなっています。この地域には11個の世界自然遺産が登録されていますが、密猟、森林破壊、木材や鉱物や野生生物などの天然資源の違法利用、ダムや道路などのインフラ整備など、様々な脅威に直面していました。

そこで、CAWHFIでは、欧州委員会からの資金提供のもと、密猟防止のためのパトロール強化、ドローンやリモートセンシングなどの革新的技術の活用、環境警備員の育成、エコツーリズムの推進などがすすめられています。「世界遺産」を活用して保護地域の管理強化が目指されているのです。

また世界遺産は、それを目当てにやってくる観光客を増加させ、観光収入の増収から、国内の経済成長を促進する役割ももつでしょう。

現在は新型コロナウイルスの影響により渡航が難しい状況が続いていますが、いつか状況が落ち着いたら、ぜひアフリカの文化や自然や歴史を感じるべく、世界遺産にも訪れてみてください。

参考・関連記事

  1. Sudanese style mosques in northern Côte d’Ivoire – Link
  2. About World Heritage – Africa- – Link
  3. Africa Tourism Report 2013: More Tourists Visit Africa Each Year, Boosting Economic Growth and Making the Continent Competitive with Other Regions – Link
  4. Central Africa World Heritage Forest Initiative – Link
  5. 世界遺産(外務省ホームページより)- Link

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