Pick-Up!アフリカのメンバーです。初めての海外旅行はルワンダでした。アフリカが大好きです!

こんにちは、Pick-Up!アフリカです!

今回は、密輸問題を取り上げたいと思います。

アフリカで発生している密輸取引の問題は様々ですが、今回は密輸の対象を特に

野生生物に当てて解説していきたいと思います!最後までお読み頂ければ幸いです!

皆さんも絶滅危惧種が増えて地球環境に危機が迫っているという話を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

野生生物の密輸の問題点としては「地球環境に持続不可能で壊滅的な被害をもたらす!」ことが挙げられます。

南アフリカ共和国の繁殖施設で発見された一頭の雌トラは、肉体的、精神的に苦しみ、自分で前脚の一部を噛みちぎっていました。彼女は栄養失調で、身体に傷を負っており、最終的には安楽死させられました。施設のオーナーは、彼女を「金銭的な損失」と呼びました。

南アフリカ共和国では、過去10年近くにわたり、このようなエキゾチックアニマル取引における残虐行為や違法行為による腐敗が調査によって明らかになっています。

また、1989年にワシントン条約が締結される前まで、日本国内のその多くのハンコは象牙で作られていました。(現在は規制により輸入禁止)見たことがある人、または持っている人もいるのではないでしょうか。

密輸問題は商品になる過程で残虐行為が行われている可能性、そして知らず知らずのうちに消費者になっている可能性を持つ、大きな問題です。

自分ごととして、その実態を考察してみましょう!

⭐️エキゾチックアニマル取引とは⭐️ 

一般に、家庭でペットとして飼われる、犬・猫以外の動物のことを呼ぶ。絶滅危惧種の密猟や密輸が関係している。

絶滅危惧種の数

によると、同リストで評価された157,100種以上の種のうち、

2026年現在の絶滅危惧種の数は

48600種以上

と言われておりこれは

全評価種の28%以上に相当する。

とされています。

そして、こちらの環境省の資料によると

種の絶滅速度は恐竜時代には年間約0.001種であったのに対し、

人間の様々な活動により1975年以降は、年間約4万種が絶滅していると言われています。

そして絶滅危惧種が増え、生態系に変化が起きれば私たちの生活も大きな影響を受けることになります。地球温暖化が進んでいるのも絶滅危惧種が増えていることと相互に関係しています。

このような絶滅危惧種を作っている原因の一つに「密輸」という問題があるのです。

密輸のプロセス

どのようなプロセスなのでしょうか、表を元に解説していきます!

〜解説〜

、需要が自然再生を上回ることで、

、制限がかかり密猟、乱獲が発生、

、密輸業者、汚職官僚、組織犯罪グループなどの仲介業者のネットワークを通じて密輸され、

、高級ジュエリー、装飾品、伝統医療、エキゾチックなペット、食用など、さまざまな目的、様々な形の加工で消費者に届けられることで需要が増加する。

、密輸増加により生態系から重要な種が奪われ、生態系がバランスを崩し多くの動植物が絶滅の危機に追い込まれる。よって供給がより減少する。1へ戻る

この負のサイクルが問題を複雑化させていると言えるでしょう。

アフリカのどんな場所で行われているの?

主に動植物の密輸はどんな地域で行われているのでしょうか。

答えとしては、「生物多様性に富むものの、経済的に脆弱な地域。」

と言えます。

例、現状

野生生物に関する犯罪は世界で最も収益性の高い違法市場の一つと言われており年間200億ドル以上を生み出していると推定されています。

主要な動植物は

1、アフリカゾウ

2、サイ

3、トラ

4、ウミガメ

5、希少樹木

と大きく5つに分けることができます。

今回はこの5つから具体的な現状を見ていきましょう!

こちらは簡単にまとめた5つの表になっています!



※トラはアフリカに生息していないが、南アフリカで営利目的で繁殖されている。

⭐️ワシントン条約とは⭐️

ワシントン条約とは、1973年に国際取引によって生存を脅かされている又は絶滅してしまう恐れのある野生動植物を保護することを目的として作られた条約。日本をはじめ世界の約170カ国が加盟している。この条約の本文に規制の対象となる動植物のリストが付いている。このリストは「附属書」と呼ばれ、規制が厳しい順に「附属書I」「附属書II」「附属書III」にわかれている。

附属書I絶滅の恐れのある種で、国際取引による影響を受けているか受けることのある種が掲げられており、商業目的の国際取引は禁止されています。
附属書II国際取引を規制しないと絶滅のおそれのある種が掲げられており、商業目的の取引はできますが、輸出国政府の管理当局が発行する輸出許可書が必要です。
附属書III ワシントン条約の締約国が自国内の動植物の保護のために、他の締約国の協力を必要とする種が掲げられています。国際取引には輸出国政府の管理当局が発行する輸出許可書又は原産地証明書が必要です。

⭐️IUCN絶滅危惧種レッドリストとは⭐️

国際自然保護連合の『IUCN絶滅危惧種レッドリスト』は1964年に創設された、世界の生物多様性の健康の重要な指標である。地球規模で高い絶滅のリスクにさらされている種を

「未評価」、「データ不足」、「低懸念」、「準絶滅危惧」、「危急」、「危機」、「深刻な危機」、「野生絶滅」、「絶滅」の9カテゴリーに分類している。

何故問題は解決しないの?

問題が解決しない理由は沢山あります。大きく3つに分類してみました!

1、制度的問題

例えば、南アフリカはトラの輸出に関して、非商業目的、多くの場合「動物園」向けだと主張しています。しかし、これらの動物園の多くは商業的な繁殖事業や娯楽事業を後ろ盾としいていることが多く、ワシントン条約には動物園の明確な定義がないため、繁殖業者はこの抜け穴を悪用しています。そして先ほどの表で述べた通り、南アフリカはトラの原産地ではありません。そのため国内の規制の対象外となっており、「ワシントン条約(CITES)は非在来種には適用されない」と主張することで責任を逃れようとしています。

他にも、小さな植物を密輸する手軽な手段として希少樹木では取締りづらい、郵便や宅配便サービスが抜け穴になっています。

また過去20年間、西アフリカ諸国はウミガメを保護するため、海洋保護区を設置してきました。しかし、当局や地元の非政府組織(NGO)は、これらの地域を監視・保護するための人的資源、資金、そして技術的手段が不足しています。パトロール隊には、すべての巣に印を付けたり、その場所を記録したり、巣を檻で覆ったりするための人員や設備がなく国際NGOがこれらの活動を行っていますが、長期的に見ると財政的に持続可能ではありません。

2、文化的問題

サイの角は2000年以上前から中国医学で用いられており、発熱、リウマチ、痛風などの治療に使われてきました。また、蛇咬傷、幻覚、腸チフス、頭痛、嘔吐、食中毒、そして「悪魔憑き」にも効くとされています。サイの角に何らかの薬効があるかどうかは明らかではありませんが、何百万人もの人々がそう信じていることが事実として挙げられます。

3、現場の問題(汚職、貧困)

野生動物の生息地に近い場所に住む人々の収入源の不足が密輸につながることが多いです。2019年の調査では、収入を得る機会が少ない地域ではゾウの密猟が増加することが明らかになりました。2017年の調査では、密猟を認めた173人の回答者のうち164人が、家族を養うための収入があれば密猟をやめると答えています。

サイの角は高値で取引され、多額の副収入を得られる可能性があります。レンジャーが雇用条件や生活環境に満足していなかったりする場合、金銭的な見返りと引き換えに、密猟者を助けるために自分の知識を利用することを選択する可能性があります。同様に、裁判官や治安判事が密猟者の弁護団に買収されたり、検察官があらゆる法的手段を講じるのではなく、軽微な罪状で起訴するよう説得されたりすることもあります。

アフリカでの密猟対策成功例

2018年、ルワンダは野生生物犯罪を再定義する生物多様性法を制定しました。マウンテンゴリラ、ゾウ、ライオンなどの保護対象種の違法殺害は、最高20年の懲役刑と最高8,000ドルの罰金刑に処せられます。この法律は、動物の部位の違法所持から輸送、取引に至るまで、密輸チェーンのあらゆる段階を網羅していています。ルワンダの成功の重要な要素の一つは、観光、経済開発、そして国立公園や保護区の監督を含む自然保護を管理する単一の機関、「ルワンダ開発庁」を設立したことです。

これはルワンダ国防軍および国家警察と協力し、毎年数千件に及ぶ密猟対策パトロールを実施していて、税関職員は、野生生物製品の報告と追跡、および国境を越えた取締戦略の調整に関する特別な訓練を受けています。

終わりに

「お金を稼ぐ」ためには、密猟は効率が良いのかもしれません。しかし「将来の地球のこと」を考えれば、生態系を崩す密猟ほど非効率なものはないでしょう。将来を考え、持続可能な選択をしていくには現状を把握して制度を見直していくことが必要です。

参考文献

https://www.env.go.jp/nature/kisho/kisei/conservation/ivory/african

https://www.ifaw.org/journal/elephant-poaching-problem

https://bigcatrescue.org/conservation-news/caged-for-profit-the-cruel-trade-of-south-africas-tigers

https://www.bbc.com/news/articles/cd19x4qpw5qo

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