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みなさま、こんばんは!

先週木曜日にケニア航空とエチオピア航空がコロナワクチンの輸送や管理を可能にする新たなコールドチェーンを開発したというニュースをお伝えさせていただいたかと思いますが、本日は同じくコールドチェーン開発に関連したルワンダからのニュースをお伝えしています。

ぜひ、先週の記事と合わせてお読みください!


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記事:「ルワンダ:コロナワクチン普及に向けて新たなコールドチェーン拠点を設置」

「Rwanda launches centre of excellence for cold chain; helps in Covid-19 vaccine logistics」

記事リンク:

https://www.logupdateafrica.com/rwanda-launches-centre-of-excellence-for-cold-chain-helps-in-covid19-vaccine-logistics

内容と背景:

先週木曜日にケニア航空とエチオピア航空がコロナワクチンの輸送や管理を可能にする新たなコールドチェーンを開発したというニュースをお伝えさせていただいたかと思いますが、本日は同じくコールドチェーン開発に関連したルワンダからのニュースをお伝えいたします。

この度ルワンダでは、市場へのアクセス向上やフードロス削減といった農業セクターでの課題解決、およびワクチン管理などに必要なコールドチェーンの改善など医療セクターでの課題解決を目指し、ルワンダ大学が主導する形で近く首都のキガリ市内に新たなコールドチェーン拠点(African Centre of Excellence for Sustainable Cooling and Cold Chain: ACES)が正式に立ち上がるようです。

ACESは、英国バーミンガム大学と、エネルギーの効率化を目指す国連環境計画の取り組み(UNEP U4E)とのコラボレーションのもと、アフリカの社会的および経済的冷却ニーズを満たす手頃な低炭素排出コールドチェーンシステムを実証開発していくようです。自国の農民、物流供給者、また農業食料品事業者を専門家や投資家らとつなげ、将来的にはアフリカ全土で農産物の迅速かつ効率的な市場への投入、フードロスの削減、農家の収入増加、また雇用創出に加え、現在コロナウイルスに対する予防手段として有力視されているワクチンの管理を可能にするコールドチェーンの改善に役立てたい狙いがあるようです。

今回ピックアップしている記事によると、ACESの立ち上げプロジェクトは、2024年から2025年までに農業輸出を2倍にし、特に水産物や牛肉など適切な温度管理が必要な製品の輸出を大幅に増やすというルワンダ国立農業輸出開発委員会(NAEB)が2019年に掲げた5年間の戦略を支援するものであるようです。

同プロジェクトでは現在、ルワンダ全土の農業協同組合、主要な省庁、民間企業、NGOらとともに、エネルギー消費やエネルギー供給、フードロスや付加価値の損失、またコールドチェーンニーズ等に関する分析を実施しており、分析により作成されたレポートは、ACESの設計に役立てられるようです。

今回の記事によると、サハラ以南アフリカの労働者のうち54%が農業セクターに従事しているのに対し、ルワンダでは労働力の74%が農業セクターに従事しているとのデータが示されています。さらに、ルワンダの農業セクターでは平均0.6ヘクタール未満の土地を耕作している600万人もの小規模農家が労働力の大多数を占めているとのデータも示されています。これらのデータからわかる通り、ルワンダでは農業セクターが経済に果たす役割は非常に大きく、国民の生活水準向上に向けて、コールドチェーン開発を通じた市場へのアクセス向上やフードロス削減といった農業セクターにおける課題解決は必須と言えます。

特に関連記事によると、ルワンダでは農民が収穫後の農産物の流通管理や、市場への適切な供給方法を欠いていることが多々あります。ルワンダでは適切な温度管理を欠く不十分な配送システムにより、農民による地域を超えた農産物の販売が制限されてしまっているのです。例えば、ルワンダで広く生産され、消費されているトマトですが、腐敗生が高く貯蔵寿命が短いため、収穫後に生産量の25%が失われているというデータが出ています。このようにフードロスを削減するため、適切な冷却貯蔵と冷却輸送を可能にするコールドチェーンの開発は必須課題なのです。

農業分野における課題解決に加え、先週の投稿でもお伝えした通り、現在コロナウイルスに対する予防策として有力視されている国民へのワクチン接種に向けて、温度に敏感なワクチンを地方コミュニティまで届けることのできる持続可能なコールドチェーンロジスティクスの開発は喫緊の課題と言えます。

今後もアフリカ諸国における農業分野での課題解決や、コロナワクチンの普及に向けたコールドチェーン開発の動きを継続的に追っていきたいと思います。

関連記事:

  1. 「Centre of Excellence in Rwanda aims to support African farmers and rural communities」Link
  2. コロナワクチン普及に向けたエチオピア航空とケニア航空の取り組み【Pick-Up! アフリカ Vol. 58 :2020年12月11日配信】Link
  3. アフリカ農業における課題点からみるコールドチェーン構築の必要性【面白記事 Vol. 108: 2020年8月14日配信】Link
  4. 東アフリカでのコールドチェーン構築の動き;ルワンダのGET ITとCold Solutions Kenyaの最新動向【面白記事 Vol. 93: 2020年7月28日配信】Link
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