★目次★
こんにちは!Pick-Up! アフリカです。
今回は、私が現在住んでいるアフリカ屈指のサッカー強豪国・セネガルから、熱気あふれる「リアルなサッカー事情」を現地レポートします!
今月開幕したワールドカップ。日本代表の活躍も楽しみですが、実はセネガルでも大会の注目度は抜群です。先日行われたアフリカネーションズカップで優勝したセネガルは、アフリカ屈指の強豪です。また、同じグループには植民地時代の宗主国であるフランスがいるため、街全体で盛り上がっています!
そんなセネガルの人々は、普段どんな環境でサッカーを楽しんでいるのか?驚きの「街角サッカー」の実態をご紹介します。
セネガルサッカーの概要
過去のWC成績
- 最高成績:ベスト8(2002年)
- 出場回数:4回(2002年、2018年、2022年、2026年)
(出典:セネガル代表:チーム紹介とFIFAワールドカップ戦歴)
サッカー人口
公式な統計はないものの、体感としては「子供はほぼ全員」がサッカーをしていると言っても過言ではないほどに親しまれています。対照的に、大人がサッカーをしている姿はあまり見かけず、大人はもっぱらランニングをしている印象です。
プロチームの存在
国内には64のプロチームが存在し、D1、D2、N1、N2の4階層のリーグに分かれています。私の住んでいるカオラックに1つだけある綺麗な人工芝のグラウンドでは週に2回プロの試合が開催されていて、子供たちがペットボトルに小石を入れた打楽器で全力応援しています。しかし、セネガルのサッカー人口の大部分を占めるのは、なんといっても「街角サッカー」です。
(出典:Leagues and Clubs of Senegal | National Football Teams)

私が住んでいるカオラックの位置関係。首都ダカールからバスで4時間ほどの位置にあります。
「街角サッカー」のリアル
街のいたるところがピッチに!
街を歩くと、本当にそこらじゅうの街角で少年少女がサッカーをしています。家からよく買い物に行く市場まで2kmほどの道のりがあるのですが、その道中だけでも6組は試合をしているのを確認できるほどです。そのくらい、至る所で毎日サッカーが行われています。年代も多様で、小学1年生くらいの子供から、プロ顔負けのプレーで魅せる高校生まで幅広く参加しています。高校生が白熱した試合を繰り広げていると、友達や小さな子たちが周りに集まってきて、ゴールが決まれば観客にもみくちゃにされるほどの盛り上がりを見せます。その熱量は本当にすごいです!
基本的には近所の子供たちが集まってプレーしていますが、ある程度は実力別に分かれているようです。同年代・同レベルの子供たちが集まって試合をし、飽きたら近くでやっているレベルの高い試合を見に行って応援する。そんな光景を日常的によく目にします。

(白熱しすぎてけんかが始まりました(笑))
驚きのグラウンドコンディション
皆さんは、セネガルの街角サッカーがどんな環境で行われているか想像できますか? 日本なら「地域の公園の禿げた芝生で、木と木の間をゴールにして、その時々の流行りの柄のボールで4対4くらいの試合をする」といった感じでしょうか?
セネガルは全く違います。場所はなんと「道路」か「交差点」です。特に交差点は横幅を広く使えるため、好んで使われているようです。

(薄赤色線が、車通りの多い国道。一本中に入ると、下の写真のような砂の道路です。)


(交差点はこんな感じのグラウンドコンディションです)
「危なくないの?痛くないの?」と思うかもしれませんが、全く問題ありません。街を縦横に走る主要道路2本はコンクリートで舗装されていますが、その他の道路はすべて「砂」だからです。しかも、砂漠から飛んできたであろう、沖縄の砂浜のようなサラサラの砂なので、裸足でプレーしている子もいるほどです。(ぼくも裸足でやってみましたが、小石や段差ですぐに痛くなってしまいました、、、。彼らは普段から裸足で過ごすことも多いようなので、足裏がよく鍛えられているんでしょう、、!)
また、車やバイクは、砂だと運転しにくいのでコンクリートで舗装された道を選びます。そのため、車との接触の危険や、ボールが道路に飛び出す危険はありません!
道幅が20mほどあり、碁盤の目状に区画整理がきちんとされているため、だいぶ縦長ではありますが長方形のコートをしっかりと確保できています。
ゴールは木ではなく、「大きなレンガ」をどこからか持ってきて目印にしています。ごくまれに(街に2コートほど)、11人制サッカーと同じサイズの木枠ゴールが設置されているコートもあり、そこでの試合は街の中でもかなりレベルが高いです。

(木枠ありの、良いコートです)
使われているボールも、空気のしっかり入った5号球から、完全な球体ではなくでこぼこした4号球サイズのゴム球まで様々です。プレーのレベルが上がるにつれて、質の良いボールが使われている印象を受けます。人数は場所や時間によりますが、友達グループ同士で6対6〜11対11で戦うのが一般的です。

(白いTシャツが私です。この日は地域のプロサッカーチームが試合だったこともあり、高校生たちはそれを観に行っていて不在でした。)
セネガルならではの「ローカルルール」
最後に、セネガルの街角サッカーで見られる少し変わったルールをいくつか紹介します。
①バックパスをキャッチできる
私が一番驚いたのがこれです。FIFAの公式ルールでは、味方選手が足で意図的にパスしたボールをキーパーはキャッチできませんが、セネガルではなぜかキャッチOKでした(笑)。
つまり、フォワードがどれだけ追いかけ回しても、キーパーは焦らず手でキャッチできてしまいます。前田大然選手のようなハイプレスも、セネガルでは意味が無いのです。
②スローインは基本無し
コートの横は民家の壁になっていますが、ボールが壁に当たっても基本的にはプレー続行です。交差点でプレーしている場合はサイドラインすらないため、無限に広くコートを使えます。
では、どんな時にスローインになるのでしょうか? それは「民家にボールが入った時」です。誰かが思いっきり蹴り上げたボールが民家の敷地に入ってしまったり、脇に停めてあるトラックに当たったりした時だけ、特別にスローインが与えられます。家にボールが入っても、トラックにボールが当たっても、怒る大人は誰もいません。みんな優しい、、
終わりに
いかがでしたでしょうか?
現在開催中のワールドカップで躍進が期待されるセネガルの、街角サッカーのリアルをご紹介しました。
日本に比べるとグラウンドの質やボール、指導者という観点ではまだまだ整っていないかもしれませんが、それでもボールをひたむきに追いかける彼らの熱量には圧倒されます!
皆さんがセネガルに来るときは、ぜひ街角サッカーを観戦してみて(できたら参加してみて)ください!!

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