★目次★
前回は都市編でしたが、今回は「地方編」です!セネガルでは、都市部と地方では家の様子が大きく変わります。今回はその違いを存分に感じ取ってください!

都市編はこちらから。
また、今回紹介する家は典型的な家の構成ですが、実際には平屋タイプの家、2階建ての家、それらのミックスも多く見られます!
セネガル地方の家の配置図
セネガル農村の家の構成は家によって様々ですが、典型的なものをまとめるとだいたいこんな構造です。

外壁
全ての家が塀で囲まれています。塀の素材は、集落の規模が大きいとコンクリート製のレンガのことが多いですが、その他のほとんどの家では太さの異なる枝を編み合わせて針金で固定したものです。

家の造り
塀の中は、数軒の家、キッチン、家畜、そして往々にして大木で構成されています。
まず家についてですが、これも皆さんが想像するものとは異なるでしょう。家の大きさは4m×4mほどで、ダブルベッド1つと箪笥でほとんど埋まってしまう程度の広さです。建物一つ一つの大きさは小さく、家ごとに役割が分かれています。(子供の部屋、親の部屋など。)

(ベッドの装飾が綺麗ですよね。街中歩いていると、凝った装飾のベッドフレームを作っているお店をよく見かけます。美意識高いですね!)
部屋の中には扇風機が1つ付いており、その他は窓で温度調節が可能です。50cm四方ほどの窓が付いているので、それを開け閉めします。東京の夏は扇風機だけの装備だと乗り切れないですが、セネガルでは十分です。日中と夜間の寒暖差が大きく、日中の気温が40度近くまで上がるのに比べ、夜は30度を下回ります。日本の30度とは違い、セネガルでは湿度が低く、蒸し暑さを感じないため過ごしやすいです。 明け方は半袖だと風が冷たく感じるほどなので、エアコン無しでも十分です。また、100年前から存在していそうな外見ですが、家には電気が通っていて、壁にはコンセントがついてあり、そこでスマホの充電などをしています。1日1回ほど停電しますが。
家の屋根は茅葺きで、定期的に交換されているようです。頻度は分からないのですが、10軒中1軒は屋根の骨組みや作りかけor壊しかけの屋根を見かけます。庭に編みかけの茅葺き屋根を見かけることもたまにあるので、自分達で編み、定期的に交換しているのでしょう。壁はレンガと土で固めたものです。セネガルの地方の家で共通しているのは、「自給できる物資で、専門的な知識無しで、建てられる家に住んでいる」ことな気がします!セネガルの人には助け合い・与え合いの精神性が根付いていると感じることが多いです。家の建設においても、そうした助け合いの精神性が関わっているのではないかと、推測しています。

(土壁、茅葺き屋根、広い敷地。典型的な構造です。)
※いつか別の機会に詳述できたらと思うのですが、セネガル人の「助け合い・与え合い」を実感した場面を紹介します!インターン先の営業活動で地方のお客さんの家を訪問するとき、お昼時だと昼ご飯を振る舞ってくれることが多いです。また、街の市場で「◯◯が欲しいんだけど、どこに行けば良い?」と聞くと、大抵の人が「自分に付いて来て」と案内してくれます。その人自身が知らなくても代わりにあちこち聞き回りながら10分ほどかけて一緒に探してくれました!日本ではなかなか感じられない距離感・温かさに感動しました。

(営業先で振る舞ってもらったマフェ!大きなお皿に盛って、みんなでスプーンでつつく形で食べます。)
キッチン
次にキッチンです。炊事場という方がイメージに近いですね。ガスコンロはないので、薪を組んでマッチで火をつけます。日本では薪は40~50cmほどに切りそろえられていることが多いですが、セネガルでは、切るのがめんどくさいのか長い枝をそのまま使っています。また、食材は基本常温で保存しています。かごや箱の中に野菜や魚が保存されています。衛生状況が心配になりますが、大人4人+子供5人といった大家族が多いため、大量の食材があるように見えても意外と短期間で消費可能なのかもしれません。

(薪が長いですね。家畜の鶏も写り込んでいます。)
家畜
庭には家畜が何種類かいます。多いのは、馬、ロバ(労働力用)、鶏、アヒル、ホロホロ鳥、ヤギ・ヒツジ(食用、卵用)です。家畜として多く見られるのは、労働力として活用される馬やロバ、食用や採卵用として飼育される鶏、アヒル、ホロホロ鳥、ヤギ、ヒツジです。各家に全種類いるわけではなく、家によってこの中から3~4種類選ばれています。セネガルは人口の9割がムスリムですが、稀にいるキリスト教を信仰している家庭は豚を飼っていることもあります。ムスリムの方でも豚を見ても何も反応しないので、宗教の共存が上手くいっているのだなと思っています。

(アヒル。子供たちは捕まえ慣れていて、走り回っているアヒルを素手でつかんでいました。下の写真のように、羽根の根元をつかむらしいです。)


(街中を堂々と歩く母豚。この後ろには5匹の子豚もついてきていました。微笑ましいですね。)
馬・ロバの使い道は、運搬用と耕作用の2通りです。前者に関しては、荷台をつけて馬は1頭、ロバは2頭で引かせています。都市部でも馬車・ロバ車は平気で見かけるので、バイクや車を買うお金がない家にとっては馬・ロバはまだまだ貴重な労働力なのでしょう。耕作時には、写真のような耕作機をつけて馬に引かせています。7月に入って雨季が始まり、畑を耕している人を見ることも増えました。

(ダカールで撮った写真です。首都にさえも馬車はたくさんいます。ゴミ回収は基本馬車です。)

(耕作機。下の写真のように馬に引かせて畑を耕します。)

(サッカーコート2面くらいの広い畑を、馬に引かせた耕作機で耕しています。)
大木
次に大木です。半径5mほどの木陰をつくる大きな木が塀の中に植わっていることが多いです。セネガルは7~9月の雨季を除いて、毎日太陽が頭の真上から照りつけてきます。とんでもなく暑い、というか痛いです。そんな強い日差しを避けるのに木陰は必須なのでしょう。日本に生息しているような木ではなく、高さは15mほど、木陰は半径5m、地面から葉までの高さは3mほど、という具合で、生活するのにちょうど良いサイズ感です。木陰にござを敷き、ご飯を食べたり談笑している姿をよく目にします。また、意外だったのですが、地方でもスマホを持っている人はいて、家の中で主力の働き手となる18歳~40歳が持っている印象です。割合としては、3人に1人ほどでしょうか。iPhoneを持っている人は稀で、ほとんどはTECNOという中国のブランドやSAMSUNGです。高齢の方でもスマホでゲームをしている姿も見かけました。日本だと「アフリカ=内戦や貧困」というイメージが根強く存在しますが、少なくともセネガルにおいては、そのイメージは合わないと感じさせられました。

(ゲームを楽しむおばあちゃんとお母さん。)

(大きな木が庭にあります。ござを敷いて寝ていますね。)
終わりに
今回はセネガルの家「地方編」でした。いかがでしたでしょうか?日本とは全く異なる生活環境でしたよね。まだまだ経済が発展途上のセネガルでは、都市と地方の違いをいろいろな側面から見ることができます。ぜひ、セネガルにお越しの際は、そのような発展過程の違いにも目を向けてみると良いかもしれません!

ご相談・お問い合わせ
レックスバート・コミュニケーションズ株式会社が運営するPick-Up! アフリカでは、今後もアフリカに関する様々な情報をご紹介していきます。
記事に関するご感想やご質問、アフリカについてのご相談、記事掲載のご依頼も受け付けております。
お気軽にお問い合わせください!





