★目次★
「アフリカは物価が安い」
そんなイメージを持っている方は多いのではないでしょうか。
日本での取材やニュースでも、アフリカは「新興国」「発展途上」というキーワードとともに語られがちで、なんとなく「生活コストも低いはず」と思い込んでしまいます。
しかし、世界最大級のクラウドソース型物価データベース「Numbeo」の最新データ(2026年8月時点)を実際に見てみると、そのイメージは少し違うことがわかります!今回はそのデータを用いて、アフリカの地域を深掘りしていきます!
Numbeoとは?
Numbeoは2009年に公開された、世界中の都市の生活費・不動産価格・生活の質に関する情報を集めたオンラインデータベースです。世界中のユーザーが実際に支払った価格を投稿し、それをもとに「生活費指数(Cost of Living Index)」などの指標を算出しています。基準値はニューヨーク市を100として、他都市がそれと比べてどれくらい高い・安いかを表す仕組みです。
今回は、Numbeoが公開しているアフリカ26都市の物価指数データをもとに、アフリカ各国の物価事情を掘り下げるシリーズをお届けしていきます。
※本記事内の「東京の価格」は、Numbeo「Cost of Living in Tokyo」(2026年8月時点)を基準としています。他の生活情報サイトとは数値が異なる場合があります。
※「平均月給」はNumbeoのユーザー投稿による集計値です。投稿者は都市部のインターネット利用者に偏る傾向があり、地方の農村部や非正規雇用層の所得を分けて集計したものではない点にご留意ください。あくまで「現地の生活実感に近い目安」としてご覧ください。
第三弾は「物価が高い国TOP10」
各国の代表都市で実際にかかる「外食1食」「1LDKの家賃」「平均月給」を、10位から1位まで順番にご紹介します。
まず東京のデータをチェック
比較の基準として、まず東京の数字を見てみましょう。
- 生活費指数:55.2
- 安価なレストランでの食事:約1,200円
- 1LDK家賃(市内中心部):約19.9万円
- 平均月給(手取り):約41.0万円
この数字を頭に入れたうえで、アフリカ「物価が高い国(首都もしくは都市)」TOP10を見ていきます。
第10位:ジンバブエ(首都:ハラレ)

- 生活費指数:38.5
- 安価なレストランでの食事:約1,600円
- 1LDK家賃(市内中心部):約6.1万円
- 平均月給(手取り):約5.8万円
過去にハイパーインフレを経験した国としても知られるジンバブエ。日本でも「ジンバブエドル」は、天文学的なインフレの代名詞として知られています。通貨の信頼性が低いため、実際の取引は米ドルが広く使われています。外食費は東京の水準に近く、アフリカの中では「安さ」を感じにくい国のひとつです。
ジンバブエについて詳しくは以下の記事でご覧ください。

第9位:ザンビア(首都:ルサカ)

- 生活費指数:39.9
- 安価なレストランでの食事:約1,000円
- 1LDK家賃(市内中心部):約6.0万円
- 平均月給(手取り):約5.1万円
銅の産出量で知られる南部アフリカの内陸国。内陸国特有の輸送コストの高さが、食料品価格を押し上げる一因になっていると考えられます。
ザンビアについて詳しくは以下の記事でご覧ください。

第8位:モザンビーク(首都:マプト)

- 生活費指数:40.0
- 安価なレストランでの食事:約1,500円
- 1LDK家賃(市内中心部):約8.6万円
- 平均月給(手取り):約4.9万円
インド洋に面した港湾都市マプト。天然ガス開発などで経済成長が期待される一方、家賃は今回のランキングの中でも上位に入る高さです。
モザンビークについて詳しくは以下の記事でご覧ください。

第7位:ベナン(経済の中心都市:コトヌー)

- 生活費指数:40.0
- 安価なレストランでの食事:880円
- 1LDK家賃(市内中心部):約3.5万円
- 平均月給(手取り):約2.7万円
西アフリカ諸国が共通で使用するCFA(ユーロに固定された安定通貨)を採用しており、通貨面での安定感があります。CFAはユーロにペッグ(固定)されているため、他のアフリカ諸国で見られるような急激なハイパーインフレや、為替の不規則な乱高下が起きにくい仕組みです。家賃は抑えられている一方、生活費指数で見るとアフリカの中では上位に位置します。
ベナンについて詳しくは以下の記事でご覧ください。

第6位:ナミビア(首都:ウィントフック)

- 生活費指数:40.8
- 安価なレストランでの食事:約1,600円
- 1LDK家賃(市内中心部):約8.2万円
- 平均月給(手取り):約13.5万円
ダイヤモンドやウランなどの鉱物資源で知られる南部アフリカの国。人口密度が低くインフラコストがかさみやすい一方、平均月給は今回のランキングの中でもトップクラスで、アフリカの中では「稼げる国」のひとつです。
ナミビアについて詳しくは以下の記事でご覧ください。

第5位:エチオピア(首都:アディスアベバ)

- 生活費指数:43.7
- 安価なレストランでの食事:約600円
- 1LDK家賃(市内中心部):約10.4万円
- 平均月給(手取り):約3.0万円
2026年、通貨制度改革の影響で物価上昇が特に話題になった国です。家賃は今回のランキングの中でも高水準ですが、平均月給はそれに見合わず、生活実感としての負担は大きいと考えられます。
エチオピアについて詳しくは以下の記事でご覧ください。

第4位:ガーナ(首都:アクラ)

- 生活費指数:44.3
- 安価なレストランでの食事:約800円
- 1LDK家賃(市内中心部):約7.8万円
- 平均月給(手取り):約2.4万円
西アフリカのビジネスハブとして知られるアクラ。実際に、54カ国が参加するアフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)の事務局本部もアクラに置かれており、名実ともにアフリカ経済統合の拠点となっています。政治的安定と経済成長を背景に注目度が高い一方、食料品や外食にまつわるコストの高さが際立ちます。
ガーナについて詳しくは以下の記事でご覧ください。

第3位:南アフリカ(経済の中心都市:ヨハネスブルグ)

- 生活費指数:45.6
- 安価なレストランでの食事:約1,800円
- 1LDK家賃(市内中心部):約7.1万円
- 平均月給(手取り):約24.3万円
アフリカ最大級の経済都市ヨハネスブルグ。生活費指数はアフリカの中でも上位ですが、平均月給も今回のランキングで最も高く、東京の6割程度の水準に達しています。「物価は高いが、それに見合う稼ぎもある」という、アフリカの中では異色の経済構造を持つ都市です。
南アフリカについて詳しくは以下の記事でご覧ください。

第2位:コートジボワール(経済の中心都市:アビジャン)

- 生活費指数:45.8
- 安価なレストランでの食事:約450円
- 1LDK家賃(市内中心部):約10.1万円
- 平均月給(手取り):約3.0万円
西アフリカの経済都市アビジャン。安価なレストランでの食事自体は東京よりかなり安い一方、家賃は今回のランキングの中でもトップクラス。西アフリカの物流・商業拠点として発展してきた背景が、住宅需要の高さに表れています。
コートジボワールについて詳しくは以下の記事でご覧ください。

第1位(最も高い):カーボベルデ(首都:プライア)

- 生活費指数:46.3
- 安価なレストランでの食事:約820円
- 1LDK家賃(市内中心部):約9.4万円
- 平均月給(手取り):約5.0万円
W杯出場で話題になった大西洋の島国カーボベルデが、今回のランキングで最も物価の高い国という結果に。2026年北中米W杯で初出場を果たし、世界的な注目を集めました。食料品の多くを輸入に頼っているため、食に関するコストが高くなりやすいのが特徴です。一方で平均月給は今回のランキングの中でも中位に入り、極端に低いわけではありません。
カーボベルデについて詳しくは以下の記事でご覧ください。

TOP10を振り返って
前回の「安い国TOP10」と比べると、今回の「高い国TOP10」は家賃・食費ともに東京との差が縮まる国が目立ちました。特に南アフリカ(ヨハネスブルグ)は、平均月給が東京の6割程度に達しており、アフリカの中では「物価も賃金も先進国に近い」という異色の存在です。一方で、ガーナやエチオピアのように、物価は高いのに賃金がそれに見合わない国も複数見られ、同じ「物価が高い」でも国によって背景が大きく異なることが分かりました。
次回はまた新たな切り口で、アフリカの物価事情を深掘りしていきます。お楽しみに。
参考資料
Numbeo(2026年時点)

ご相談・お問い合わせ
レックスバート・コミュニケーションズ株式会社が運営するPick-Up! アフリカでは、今後もアフリカに関する様々な情報をご紹介していきます。
記事に関するご感想やご質問、アフリカについてのご相談、記事掲載のご依頼も受け付けております。
お気軽にお問い合わせください!



