アフリカ:自由貿易開始から100日、希望的観測も

英題:Africa: AfCFTA – 100 Days Since Start of Free Trading, Prospects Seem Bright

記事リンク:https://allafrica.com/stories/202104080199.html

内容と背景:

アフリカ大陸自由貿易圏(African Continetal Free Trade Area: AfCFTA)アフリカ大陸内での人、モノの移動を自由化し、域内のビジネスを活発化させ、それによって貿易だけでなく、それに関わる様々な産業を成長させると同時に、一般市民の生活水準を高め国によってはまだ対水準にある貧困率を削減することが期待されています。

特にアフリカ大陸内での貿易は現在約16%にあり、他大陸や地域にとても依存している様がみて取れます。実際、ヨーロッパやアジアと比較しますと、それぞれ60%以上、55%以上と多きな差が見えます。

AfCFTAの目標では、2022年までには52%を実現し、それによって約4500億ドルの経済効果が期待されています。

さて、記事の題名にもありますように、1月1日から100日間でどのようなことが起きたのかみていきましょう。そしてそれと沿う取り組みに関してもみていきます。

記事では、1月4日にガーナの2社がAfCFTA下で最初の貿易を行ったとしています。この貿易により、酒類を製造するKasapreko社が南アフリカ向けに、また化粧品などを製造輸出しているGhandour Cosmetics社がギニア向けにそれぞれの製品を輸出しました。記事ではこの貿易が2018年にルワンダで行われた調印まで、2019年5月30日の発効(発効の求める必要承認確保により)、2020年7月にインプリメントされる予定がコロナの影響により半年遅れさせなければいけないなど、合計5年以上の調整の歩みを、ただのシンボル以上の達成事項であるとしています。

記事ではそう思う、表現に至るいくつかの理由を紹介しています。

第一の理由は上にあげました、インプリメントそして最初の貿易を行うまでにかかった期間を、第二の理由として、この取り組みがこれまで長く大陸関係者が夢として語ってきた大陸の統一に向けた大きなステップになったこと。第三には、パンデミックによって直面した絶望に対して希望を見出すものになっていることを紹介していま。ここでの絶望とは、COVIDの世界への広がりにより、様々な貿易がカットされ、特に大陸外からの輸入に大きく依存していたアフリカ大陸は大きな課題を抱えました。

ここではAfCFTAの事務総長である、Wamkele Mene氏の言葉も紹介されています。彼は、今回のパンデミック以上にアフリカ大陸の統一に取り組むことのできる最高にして、最後の好機はないとするとともに、それぞれの国々が一人でに貧困から抜け出すことができないことに触れ、各国が一緒に取り組むべきであると共有しています。

さらに記事では、こちらの記事でも紹介されているように、Mene氏と、ニューヨークに駐在し、国連に対してアフリカ連合を代表している、Fatima Kyari Mohammed大使、そして国際連合開発計画(UNDP)のアフリカ地域長官、Ahunna Eziakonwa氏との間でMoUが結ばれたことも紹介されています。このMoUにより、UNDPのAfCFTAへの資金協力や、政府関係者をはじめとした様々な関係者に対し、AfCFTA事務局の活動支援などが行われるようです。

記事ではさらに現在の状況に関してもアップデートされており、現在は54カ国中36カ国の承認がある中、関税政策に関しての話し合いが行われているとしています。現時点では約90%が合意に至っているものの完全には合意に至っておらず、今年の7月31日までの合意を目指しているとも共有されています。

さらには、ガーナ、南アフリカ、そしてエジプトの参加国のみがAfCFTAで推奨する関税政策を満たしていないとも紹介されています。

最近のAfCFTA事務局の活動として、アフリカ輸出入銀行(the Africa Export and Import Bank: Afreximbank)との様々な調整に勤しんでいることを共有しています。特に、アフリカ大陸として、それぞれの国での通貨が異なることから決算方法の統一なども取り組まれなければいけないのですが、それを実現するシステムとして、Pan-Africa Payment and Settlement System(PAPSS)の導入に関する話し合いを行っているとしています。彼らはPAPSSには30億ドルの資金的サポートをする予定とも共有されています。

それに先立ち西アフリカで4月より、West Africa Monetary Zone(WAMZ)の実証実験が行われ、実際の伊ンプリメンテーションがこの6月から行われるとも共有されています。そこに同銀行は5億ドルの資金注入を行う予定とのことです。

アフリカの通貨に関しては、実に42の通貨があり、アフリカ大陸内の活発な貿易を進め実現する上では、この多様な通貨がそれらを妨げかねないので、共通通貨と、デジタル決算プラットフォームを導入しようということです。

しかしこちらの記事では、この独立通貨の多さが共通通貨を設定するのを難しくしており、関係者は自らの生きている間に共通通貨に触れることは難しいだろうというほど困難を極めるだろうとしています。なので、AfCFTAはこれを実現する一つのステップであると同時に、デジタルプラットフォームを通して実現することの可能性を高めるだけでなく、AfCFTAを通した貿易をもさらに効率化することが期待されているようです。


関連記事:

  1. 西アフリカ共通通貨ECOの導入:最大5年間遅延する見通し【Pick-Up! アフリカ Vol. 8:2020年10月13日配信】
  2. AfCFTAとその経済効果とは?【面白記事 Vol. 97(2020年8月1日配信)】
  3. コラム – Vol. 1:「アフリカ」という見方
  4. A single trade currency for Africa – Mene
  5. Africa far from a common currency, but technology could make up for that
  6. AfCFTA and UNDP announce new partnership towards inclusive growth in Africa
  7. 6 reasons why AfCFTA is a global game changer
  8. A milestone for African trade

ご相談・お問い合わせ

アフリカ・ルワンダへのビジネス進出をご検討の際は、当サイトの運営に関わっているレックスバート・コミュニケーションズ株式会社までご相談・お問い合わせください。

コメントを残す