水曜日→「テクノロジー」、「イノベーション」、「スタートアップ」。 土曜日→「ビジネス環境」、「地域経済」。 それぞれを取り巻く環境に関連する記事を担当。 Twitter: @samuelima18

みなさんこんにちは!

今回は第7回目の記事を。

トピックはバラバラですが、今回の記事も楽しんでいただけると嬉しいです。

また次回をお楽しみに!

 

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記事1:『African free trade – ready for the next steps?』

記事リンクhttps://www.dw.com/en/african-free-trade-ready-for-the-next-steps/a-49113821

 

内容と背景

5月末に発効したアフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)設立協定、それの詳細の話し合いが協定に調印した23カ国の大臣らによって6月6日にエチオピアはアディスアベバで行われた。もとは2018年3月にキガリで44カ国によって調印されたキガリ宣言(その後7月末までに49カ国に増加)にて、アフリカ域内の関税の撤廃(最低でも全生産品の90%)によって自由貿易を実現し、現在アフリカ以外の国に結果的に依存している様々な貿易をアフリカ域内でもっと活発に行うことで、アフリカとして国際的な競争力を高め、産業化の促進や、雇用を創造していくことを目的としているもので、この短い期間でさらに実現に向けての話し合いが行われているというもの(アフリカ経済委員会によるとこの協定のもと2020年までに大陸内貿易が約52%増加することが予測されている)。

 

期待される事として、若者への機会の提供が挙げられる。すでに周知の事実でもあるが、アフリカ大陸はとても若い。そんな中にあって若者の実質的な失業率や彼らのワーキングプア率は低くないと言われています。そこで大陸内の自由貿易によって人と物の動きが活発になる事で職を得られる機会が増えることが期待されている。

 

課題としては、これまでに市場を確立してきたところの自由貿易参加へのしぶりや、利益相反が挙げられる。自由貿易に参加するにあたっては政治的な判断も重要であるが、それぞれの国内の企業に対して自由貿易への参加によって市場が脅かされない事などを示さなくてはいけなく、そのような課題もあり、調印できていない国々もあるようだ。

 

プラス面、マイナス面様々な面が挙げられているが、このようなアフリカでの動きが注目されていることは疑いようがない。どのような結論に至るのか、どのような枠組みが最終的に合意に至るのか楽しみである。

 

関連記事:

  1. Africa set for a massive free trade area (Link)
  2. アフリカ貿易圏協定が発効 巨大市場、関税撤廃へ (Link)
  3. Africa’s industrialization under the Continental Free Trade Area: Local strategies for global competitiveness(Link

 

記事2:『MTN launches Africa’s first AI service for Mobile Money』

記事リンク:https://www.itnewsafrica.com/2019/06/mtn-launches-africas-first-ai-service-for-mobile-money/

 

内容と背景:

南アフリカの企業であり、アフリカ最大にして、世界では8番目の電話通信会社であるMTN。そのMTNが今回アフリカでは初めての取り組みをするという話。モバイルマネーのAIサービス。最初はコートジボワールからはじめ(5月にローンチ済み)、他のアフリカの国々にも展開していく計画だとか。

 

そもそもどのようなサービスなのか?様々な支払い機能やwhatsappなどのソーシャルメディアと連携し、様々なSMSからMoMoのサービスに顧客がアクセスできるようアシストしていくものだ。MTN社は「Ayoba」という自社のチャット機能を開発しており、これがAI機能を持ち、それぞれの顧客にとって有益な情報の発信なども行い、アシスタント的役割を強めていく機能だ。

 

アフリカ、ヨーロッパ、中東合計20カ国でサービスを提供している同社の今後の活躍も楽しみだ。

 

合わせてこちらも読みたい

  1. MTN Group deepens FinTech influence with MoMo AI (Link)

 

 

記事3:『Zipline Inc valued at $1.2b, firm to step up operations』

記事リンク:https://www.newtimes.co.rw/business/zipline-inc-valued-12b-firm-step-operations

 

内容と背景:

ルワンダでも血液の輸送で活躍しているZipline社。投資家らによって12億ドル(約1300億円)の価値がつけられた。また、1億9000万ドル(約200億円)の融資を受けることも決定した。これにより、彼らはオペレーションを他の国にも拡大するとのこと。2016年からルワンダでの血液輸送をはじめ、この2年半で14000輸送以上をしてきた、また基本的には現地の若者がオペレーションしていることもあり、血液を必要としている医療機関だけでなく、雇用の創出と技術移転にも貢献していると同社の関係者は話し、それらの点なども含め多くの国に好印象を与えていることもあって自国での同様のサービス展開を望む関係者が増えてきているとも話す。今年はガーナでのオペレーション開始し、今はアフリカの他の国でも、そしてアフリカ以外の大陸にも活動を広げる準備をしている。

 

合わせて読みたい:

  1. Startup founder aims to bridge Philippine healthcare gaps with drones (Link)
    (Ziplineのフィリピンでの可能性に関しても話し合い始めているというもの)

 

記事4:『Rwanda: Bank of Kigali in Bid to Address SMEs Woes

記事リンク:https://allafrica.com/stories/201906030028.html

 

内容と背景:

中小企業にとって1番の挑戦は融資や投資など、資金の工面をどうするかということだろう。それはルワンダでも同じこと。10億ドル(約1080億円)の価値を持つ初めてのルワンダ企業となったBank of Kigaliがその課題に対する取り組むことに決めた。中小企業と共に課題の割り出しに取り組むと同時にその課題への取り組み方を設定することで中小企業にとっての課題に取り組むというもの。会社のマネジメントが中小企業の直面する様々な課題の中心にあることも多い事から、マネジメントであったり、収支管理が行われていることを示すことでローンを受ける受ける可能性を高めるもの。また、他のパートナーらとともにマネジメント改善のためのトレーニングも提供するそう。

 

中小企業が経済を支えると言われることも少なくないので、今回の動きがルワンダでも中小企業にとって成長しやすい環境が作ることができるか楽しみなところです。

 

記事5:『How to start your own profitable African import business from home』

記事リンク:https://www.howwemadeitinafrica.com/how-to-start-your-own-profitable-african-import-business-from-home/63309/

 

内容と背景:

アフリカからの製品の輸入業を行いたいという方への事業の始め方などを自らの経験と、輸入業に興味を持っていた方をメンタリングした経験などをもとに情報を共有している記事。また最後には、「なぜアフリカの製品の輸入業を始めるべきか」ということにも言及。

 

アフリカに関わるビジネスを考えていらっしゃる方には一ついい読み物かもしれませんね。

 

記事7:『FinDev Canada: 2x Challenge Members Launch Business Competition in Africa』

記事リンク:https://finance.yahoo.com/news/findev-canada-2x-challenge-members-130000235.html

 

内容と背景:

資金調達は中小企業の一つの課題であることは今では周知の事実。しかしその中でも、女性が経営する中小企業とそうではない中小企業の調達額にも実は大きな開きがあるのです。データによると、70%もの女性起業家の経営する中小企業は必要とする資金へのアクセスができないようです。そこで今回そのギャップを少しでも小さく、そして女性中小企業経営者のビジネスをサポートするということも目的に、新たなイベントの開催をカナダのFInDev Canada、英国のCDC Group、フランスのProparco、米国のOverseas Private Investment Corporation(POIV)などからなるDevelopment Financial Institutions(DFIs)、そしてMastercard Foundationが発表したという記事。そのイベントの名は、2X Invest2Impact – Business Competitionというもので、特に女性起業家の住む地域やコミュニティーなどに好影響をもたらしそうなビジネスをサポートすることをその目的とするもののようです。

 

2X Challengeは、G7諸国の開発金融機関によって2018年6月に設立された共同イニシアチブで「女性のためのファイナンス」として女性起業家のエンパワメントに取り組むもので、日本からはJICAとJBICが参加しているものです。

 

現在様々なコンペティションがアフリカで開催されていますが、こちらの取り組みがどんなインパクトをもたらすのか楽しみなところです。

 

合わせてこちらも読みたい:

  1. The world’s development finance institutions (DFIs) commit to mobilize $3 billion dollars to invest in the world’s women」: Link
  2. 「G7の開発金融機関とともに「G7 2Xチャレンジ:女性のためのファイナンス」立ち上げを宣言 -ジェンダー平等推進のための投融資増加の共同イニシアティブ-」: Link(日本語 / 英語

 

記事8:『Norrsken opens East Africa startup fund and hub in Kigali』

記事リンク:https://techcrunch.com/2019/06/11/norrsken-opens-east-africa-startup-fund-and-hub-in-kigali/

 

内容と背景:

スウェーデンのストックホルムに拠点をかまえコワーキングスペースを提供し、投資ファンドをも持つNorrsken Foundationがルワンダにテックファンドとアントレプレナーシップハブを設立する。これにより、今年中には2万5千〜10万ドル(約260万〜1千万円)の投資をアーリーステージのスタートアップに行っていくとErik Engellau-Nilsson代表が話したようだ。始まりこそはアーリーステージのスタートアップへの投資だが、徐々にその規模を大きくしていく計画で、最終的には100万ドル規模になる。今回のキガリでの同施設の設立は彼らにとってはスウェーデン国外では初めての動きのようで、今後10年間かけてスウェーデン国外の拠点を25箇所に拡大予定。

 

スタートアップの激戦区であるスウェーデン発の同機関のルワンダでの施設の設立がルワンダ、東アフリカ地域、そしてアフリカ大陸全体にもたらす影響が楽しみだ。

 

記事9:『Africa needs effective information and communication technologies (ICT) policies & strategies to enhance competitiveness, says Economic Commission for Africa’s (ECA) Chinganya

記事リンク:https://www.africanews.com/2019/06/10/africa-needs-effective-information-and-communication-technologies-ict-policies-strategies-to-enhance-competitiveness-says-economic-commission-for-africa-s-eca-chinganya/

 

内容と背景:

アフリカが一つにまとまろうとしている昨今、一つ一つの課題解決、そしてそれぞれの国々の間にあるギャップを詰めるなど課題はたくさんありますが、中でも政策であったり、戦略などでの一致は重要なことの一つ。それはアフリカとして外国投資などを受け入れる点でもそうだが、アフリカ大陸内の企業がそれぞれの国の中でオペレーションできるようになるためにも必要なことだろう。

 

アディスアベバで開催されていた「Innovation Africa Digital (IAD) Summit」にてアフリカ経済委員会(UN Economic Commission for Africa)のアフリカ統計センターの所長のOliver Chinganya氏がこの20年間のアフリカの経済発展において技術とイノベーションが重要な役割を果たしてきたとしつつ、低いICT分野における成熟度が様々な分野での政府の政策の実施などに足かせとなってきたと話した。そして、政府などに対し最新の技術を取り入れるためにも、ICTの持つ影響や役割への理解を深めると同時にテクノロジーパークやIT関係のインフラへの投資を増やすことの必要性を訴えた。

 

記事10:『African Development Bank, partners launch new fund to boost digital financial inclusion

記事リンク:https://www.biztechafrica.com/article/african-development-bank-partners-launch-new-fund-/14708/

 

内容と背景:

AfDBとして知られるAfrican Development Bank(アフリカ開発銀行)がパートナーらと組み、Africa Digital Financial Inclusion Facility (ADFI)を設立すると発表した。このADFIはアフリカにおけるデジタル金融取引を安全に、そして包括性を高めることを目的としている。この取り組みにより、デジタル金融にアクセスを持つ人の数を増やすために、2030年までに10億万ドルを助成金として、そして30億ドルを銀行からの負債金として投入する計画を持っている。

 

フィンテックやキャッシュレスエコノミーが進む中課題として上がってくるであろうデジタル金融取引の包括性を高めるこのような取り組みの影響は大きくなることだろう。

 

記事11:『How technological advancements are driving Rwanda’s growth』

記事リンク:https://www.cnbcafrica.com/uncategorized/2019/06/11/how-technological-advancements-are-driving-rwandas-growth/

 

内容と背景:

ITや技術の進歩などの取り組みにおいてルワンダの名前を聞くことが多くなっていると思います。そんな中、ニュース専門放送局のCNBCのアフリカ局の持つ30分番組で、ルワンダに拠点を持つ3社の代表などを招き、技術進歩への取り組みのルワンダの発展にもたらしている影響について話が展開されている番組です。頷ける意見などもりだくさんです。是非見てみてください。

 

記事12:『Rwandan investors can invest in Tanzania’s varied sectors, cites PM

記事リンク:https://www.devdiscourse.com/article/business/557338-rwandan-investors-can-invest-in-tanzanias-varied-sectors-cites-pm

 

内容と背景:

これまで投資家への自国への投資は、アフリカの投資家よりもそれ以外の地域の投資家らに向けられていた印象がありましたが、今回の記事ではタンザニアの政府関係者がルワンダの投資家らに向けて投資を呼びかけているもの。なんでもないことかもしれないが、アフリカ内の経済・市場統一に向けての動きが活発になってくるにあたって、これまでとは違った新たな動きがみられたように題名を読んで感じました。

 

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