日本ルワンダビジネスコミュニティ(JRBC)運営メンバーの一人です。Pick-Up!アフリカでは主に、教育・社会福祉・ヘルスケアなどなどを担当させていただきます!


本日は南アフリカから、コロナワクチン接種に関して、障害のある人を優先対象とするよう呼びかけている内容が書かれた記事をご紹介します。
また、コロナ禍で世界の障害者が置かれている現状について、適切な対応指針を示しているレポートをいくつか掲載しました。

ぜひ、関連記事もあわせてご覧ください!


南ア:コロナワクチン供給のフェーズ2、障害のある人々に優先順位を付けるよう呼びかけ

Call to prioritise people with disabilities during Phase 2 of Covid-19 vaccine rollout

記事リンク:https://www.thisability.co.za/2021/02/09/call-to-prioritise-people-with-disabilities-during-phase-2-of-covid-19-vaccine-rollout/

内容と背景:

17日から日本でも医療従事者を対象としてコロナウイルスのワクチン接種が始まりました。

昨今、各国では、障害のある人々に対して優先的に、コロナウイルスのワクチン接種の措置をするかどうか、ということが話題に上がっているようです。

例えば、ダウン症を有する人の場合は、コロナウイルスの感染率が4倍高く、また死亡率は10倍高いという研究結果があります⑴。他にも視覚に障害のある人の場合では、日常の多くの場面で介助者を必要とする場合が多く、ソーシャルディスタンスを保つことが難しいという現状があります。

そこで、それぞれの当事者団体を中心として、何らかの障害のある人々には優先的に、ワクチンの接種を行うことが望ましいのではないかという発言がよせられています。

そこで今回ご紹介する記事では、南アフリカで障害のある人々へのワクチン接種を優先的に行うよう呼びかけが行われていることについて、書かれた記事をご紹介しています。

南アフリカではこのコロナ禍において、国の経済状況の悪化が元凶となり、従来支給されていた障害助成金がストップされたということが、大きな問題になっていました⑵。
今回の記事では、これらの助成金がカットされたことにより、障害のある人の多くが基本的な医療サービスにアクセスすることが、さらに難しくなっていると言及されています。

南アフリカのフェーズ1では、医療従事者を対象として接種が行われています。(ちなみに最新のニュースでは、国内で拡大する変異種に対応するために、アストラゼネカ社のワクチンから、ジョンソンエンドジョンソン社のワクチンに急遽切り替えるということが発表されたようです。)
フェーズ2では移動が難しい障害者や、介助の関係でソーシャルディスタンスを保つことに困難がある障害者を優先的に接種対象にする必要があるのではないかと述べられています。

国際社会の動向としては、国際障害開発コンソーシアムが、世界中で展開されているワクチン接種に関して、全ての国や政府、国連・民間機関に対し、障害者がどのようにワクチン接種にアクセスするかどうか、ということについてアドボカシー活動を行なっています。

例えば、「支援ネットワークの構築」「予防接種への優先順位づけ」や「当事者への正しい情報に基づく同意」についてなどのプロセスを確実にするために、様々な措置を講じるように要請しているようです。

(関連記事⑶では、International Disability Allianceが出しているCOVID 19 and the disability movementを載せています。障害分野のコロナ関連の対応指針が詳しく紹介されているのでおすすめです。)

このコロナ禍において、デジタル化が加速したことにより、「デジタルディバイド」のような格差も目立ってきました。今回のケースでは、ワクチン接種の特に同意の部分において、「情報」が大きな鍵になると考えられます。「誰」が「いつ」「どこ」で接種を受けられるのか、ワクチンは本当に安全なものなのか、誰もがその情報に平等にアクセスできることが求められています。

一方で、聴覚・視覚などに障害のある人々への情報は、政府が公式に出しているものだけでは不十分で、多くの開発途上国の国々では、各障害者団体がSNSに出す情報が、当事者の唯一の頼みの綱になっているという現状があるようです。

様々な人へのワクチン供給に関して、目を向けなければならない問題は医療的ケアだけの問題ではないということが理解できます。アフリカなどは医療的ケアだけではなく、そういった情報やデジタル技術などの面でも、特に格差が大きな波紋にならないよう、注意することが必要なのではないかと思います。

障害のある人々への困難を理解し、適切な措置を講じるためにも、政府や当事者団体、民間分野が協力しあって、この危機を乗り越えられることを願っています。

関連・参考記事

  1. People with developmental disabilities should be prioritized for COVID-19 vaccine, say advocates – Link
  2. SASSA queues: Calls for minister ‘to resign’ – as 210 000 lose social grants – Link
  3. COVID 19 and the disability movement – Link
  4. The GLAD Network – Link
  5. 南アフリカ:2020年のヘルスレビュー、障害のある人々の医療に焦点を当てる(内容解説)【Pick-Up! アフリカ Vol. 98:2021年2月4日配信】- Link
  6. アフリカのコロナワクチン接種事情:アフリカにとって最も良い会社は?【Pick-Up! アフリカ Vol. 104:2021年2月11日配信】- Link
  7. アフリカのコロナの今は?【Pick-Up! アフリカ Vol. 80:2021年1月14日配信】- Link

ご相談・お問い合わせ

アフリカ・ルワンダへのビジネス進出をご検討の際は、当サイトの運営に関わっているレックスバート・コミュニケーションズ株式会社までご相談・お問い合わせください。

コメントを残す