日本ルワンダビジネスコミュニティ(JRBC)運営メンバーの一員。面白記事では主にロジスティクスやサプライチェーン、また農業分野などを担当させていただきます。

みなさま、こんばんは!

さて、本日は東アフリカ共同体(EAC)における域外貿易セクターに関するタイムリーな話題がありましたので、共有させていただきます。

関連記事と合わせ、ぜひ最後までお読みください!


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記事:「他EAC加盟国が懸念を示す中、ケニアがイギリスと新たな貿易協定を締結」

「The Kenya – UK trade agreement vs EAC geopolitics」

記事リンク:

https://www.the-star.co.ke/business/commentary/2020-11-05-the-kenya–uk-trade-agreement-vs-eac-geopolitics/

内容と背景:

本日は東アフリカ共同体(EAC)地域での域外貿易に関する最新の話題をお届けいたします。

イギリスが今年1月31日にヨーロッパ連合(以下:EU)を離脱し、現在12月末までの移行期間に入っている中、先週11月3日(火)にケニアと新たな貿易協定を締結しました。移行期間中はイギリスとアフリカ諸国間の貿易関係は、現在EUがアフリカ諸国と締結している貿易協定に基づきますが、その後は破棄され、新たな貿易協定に基づくことになります。イギリスは移行期間の満了に備え、すでにこれまでアフリカ5カ国と個別に貿易協定を締結しており、今回の決定によりケニアも6カ国目として、移行期間が終了する来年以降、新たな協定のもとイギリスと貿易を行っていくことになります。

今回締結された貿易協定により、具体的にはケニアが花、お茶、コーヒー、野菜などの品目でイギリス市場に免税でアクセスできるようになります。また、逆にイギリスからは自動車、医薬品、紙などの品目がケニア市場に免税でアクセスできるようになります。

本日ご紹介している記事によると、両国政府は貿易協定が現在年間14億ポンドもの価値に及ぶ両市場間での貿易を後押しするのに役立つと確信しているようですが、その一方でケニア政府は他のEAC加盟国から反発の声を招かないか懸念しているようです。

実は今回の貿易協定は当初、イギリスとEAC間での締結が目指されていたのですが、ケニア以外のEAC加盟国が政治的に難色を示し、結果としてケニアが単独でイギリスと協定を結ぶ運びとなったのです。記事によると、他のEAC諸国はイギリスとケニア間での優遇的な貿易協定が、単一の関税領域であるEACでの域内貿易を損なうのではないかと懸念の色を示しているようです。

記事の最後では、EACでの域内貿易が阻害されるシナリオを防ぐため、他のEAC諸国も現在ケニアが結んでいるイギリスとの貿易協定に参加すべきであるとの見解が示されています。EAC全加盟国が貿易協定に参加すれば、地域ブロック全体がイギリス市場への優先的なアクセスを獲得できるようになります。さらに市場へのアクセスに伴い、輸出および外貨収入、また技術移転の機会が増加し、EAC加盟国の経済成長が促進されると考えられます。

先週7日土曜日に更新させていただいた記事でもご紹介しましたが、ケニアは今年初めからアメリカとも自由貿易協定(FTA)締結に向けた二国間貿易交渉を開始しており、EACの域外貿易において、重要な位置にいると考えられます。

記事によれば、ケニア以外のEAC加盟国も貿易協定に関する交渉を来年開始できるよう働きかけているようであり、今後も新たな動きが見られるかもしれません。こちらの投稿でも引き続き最新の動きを追っていきたいと思います。

関連記事:

  1. 「バイデン政権の誕生はアフリカにとって何を意味しているのか(Pick-Up! アフリカ Vol. 32)」Link
  2. 「EAC partner states get five years to join Kenya-UK trade deal」Link
  3. 「Proposed UK-Kenya trade deal: Not so fast」Link
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